らいぶらりぃ | |||||
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●日 時 | 1997年11月29日(土)15時開演 |
●会 場 | 神戸文化ホール・中ホール |
●出 演 | 鈴木雅明指揮神戸市室内合奏団 |
ソプラノ:星民子 | |
アルト:穴澤ゆう子 | |
テノール:原田博之 | |
バス:浦野智行 | |
合唱:バッハ・コレギウム・ジャパン | |
●曲 目 | ハイドン/交響曲第57番二長調Hob.I-57 |
ハイドン/ミサ曲第9番ニ短調 | |
ハイドン/「深き悲しみのミサ(ネルソン・ミサ)」Hob.XXII-11 |
今回の神戸市室内の定期は、BCJさんがついてきて、鈴木雅明さんが指揮。曲は
ネルソン・ミサであります。そういや、最近、ハイドンの曲も聴いてなかったなぁ…
と思いながら、文化Hへ向かうのでした。 前半の57番は、初めて聴いたのですが、何か、どっかで聴いたことのあるような 感じのする曲ですね。と言うか、ハイドンって、素人耳には全部、同じに聴こえてし まうというだけのことだったりして…(^^;) 2楽章のアダージョはとっても奇麗でし たねぇ。とってもハリのある伸びやかな音色で、生き生きとした表情の音楽が表現で きていたと思います。 そして、ネルソン・ミサ。BCJさんでは、いつもは、バッハとかシュッツとか、 その辺の時代の曲ばっかり聴いていますが、今日のハイドンも、何ら抵抗なく聴くこ とができました。いつも定期ではお馴染みの、米良美一さんや鈴木美登里さんといっ た、顔ぶれがいなかったのが残念ではありますが(^^;)、しかし、素敵な演奏をしてい ました。女声系がしっかりと響いてきていたのが、印象的です。しかし、ソロについ ては、ちょっとだけ不満な点はありました。男声ソロの声が、こう、こっちに響いて こないんです。テノールは、ほとんど聴こえなかったような… バスも低音になる と、何か苦しそうだし、響きそのものも直線的で、バスらしい(?)ふくよかさみた いなんが、あんまり感じられなかったかな… ソプラノの星さんも、最初の頃は何や ら緊張してはるようなんが見えましたが、だんだんと調子を上げてきていましたね。 アルトの穴澤さんも然り、ですね。アニュス・デイでのソロなんか、しっとりと歌い 上げていて、いいなぁ、と思いました。普段は、合唱の中に入って歌ってはるから、 あまり印象になかったのですが(ごめんなさい)、やはり、力のある人を揃えてはる んですね、BCJさんって。改めてその力を思い知らされるのでした… もちろん、 オケの方も、合唱とそぐわないわけなく、むしろ、いつもはBCJのオケ+合唱で聴 いているわけですが、それよりも、ぐっと厚い響きで、音楽をさらに中味の深いもの にしていたと思います。(って、別にBCJのオケがそうでないと言うつもりは全く ないのですが。) しかし、昨日・今日と、神戸の地元の室内オーケストラの演奏を聴いたわけです が、どちらもいい演奏をしますね。神戸にはプロのオケはないけど、力のある室内オ ケはあるんだぞ、ということを実証してくれているようで、なかなか頼もしい限りで す。(^^)
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