らいぶらりぃ | |||||
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●日 時 | 1997年11月18日(日)18時30分開演 |
●会 場 | 神戸文化ホール・大ホール |
●出 演 | ウラディーミル・ヴァーレク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 |
●曲 目 | スメタナ/連作交響詩「わが祖国」より”モルダウ” |
ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調「新世界より」Op.95 | |
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」Op.35 |
…というわけで、一昨日のシンフォに続いての、神戸文化Hであります。 最初は、一昨日のプログラムの中にも入っていた、「モルダウ」。一昨日と同様、 その流れるような演奏に胸打たれる…つもりでいたのですが、演奏のことを言う前 に、ホール自体の実力の差というものを、見せ(聴かせ)つけられました。…響いて こないんですぅ。(^^;) こんなはずじゃないのにぃ、と思いながらも、高弦の華麗な 響きも、低弦のどっしりとした響きも、2F席まで響いてこず、音量で押してくる金 管の響きにかき消されてしまっているのでした… これって、一昨日と同じオケやね んなぁ、と友人と顔を見合わせてしまった…(^^;) 「新世界」でもそういう欲求不満なところはありましたが、ホールのことばかり気 にしていても、始まりますまい。逆に、そういうホールであるにもかかわらず、金管 の音は、ストレートではありますが、しっかりと客席まで届いてきております。勢い があるように感じました。弦が響いてこないのは、残念なのですが、でも、それ以上 に、あれ?と思ったのは、ヴァーレクさんの曲の作り方。めっちゃ、速かったり、何 故ここで?というようなところでタメてみたり、私の耳のは、何か違和感のようなも のを感じさせるものでした。特に3楽章、速すぎて、オケもちゃんとついてきている の?というような感じかと思えば、段々とゆっくりになってきたり、と、不安定さを 感じさせるものでした。ドヴォルザークのお国のオケだから、これが本場もんや!と 言われれば、それまでですが…(^^;) 後半は、お楽しみの「シェヘラザード」。耳が慣れてきたせいか、前半ステージよ りは、だいぶマシに聴こえました。VnやVcのソロはよかったですねぇ。これで、 もっと音響がよければ、ふわぁっとした残響でより素敵に聴こえるのにぃ。(←まだ 言ってる…^^;)金管は、相変わらず、突き刺さるに客席に届いてきますね。これだけ は、迫力あったと思います。それ以外は、曲の組み立て方も、「新世界」とは違っ て、とってもノーマルなものだったと思います。無難な演奏なので、素直に、曲の流 れに身を任せることができました。(^^;) 全体として、ちょっと不満足に終ってしまった演奏会でした。このプログラムで、 シンフォでやってくれていたら、なんて、悔やんでしまいます…(--;) |