らいぶらりぃ
PrevNextto the Index

ジョージ・ウィンストン ソロ・ピアノ・コンサート

●日 時1998年3月20日(金)19時開演
●会 場シンフォニーホール
●出 演ピアノ:ジョージ・ウィンストン
●曲 目田舎の暮らし・ロレッタとデジリーの花束
庭/花/草原
ライナス&ルーシー
犬とネコ
あこがれ
(ハワイアン・スラクック・キー・ギター作品)モアニ・ケアラ
かぐわしき草原
あなたなしで
コリーナ・コリーナ
ペパーミント・パッティー/トリート・ストリート
(ハーモニカの演奏)
パッヘルベルのカノン変奏曲
キャスト・ユア・フェイト・トゥ・ザ・ウィンド

 昨年に続いて、ウィンストンさんのリサイタルへ行ってきました。昨年は舞台上の ウィンストンさんの姿が全く見えなかったので(3Fの桟敷席だった…)、今年は、 絶対に、弾いてはる姿を見るぞ、という思い込みはありました。(^^;)

 さて、どの曲も素敵なものばかりなのですが、印象的なものをいくつかあげてみま しょう。

 ゆったりした、きれいな曲も素敵なのですが、例えば、「犬とネコ」、このような アップテンポの曲もまた、好きです。この「犬とネコ」は昨年もやっていましたが、 スライド・ピアノ奏法によるもので、左手の動きに注目!です。これだけ大きな跳躍 を的確に、しかもこのテンポでするというのは、多分、自分にはできないだろう なぁ、と思い、じぃっと左手の動きにばかり目を向けてました。(^^;) 他に、やは り、昨年にもやっていた「ライナス&ルーシー」も、手や指の動きに注目しながら、 聴いてました…

 前半の方では、あとは「森」が気に入りました。こういう綺麗な曲って、いつ聴い てもいいですよね。そして、その典型は、やはり「あこがれ」でしょうか。これっ て、毎年、やってはるのかしら…

 後半の方では、やはり、「パッヘルベル…」でしょう。この曲、他のアレンジにな るのですが、私自身、弾くんですよね。だから、なおさら、想い入れみたいなものが あったりします。だいたい、イメージどおりの演奏だったのですが、つい、真面目な クラシックの頭になってしまうと、例えば、フレーズの流れからいくと妙なところに アクセントをつけてはるのが気になったりしてしまうのです… 偉そうなことは何も 言えないのですが、フレージングとかを考えるのは、クラシックもポピュラー系も一 緒だよなぁ、とつい、考えてしまうのでした… 終わり方もちょっと作りすぎている ような感じはしました。…ということで、ちょっと個人的には残念なような演奏に なってしまいました。m(__)m

 途中で出てくるギターやハーモニカ、穿った見方をすれば、ピアノだけ弾いてた ら、それでええんちゃうん、ということになってしまうのですが(^^;)、特にギターな ど、よう指が動くよなぁ、と感心してしまいます。違う楽器を2つ、扱うのって、難 しいんじゃないでしょうか。そう思うと、改めてウィンストンさんの才能というもの にひかれていくのでした…