夏のコンサートで9月にソロ・コンサートをやると言ってたのが中止になって、10月にあるらしいとの話は聞いたものの、いつになってもFCからのお知らせはないし、と思っていたら、全て一般発売だったこのツアー。全日程を知ったときには余りに凄いスケジュールに「諸星くんのファンでなくて良かった」と思ったものでしたが(笑)どの公演も直前のチケット発売で、さらに無茶苦茶だわと思ったものでした。
結局私が観たのは大阪と東京のホール全公演とツアーラストのON AIR、1公演の計7本。全公演観ていないので、いろいろ不備なところもあるかと思いますが、とりあえず私の観た大阪、東京のレポートです。
OPENING
開演前、ステージには緞帳代わりに全面落書きされた煉瓦の壁の幕が下りている。壁の中央部分は煉瓦が崩れ落ちたかのように空白。会場に入ったときからコンサートは始まっている。
本ベルが鳴り客電が落ちると、ステージの隅に置いてあるアンプにライトが当たり、ザワザワと人の気配が聞こえる。バンドのメンバーとコン・リハをしている雰囲気。各自の自己紹介がすむと諸星くんの挨拶。堅く考えず、ハッピーに楽しみたいなと言う諸星くん「いいなと思ったら1曲、1曲拍手なんかをしてもらいたいな」と言うと客席から拍手が起きました。今回のコンセプトは? と聞かれて「ここで言うのは恥ずかしいので、あそこに大きく書きますんで」と言って、それをモットーに楽しく、張り切って行きたいなと思います。最後までどうぞよろしくと挨拶すると音が流れ始めいよいよコンサートの幕開け。
LAY YOUR HANDS ON ME〜GO IT ALONE
「Lay Your Hands On Me」のイントロが流れる中、壁の空白部分がスクリーン状態になり、そこに諸星くんのシルエットが映しだされ、スプレーで文字を書いていく。ちなみに大阪は「Song for 大阪」東京は「I LOVE TOKYO」でした。このアイデアには思わず脱帽するほど感心しつつ、どこかで聞いたことのある曲に少々興奮状態に陥ってしまいました(笑)。
幕が上がりコーラス部分が終わると爆竹と共に諸星くんステージ中央の台上に登場。Gパンに赤いコート姿は、まんまJONじゃんと思ってたら「Lay Your Hands On Me」のイントロからそのまま「GO IT ALONE」に繋がったので、予想通りの展開に笑ってしまった。だって「GO IT ALONE」を初めて聴いたとき、このイントロは「Lay Your Hands On Me」に似てると思ってたんだもの。しかし、春コンもオープニングにBON JOVI使ってたし諸星くんは余程BON JOVIが好きなのね!?
曲の途中で左袖に捌け、ロープに掴まりターザンよろしく、ステージ上を行き来するんだけど、これ見て、そう言えば昔JONもこんなことしてたよなと思った私でした。東京公演では3回ともこれやってたけど、大阪では初回のみ。
CRAZY ON YOU
イントロから始めの英詞の部分でステージ右側の階段の上の窓に女性のシルエット。ドアから諸星くんが飛び込むのと同時に窓の幕が落ちると、そこは無人の部屋。女性を探すようにして諸星くんが窓から出るとステージにブロンドの女性が登場。この女性ダンサーとの絡みがなかなかセクシーだし、ライブの迫力十二分の生音に、諸星くんがジャニーズのアイドルだってことを忘れそうになったわ。間奏で「今日は最後までCRAZYによろしく」と言って抱き寄せた女性に向かって腰突き動かすのなんて、ここまでやってもいいのと思ってしまったくらい…。
曲のラストでは階段上まで追い縋る諸星くんの手首を手すりに括り付けて女性はドアへと消える。括り付けるのに諸星くんのしてる白い鉢巻きを使うんだけど、大阪初回は鉢巻きしてなくて、どっから出したかわかんない(腕に付けてたのかな?)バンダナを使用。
