らいぶらりぃ | |||||
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●日 時 | 1998年2月7日(土)19時開演 |
●会 場 | いずみホール |
●出 演 | 高関健指揮大阪センチュリー交響楽団 |
ヴァイオリン:漆原啓子 | |
●曲 目 | プロコフィエフ/ヘブライの主題による序曲Op.34b |
ベルク/ヴァイオリン協奏曲 | |
シューマン/交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」 |
久しぶりに聴くセンチュリーです。私にとっての今回のメインは、プロコとベルク
の曲です。どっちも聴いたことがなかったので。(^^;) プロコの「ヘブライの主題…」は、一度聴いたら、ごっつい印象に残るような曲で すね。ヘブライのテーマが、何とも言えないイイ味を出していて、それに高関さんの 踊るような指揮!(ごめんなさい) 妙に脳裏に焼きつかれてしまうような…(^^;) CDが出ていれば、探してみよっと。 ベルクのコンチェルトは、レクイエムみたいなものなんですね。12音的なテーマ をもとにして、アルマ・マーラーの娘、マノンの死を悼んで、ベルクが書いたという この曲、聴いてみての印象は… とっても難しそうな曲ですね。(^^;) いわゆる「前 衛的」「無調」音楽を聴くのに慣れてない人にとって、難解な印象を与えるのだろう な、ということもありますが、演奏する側にとっても、すっごく難しい曲なのではな いのでしょうか。独奏ヴァイオリンとの掛け合いの部分も、各パートのトップの方に とっては、必死にならないといけないような感じもしましたし、テンポの保ち方と か、強弱のコントロールとか、しっかと曲に集中していないとできないのではないで しょうか… でも、漆原さんのヴァイオリンは、その追悼の意の表情がよく出ていた と思いました。12音のわけのわからない(?)テーマでも、そこに秘められた作曲 者の想いというものを、私たちなんかにも分かるように、表わしていたのではないで しょうか。少なくとも、切々とした想いは伝わってきたように思います。と、独奏 ヴァイオリンがよかっただけに、慣れないせいか、オケの方が何か固くなっているよ うに聴こえたのが、残念です。2楽章前半の「死への行進」の部分のクライマックス への持っていき方も、あるいは、もっと感動的にすることもできたのでは…と思いま す。(十分に盛り上がってはいたんですけどね。^^;) …ときて、タメていたのが一気に爆発するかのような熱演だったのが、後半のシュ ーマン。高関さんも飛び跳ねてはるし、メリハリの非常にきいた演奏だったと思いま す。勢いが過ぎて、多少、ばらけるようなところはありましたけど…(^^;)
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