らいぶらりぃ | |||||
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●日 時 | 1997年10月25日(土)14時開演 |
●会 場 | 神戸朝日ホール |
●出 演 | ヴァイオリン:宗倫匡(客演コンサートマスター) |
ピアノ:仲道郁代 | |
神戸室内合奏団 | |
●曲 目 | メンデルスゾーン/弦楽のための交響曲第10番ロ短調 |
メンデルスゾーン/ヴァイオリンとピアノと弦楽のための協奏曲ニ短調 | |
シューベルト(マーラー編)/弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」 |
神戸室内をちゃんと(?)聴くのって、何年ぶりだろ… と思いながら、ピアノ・
ソロが仲道郁代さん!ということで、行ってきました。 ということで、久しぶりに聴いた神戸室内ですが、前に聴いた時は、あまり印象に 残ってないんです… 何というか、ごくふつうの演奏をしているな、ってくらいで。 ところが、今回は違います。各パートの切れ味(?)がとってもいいんです。完全に 一体となったアンサンブル、全員が伸びやかに演奏していて、音楽の表情もとっても いいですし、演奏している人達の表情もまた豊かで、おぉ!と妙に感動してしまいま した。メンデルスゾーンはまだちょっとおとなしいかなという感じもしたのですが、 シューベルトは、もう、最高!と言ってもいいのではないでしょうか。マーラーの編 曲だからという部分もあるのかもしれませんが、中身の濃い演奏だったと思います。 客演コンマスの宗さんのおかげ、という部分もあるのかな。でも、それだけ演奏水準 が高くなってきた、と言えば確かにそうなのかもしれませんね。 で、一番の楽しみは、やはり、ドッペル・コンチェルト。お母さまになられたとは いえ、まだまだ可愛らしい(失礼!)郁代さまを間近に見るだけでも、嬉しくなりま す。(*^^*) ピアノの前に座って、時にソロ・ヴァイオリンの宗さんを、時にオケの 方へ目をやりながら、曲全体の流れを体中で受け止めるようにして、そして、ピアノ が入ってきます。いつものように、優しく、ほっと安心させてくれるような、タッチ ですねぇ。そ、これが聴きたかったんです。どこか可憐さを感じさせながら、それで いて、かちっとした音楽作りをしはる郁代さまは、相変わらず健在ですね。これが宗 さんの渋いながらも、いぶし銀のような輝きを感じさせるヴァイオリンの響きと絡み 合う部分は、これこそ絶妙のアンサンブル、というところでしょうか。2楽章のア ダージオなんか、とってもきれいな演奏でした。3楽章に入ってからの盛り上がり方 も素敵で、聴いてると、つい、興奮してきてしまいます。でも、それだけ、バックの オケの方も、これをしっかと支えながら、わぁっと盛り上げてくるから、ほんと、素 晴らしい演奏だったと思います。 翌日の大阪公演(いずみホール)も、行けばよかったかな…(^^;) そういえば、今 度、郁代さまは12月に神戸学院大学で演奏会をされますな。それにもぜひ、行かな いと。(^^;) |