らいぶらりぃ
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小原孝ピアノ・コンサート

〜ピアノよ歌え−ポップスを弾く

●日 時1998年2月12日(木)18時30分開演
●会 場神戸朝日ホール
●出 演ピアノ:小原孝
●曲 目B.ホワード/フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
佐藤英敏/「新世紀エヴァンゲリオン」より 残酷な天使のテーゼ
アメリ民謡/愛しのクレメンタイン
R.ロジャース/「王様と私」より シャル・ウィ・ダンス?
スペイン民謡/愛のロマンス
R.ローゼマン/エデンの東
B.ギブ&R.ギブ/「サタデイ・ナイト・フィーバー」より ステイン.アライブ
ヘンリー・マンシーニ・メドレー
 〜好きにならずにいられない/G.I.ブルース/ハートブレイク.ホテル/ハウンド.ドッグ/やさしく愛して
ねこふんじゃったSpecial Part4
ショパン/黒鍵のエチュード
リスト/ラ・カンパネラ
A.ラヴァーニュ/今何時?
ドビュッシー/「子供の領分」より グラドゥス・アド・パルナッサム博士
ラヴェル/「マ・メール・ロア」より 妖精の園
アンリ/「卵の中のジャズ」より スール・ジャック/マド・ロック
C.B.セイガー&B.バカラック/愛のハーモニー
ジョン・ウィリアムズ・メドレー
 〜未知との遭遇/スター・ウォーズ/ETのテーマ
カーペンターズ/イエスタデイ・ワンス・モア
J.レノン&P.マッカートニー/ヘイ・ジュード
(アンコール)
荒井由実/卒業写真(弾き語り)

 ジャンルを問わずにいろんな曲を取り上げてはる小原さんの演奏会に行ってきまし た。楽しいおしゃべりとともに、ショパンやリストから「エヴァ」まで、とっても楽 しめました。

 お話の中で、おぉ|と思ったのは、黒鍵を楽しく弾くことを、ピアノを教える初期 の段階でも取り入れてはどうか、ということ。例として、時報(あの、ポッ、ポッ、 ポッ、ポォーン!ってやつ)や、子供なんかが遊びに来て言う「○○ちゃぁん、あそ びましょぉ〜」の節なんかを挙げてはって、思わず、ぷっと吹き出してしまった… (^^;) 早くから黒鍵に親しんでおけば、ピアノを習っていて、だんだんとイヤになっ てくるということもなくなるのではないか、ということでしたが、これは確かにそう かもしれないなぁ、と思いながら聞いてました。で、もひとつ大事なのが、その「あ そびましょぉ〜」にしても、普段しゃべるように、ピアノも弾く、ということ。言い たいことを伝えるために、しゃべるように、語りかけるように、ピアノを弾く、この ことは、私も普段から意識してはいることなので、大いに共感できました。

 面白かったのは、「ねこふんじゃった」のコーナーで、可愛らしいゲストのお子さ んと連弾をしてはったところ。お子さんはプリモで「ジングルベル」を、小原さんが ゼコンドで「ねこふんじゃった」を、同時に弾いてました。こういう連弾だったら、 とっても楽しいし、ピアノ教育の中にもっとこんなんもあっていいんじゃないかな、 と思います。最近、HIROSHIさんという方も、右と左で別々の曲を同時に弾 く、なんてことをしてはりますが、こういう楽しみ方も、もっと広まっていってもい いのかもしれませんね。

 …と、何だか、演奏のことについて書いてませんね。(^^;) もちろん、演奏も素敵 でした。特に、リズム感を表に出してくるような曲なんかだと、その力強いタッチ が、生きてきますね。そして、それだけでなく、「愛のハーモニー」なんかに見られ るような、やさしさの表現も、実に見事に「歌い」上げていたと思います。アンコー ルの「卒業写真」は、?という気もしましたが(^^;)、十分に楽しむことのできた演奏 会でした。