らいぶらりぃ
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大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団クリスマス・コンサート

●日 時1997年12月21日(日)16時開演
●会 場いずみホール
●出 演当間修一指揮大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団
大阪バロック・ソロイスツ
ヴォーカルアンサンブル アウローラ・ムジカーレ
Sop:倉橋史子/山川美弥子
C.T.:上田達也
Ten:若山良雄/阿部剛
Bas:長井洋一
●曲 目ヘンデル/主は言われた
シュッツ/慰めよ、私の民を慰めよ
久しく待ちにし
ブルックナー/アヴェ・マリア
ヤナーチェク/アヴェ・マリア
シュッツ/ドイツ・マニフィカート
グレゴリア聖歌/今日、キリストは生まれた
シャルパンティエ/真夜中のミサ(クリスマス・ミサ)
プーランク/今日、キリストは生まれた
きかせて下さい
きよしこの夜
ブリテン/イエスよ、御身は我らが救い主
われらはきたりぬ(3人の博士)
コヴェントリー・キャロル
シュッツ/ひとりのみどり児が我々の為に生まれた
ひいらぎかざろう
Have yourself a merry little X'mas
サンタが街にやってきた
さやかに星はきらめき
(アンコール)
バッハ/主よ、人の望みの喜びよ


いやぁ、とっても盛沢山の演奏会で、実に3時間弱に及ぶ、長帳場となった演奏会でした。

 一番の聴きどころは、ヘンデルとシャルパンティエかな… どっちもオケがついて いるからというわけでもないのですが、聴きごたえのある演奏でした。声もしっかり と出ているし、多少、発音が浅いかな、と思わせるようなところもあったように思い ましたが、なかなかの好演だったと思います。Vcのお兄さんが、一生懸命に弾いて はるのが、また印象的です。欲を言わせていただくと、曲の流れに合せた、表情を もっと、つけることはできないかしらん、ということでしょうか。もちろん、きちん と考えられた曲づくりをしてはるのは分かります。けど、何かこう、こっちに来るも のが少なかったような気がしまして。Sopも、声は十分に出ているから、いいなぁ と思って聴いていたのですが、案外と、どこの部分でも同じ声で歌ってはるんです ね。音の強弱だけでなく、声を変えて歌うということを考えてみてもいいのかなぁ… と思うようなところがあったのです。あと、ソリストの方たちも、健闘してはったと 思いますが、順に入ってくるようなところで、前の人のを聴いていないかのような感 じで入ってきているように聴こえる部分もあったように思いました。あ、別に悪かっ たとかいうことを言うつもりはないんです。ただ、「欲を言えば」ということで、素 人が分かったようなことを言うているだけのことなので、ご容赦くださいませ… m(__)m

 オケ伴の曲に対し、アカペラの曲はどれも素敵でした。シュッツの「ドイツ・マニ フィカト」なんか、気に入りましたぁ。それと、いわゆる賛美歌もとりあげていまし たけど、ユニゾンで日本語をしっかりとしゃべってはったのは、これはこれで結構、 感動しましたね。最後の「さやかに星はきらめき」なんか、オケも加わって、かなり 盛り上がりましたけど、とっても素敵でした。

 あと、目玉としまして、小人数アンサンブルによる演奏もありました。「コヴェン トリー・キャロル」や「サンタが街にやってきた」等のキャロル、特に後者も方は、 ジャズ風のアレンジで、ノリノリって感じで歌ってはるのが、印象的でした。

 てなことで、終ってみれば、もう7時前という、長かった演奏会でしたが、いっぱ い楽しむことができました。もう、クリスマスなんですね…(^^;