らいぶらりぃ | |||||
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●日 時 | 1998年3月26日(木)19時開演 |
●会 場 | 伊丹アイフォニックホール |
●出 演 | ヴァイオリン:稲庭達/日比浩一 |
ヴィオラ:廣狩亮 | |
チェロ:河野文昭 | |
コントラバス:三宅康司 | |
クラリネット:鈴木豊人 | |
ファゴット:山本一宏 | |
ホルン:猶井正幸 | |
●曲 目 | ブラームス/クラリネット五重奏曲ロ短調Op.115 |
シューベルト/八重奏曲へ長調Op.166 |
何かすごいタイトルのついた演奏会ですが(^^;)、要は室内楽の演奏会ということで
すね。「日本のトップ…」って書いてはるけど、「関西のトップ」を中心にしたメン
バー、ってのが実際のところじゃないでしょうか…(^^;) って、そんなつまらない突っ込みはおいといて(^^;)、演奏の方は、内容のとても濃 いものでした。何て言ったって、ブラームスとシューベルトの大曲2つを並べてるん ですから、そりゃもう、聴く側もそれなりの覚悟がいるってもんです。 印象的なのは、鈴木さんのクラリネットかな。特にブラームスの方では、その優し く、それでいて表情豊かな音色が、音楽全体を上品に包み込んでいたように思いま す。ふわぁーっと盛り上がるところは、ほんと、上品で素敵でした。なるほど、これ が紀尾井シンフォニエッタの音やねんなぁ、と思いながら聴いてました。(^^;) 一方、弦は関西のメンバーを主にしていますが、その中に入ってはる、東京組(と は言っても、ご出身は関西なんですよね)の河野さんのチェロが、また印象的です。 河野さんのチェロも何回か耳にしているのですが、太い、豊かな響きで、それでい て、とても知的な感じの響き、なんですよね。今回も、それが他のメンバーの音とう まく溶け合い、出るべきところで、おぉぉ!と思うくらい、こっちへ出てくる、とい う、思わず唸ってしまうような素晴らしい演奏でした。ますます、河野さんのチェロ が好きになったような気がします。(^^) 他の皆さんは、大フィル、センチュリー、関フィル、京響といった、関西のオーケ ストラの、まさに「トップ」な皆さんですね。たまに、気のせいか、おや?と思うよ うな部分もあったのですが、なかなか奇麗にまとめ上げられていたアンサンブルだっ たと思います。それにしても、シューベルトは、ほんと、長いですねぇ。(@@;)
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