らいぶらりぃ | |||||
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●日 時 | 1998年7月4日(土)18時開演 |
●会 場 | フェスティバルホール |
●出 演 | 本名徹次指揮大阪シンフォニカー |
●曲 目 | ボロディン/交響詩「中央アジアの草原にて」 |
歌劇「イーゴリ公」より 「ダッタン人の踊り」 | |
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」 | |
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェヘラザード」 |
昼間に神戸学院大学で仲道郁代さんのリサイタルを聴いていたので、開演時間に間
に合うことができず、フェスティバルホールに着いた時は、ちょうど、「ロメオと
ジュリエット」が始まったところでした。ロビーでモニタ越しに聴いていての感触で
は、シンフォニカーさん、今日も燃えてるじゃない、と感じます。モニタ越しでも、
たっぷりと情熱的に歌っているところや、パンチのきいたハリのある演奏のダイナ
ミックさ等が十分に伝わってきて、そこに込められている想いも何か分かるような気
もする、というものです。 というわけで、客席に着いて聴いたのは、後半の「シェヘラザード」だけというこ とになってしまいました。1楽章から出てくるVnのソロが素敵ですね。Hrpの音 とうまく重なって、実に優美な世界を築いています。他の弦の音色も、なかなか素敵 で、とても透明感のある音をしています。このシェヘラザードのテーマは、色気のあ る大人の女性、というよりは、むしろ、可愛らしい少女、という感じに聴こえます。 人によっては、もう少し音に艶やかさが欲しいということになるのかもしれません が、私は、これでも十分だと思います。そのクリアな音は、わざわざ神戸の西の端か ら駆けつけてきた疲れを癒すのに、十分な音色でした。そして、2楽章、3楽章と奇 麗な音楽が流れていきます。3楽章のワルツなんかも、とっても上品で素晴らしかっ たですねぇ。木管の音も、とても優しく、ふわりと空気を包み込むようでしたし、ま た、金管の音もシャープでクリア、とても純度の高い演奏だったと思います。それ に、金管もまた、ぱしっとした非常にシャープな響きで、これがさらに雰囲気を盛り 上げていきますね。4楽章に入って、再びVnソロに現われるテーマ、最後の方では ちょっと疲れはったのか、ピッチが微妙にずれているような気がしました。音が揺れ ているんですね。ちょっと不安になりましたが、何とか最後まで持つことができ、 ほっとしました。(^^;) ま、今回も期待を裏切らない演奏をしてくれたシンフォニカーさん、そういや、今 年は定期にはまだ行っていませんでしたね。今度、定期の方にも行ってみたいなぁ、 と思います。
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