らいぶらりぃ
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関西フィルハーモニー・リラックスコンサート

●日 時1998年12月27日(日)15時開演
●会 場いずみホール
●出 演デイヴィッド・ハウエル指揮関西フィルハーモニー管弦楽団
ソプラノ:井岡潤子
ケーナ:石田浩正
●曲 目さくらさくら
日本の童謡メドレー
浜辺の歌
リンゴ追分
スカボロ・フェアー
コンドルは飛んでゆく
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」 第2楽章
メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」序曲
アンダーソン/シンコペイテッド・クロック
       フィドル・ファドル
       ワルツィング・キャット
J.シュトラウス/皇帝円舞曲
(アンコール)
夏の思い出
マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲

 年末に、ほっと一息できるような演奏会を、というのが今回の演奏会の趣旨。親し みやすい曲ばかりが並んでいます。まさにタイトルのとおり、リラックスする演奏会 ですな。とやかく言うことなく、演奏を楽しんでいればいい、というものです。(^^;

 印象的なのは、石田さんのケーナですね。ケーナの音を生で聴くのは、初めてだっ たのですが、すぅっとした響きのする楽器ですね。その音色を聴いていると、アンデ スの山々の冷たい空気を感じることができるような気がします。「リンゴ追分」と 「スカボロ・フェアー」、「コンドルは飛んでゆく」の3曲が、ケーナによるもので したが、どちらもジャズっぽくアレンジされているのが、ミソですね。石田さんは、 アロージャズオーケストラに入っている方で、ジャズ界のケーナ吹きとしては、日本 でただ一人、という方なんです。だから、その演奏にも、ジャズの要素、例えばアド リブ等が織り込まれていて、思わず、ほぉ、と感心してしまいます。ただ、「スカボ ロ…」は、原曲とは全く雰囲気の違うアレンジで、違和感のようなものも、覚えてし まいましたが…(^^;

 他の曲は、特に言うこともなく、普通の演奏でした… あと、今回の演奏会では、 ロビーにおいて香りの演出というものもなされていたようで、いい香りが漂っていま した。でも、こういう演出も、どうせなら、ホールの中でやった方がいいような気も します。そうすれば、音楽を聴きながら、香りも楽しめ、リラクゼイションには、ま さに二重効果となるのではないかしらん…? ホール自体の構造という問題もあるの かもしれませんが、そんなこともできたら、やってみては、と思います。(私自身、 そういう演奏会のお手伝いをしたことがあったりしますので…^^;)