らいぶらりぃ
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プラハ・ターリッヒ室内オーケストラ(大阪公演)

●日 時1998年2月7日(土)14時開演
●会 場シンフォニーホール
●出 演武藤英明指揮プラハ・ターリッヒ室内オーケストラ
ピアノ:吉鷹奈津子
話:桂小米朝
●曲 目ドヴォルザーク/弦楽のためのセレナードホ長調Op.22
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15
モーツァルト/交響曲第40番ト短調K.550
(アンコール)
J.シュトラウス/ピチカート・ポルカ

 昨年のこの時期に、やはり武藤さんの指揮で、スロヴァキアの弦楽合奏を聴きまし たが、今回はチェコの室内オケであります。(昨年からここの常任指揮者になられた のですね。)メンバーは若い人を中心としていて、なかなかおしゃれな感じのアンサ ンブルだったと思います。

 弦セレもよかったのですが、やはり、モーツァルトの40番ですね。表情豊か、と いうほどでもありませんが、それでも小じんまりとした中にきらりと光るようなもの を感じさせる演奏だったと思います。弦の音もいいのかな… 特に低弦が人数の少な いわりに、よく鳴っていたのが印象的です。

 ベートーヴェンのコンチェルトは、ちょっとだけ不満が残りました。吉鷹さんのピ アノも決して悪くはないのですが、何か、音の粒にムラがあるような感じに聴こえ、 オケとも完全一体、というふうには音楽ができていなかったような気がするのです。 カデンツァなんかはとってもよかっただけに、ちょっと残念であります。

 しかし、この演奏会って金蘭会ってとこが主催だったんですね。つまり、府立大手 前高校の同窓会。いや、OB・OGらしき人たちであふれかえっているホール、現役 の高校生も来ていて、いや、すっかりホールの中は同窓会会場そのものです。演奏会 の一番最初には、オケの皆さんに同高校の校歌(!)まで演奏させて、桂小米朝さん に司会・進行をさせるし、何だかなぁ、という感じはしてしまいましたが(^^;)、よ り多くの人に音楽に親しんでもらうためには、こういう企画も必要なんでしょうね…

 でも、何か、会場の中、ごそごそしていて、演奏に集中して聴くことができなかっ たよぉ。(;_;) 明後日の神戸公演が楽しみです。(^^;)