らいぶらりぃ
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リチャード・クレイダーマン ジャパン・ツアー'98

●日 時1998年5月16日(土)18時開演
●会 場フェスティバルホール
●出 演ピアノ:リチャード・クレイダーマン
ギター:Serge Malik Hapulat
キーボード:Jean-Poerre Claude/Jean-Jacques Genevard
ベース・ギター:Laurent Cokelaere
ドラムス:Eric Lafont
ヴァイオリン:Nathalie Marc/Helene Celine Corbellari
ヴィオラ:Typhanie Pautrel
チェロ:Olivier Toussaint
●曲 目バードランド
ニューヨーク・タンゴ
メドレー〜
Do You Know〜Gone with the Wind
マイ・ワイルデスト・ドリームズ
ワン・ノート・サンバ
見つめあう恋
ビートルズ・メドレー
〜Yesterday〜Heu Jude〜Get Back〜The Long and Winding Road
ロマンティック・メドレー
 〜Triste Coeur〜Murmures〜Nostalgy〜Couleur Tendresse〜
 Concerto Pour une Jeune Fille〜Une Folle Envie d'aimer〜Voyage a Venise〜Lady di
ブラジリア
君と旅立とう
アクアレッラ
春風のめぐりあい
ブルー・ロンド
子供のためのロンド
アプロートング・ストーム
ドラム・ソロ
炎のランナー
渚のアデリーヌ
アイ・ゴ・トゥ・リオ
(アンコール)
愛の賛歌

 昼間に京都でアシュケナージさんを聴いて後の、クレイダーマンさんの演奏会で す。PAががんがんと鳴り、照明もがんがんしまくり、という演出には、最初、まる で違う世界に来たような、戸惑いを覚えてしまいました。(^^;)

 そんな中で、印象的なのは、やはり「ロマンティック・メドレー」でしょう。例の NHKの趣味講座でも扱っていた曲がずらりと並びます。もちろん、私もあの講座は 毎回、ビデオに録画しながら見ていましたし、テキストもしっかり買って、練習して いましたから、それを、生で間近に聴くことができて、感動!もんでした。メロ ディーが奇麗なのはともかくとして、それを歌い上げていく、クレイダーマン節とで も言うべきものは、ほんと、素敵ですね。今回はPAを通して、バンドの伴奏が入っ ての演奏でしたが、アコースティックでも聴いてみたいものです。(って、無理な注 文なのかもしれませんが。^^;)あと、演奏会の最後の方で出てきた「渚のアデリー ド」、これはやはり、必修の曲なのでしょう。クレイダーマンさんも嬉しそうに弾い てはるのが、印象に残ってます。この辺りの曲は、曲自体も美しいのですが、やは り、クレイダーマンさん自身の演奏で聴かないと、その魅力が十分に表現されないよ うな感じもします。それが聴けて、幸せ。(*^^*)

 その他、クレイダーマンさんのご自宅やご家族の紹介のビデオが上映されたり、 MCの方との漫才のようなやり取りがあったり、全体的にとても和やかな雰囲気でし た。いきなり、地元の小さなお子さんが現われて、クレイダーマンさんの前で「子供 のためのロンド」を弾く、という趣向もあったのには、ちょっとびっくりしました。 これで、クレイダーマンさんからその子へ、何かメッセージがあれば、なおよかった に、とは思いましたが。(彼女、弾くだけで、すぐに引っ込んでしまわれたので。)

 ピアノ以外では、オーケストラの方も、なかなかの実力派をそろえているようで、 聴き応えがありました。ドラムのソロは圧巻でしたが、それ以上に印象的なのは、 「君と旅立とう」です。4人の弦セクションの演奏で、しっとりと聴かせてくれま す。そこへ次第にギター、キーボードと加わってきて、最後にクレイダーマンさんも 入ってきて、大いに盛り上がるのでした。元の曲も素敵ですが、今回の演奏は、この 曲の持つ魅力を十二分に出していたと思います。

 お客さんは、割と中年以上の女性の方が多かったせいか、会場がざわついていたの はちょっと残念な気もするのですが、ま、あまり固く考えないほうがいいのでしょう ね…(^^;)