この女性この後もダンサー&コーラスでブロンドのまま参加してるので、別に歌詞に合わせた訳ではないのかな? とも思うけど、私個人の趣味としてストレートのブロンドヘアより「波打つブロンド」が良かったな…。ついでに初回に思ったことがこの2曲がアルバムの中で一番好きな曲なのに最初に続けてやっちゃって、この後退屈しちゃったらどうしよう、と言うことでした。でもそれは杞憂に終わりましたが。
RA・KU・GA・KI
手すりから腕を外し、コートを脱いで階段に座って歌う諸星くんは、さっきまでとガラッと変わり切ないイメージ。歌いながら階段を下りてステージへ、そして中央の台上へ。ラスト『おまえにGOOD NIGHT』でゆっくり倒れるように寝る諸星くんが好き。
コートの下の衣装はデニムのシャツ、中は白いロゴTシャツか黒のベスト。大阪で右耳にもピアスをしてるのに気が付いたんだけど、開けたばかりであんなに汗かいて、耳が腐りゃしないかと余計な心配しちゃったわ(笑)。
COUNT DOWN
イントロから前半がとても格好! のいいこの曲、でもサビの部分はとっても歌謡曲してて出典は何だろう?と悩んでいたら、オリジナル曲だったのね。最初の部分が全然聞き取れなくて、何て言ってるのかわからなかったんだけど、ビデオ見てこんなのわかるわけ無い、と叫んでしまいました。
イントロで寝てるとこから弾みをつけて起き上がり、さらに側転で台から下りるのが格好良くて好き。途中でマラカス振ってました。
MC
まずはご挨拶。椅子に座ってメンバーネタでの話などをしていたけど、ここでの目玉は毎回違った即興曲。大阪の初回に「ベストフレンドの寝ゲロ」をやったときには毎回これを聴かされるのかと心配しちゃったけどね(笑)。即興曲について詳しくは別頁にて。
ここで上のシャツを脱いだり、脱がなかったり…。
Be Happy!
椅子に座ってアコスティック・ギターを弾きながら歌う諸星くん。感情入れて『風が泣くよ』だの、電話を掛ける身振り付きで『長距離電話〜』と歌うのが可愛かった。コーラスの女の子達が『Be Happy』のとこで十字を切るような振りをするのを、私はついつい真似してたんだけど、東京ラストには会場中がやっていたよう。
ジャガイモRock’n Roll
「そうあれは1980年、俺が10才の時だった。俺は幼い心にこう抱いていました」で始まるこの曲、ギターを置きコミカルな動きで時には客席にマイクを向け、盛り上げる『パツ金ネーチャン』で金髪でしなを作るキーボードのセットンを見て驚くのが好きだったけど、段々驚かなくなっちゃって…。
諸星くんの動きを見てるだけでも楽しいんだけど、これもコーラスの女の子達に目が行ってしまうんだな。で、気が付くと同じように踊ってる自分がいる(笑)。
途中で『大好きだよとうちゃん、かあちゃん』と会場に歌わせ、カメラマンにまで歌わせてました。
キューティーハニー
一度暗くなったステージに再びライトが当たると、そこは「アフロ5」の世界。ベースのリズムに乗って可笑しなステップや手振りをつけて喋る諸星くん、「ある時は一匹狼、ある時はSUPER5、そして又ある時はアフロ5、その実体はかーくんハニーよッ」と言うことで、そのまま「キューティーハニー」の歌。ものすごーくネバッこい歌い方をしていたけど、途中でするポーズなんかが妙にセクシーでした。
ツアー後半ではアフロの鬘の下にハゲ頭の鬘を着けてて、歌の終わりにアフロを外し、『ハゲーフラッシュ』と歌ってました。この後「いい湯だな」を歌う時や、富士市のスライドが映る時もあったんだけど何を基準にやる、やらないを決めていたのだろう?「キューティーハニー」は東京ラスト以外は全公演でやってたので、曲順に入れました。
2.5.7 RA・KU・GA・KI Version〜Johnny’s WORLD
「ジャガイモで疲れて裏で休ませてもらいました」と白々しいことを言う諸星くん、自分でもわざとらしくて恥ずかしいとも言ってたけどね。ここからがコンサートのメイン、かーくんのテーマソングをやると言い、今や歌えない「2.5.7」をやると言ったときの会場の歓声は凄いものがあった。でも「2.5.7」は本当にかーくんのテーマで、自分のことしか言ってないの。この曲に入るとき大阪では手拍子が起きてきっかけ掴むのに苦労してたけど、東京では「2.5.7 RA・KU・GA・KI Version」で全員に右手を上げるポーズを取らせて自分のペースを作ってました。
アルバムの歌のタイトルを組み込んでのラップは大阪で一度間違えてやり直ししたことも。この部分諸星くんの歌い方も歌い方だし、イマイチ何て言ってるのか良くわからないのよね。この部分も含めてここの2曲、別頁に歌詞を起こしてみましたが、これが正解かどうかはわかりません。諸星くん自身「J WORLD」は歌詞がグチャグチャになってるみたいだし(笑)。
「J WORLD」は「IF WORLDは信じない」の替え歌で、大爆笑ものの面白さ。諸星くんてこーゆーことにかけては天才的だと思う。また、でっかい羽根付きのバンダナして、ローラー履いてるってのがいいんだな。曲がブレイクしたところで、ローラーを脱ぐんだけど、この時結構茶々を入れられて、でもそれを上手くかわしてると言うか、応えてるとこもさすがだと思ったわ。
曲のラスト、ゼンマイ仕掛けの人形のように、チョコチョコっとお辞儀するのが可愛い。で、最後は正座して手をついてお辞儀。
MC
息を整えながら喋る諸星くん、汗がしたたり落ちて床に染みを作ってるの。今回のコンサートのテーマは「ありがとう」。みんなもいつまでも素直に心から「ありがとう」と言う言葉が出る大人になって欲しい。自分も昔は「ありがとう、そしてあばよ」と言ってたのが、いつのまにか「ありがとう、そしていつまでも」と言えるようになったと言うことで、18のとき書いた歌と言って、次の曲を紹介。
Thank you and forever
この曲、18才のときの自分の体験なのかと思ったら、年上の友人の恋愛のことを書いたって言うんだよね。自分もこんな恋愛をしたい、別れても好きな人を思っていたいって言うけど、やっぱりこれは自分のことじゃないのかな…?
ステージの端ギリギリまで出て歌う諸星くん、最前の子は手を延ばせば触れる状態で、実際腕を掴まれてたりしたけど、大阪も東京も初回は客も緊張してるのか、あまり触っていなかったように思う。そっと遠慮がちにタオルを差し出してる子からタオルを受け取り汗拭いてからちゃんと返してあげるなんてシーンもありました。前のMCからこの曲の間は靴を履いてなくて、黒い靴下で歩いてたのは、なんだかねぇ(^^;)。
曲の途中でステージ中央に出てきた台に乗ると、それが上昇して最後には天井へと消えて行きました。その間アルバムの中でも使われていた写真がスクリーンに映し出されるんだけど、大阪途中から「Be Happy!」の歌詞のとこで使われてる笑顔の写真が増えたの。これ、評判いいって自分でも言ってたものね。私も一番好き。
ス・ト・リ・ッ・パ・ー
レーザー光線が飛び交い、ドラムの音が響く中、ミラーボールに乗って諸星くん再び登場。私も今までいろんなコンサート観てきたけど、ミラーボールに乗って出てくる派手な男はかつていなかったわ。(でも最近同じことしてた女性はいたね)さすが諸星くんて感じ。衣装は派手なGジャンにG短パン、妙にでかい銀のブーツ、全体スパンコールでアメリカ国旗を模様したキャップ。諸星くんに足出されると弱い私としては楽しい衣装でした。
曲が随分アレンジされてるので、最初わからなくて、歌が始まってとても良く知ってる曲で結構好きだったような気がするけど、何だっけ? と悩んでた私。サビのところまで来てやっとわかったんだけど、この頃のジュリー好きだったのに…不覚だったわ。ところで諸星くん『オレの全てを見せてる』と歌ってるけど、私の記憶違いでなければ『見せてやる』じゃなかったかな? 一緒に歌ってて何か合わないので気になっちゃって…。
諸星くんの下でエリちゃんが妖しく踊ってるんだけど、ちょっと衣装が危なくてドキドキしてしまった私、何見てんだか…(^^;)。ミラーボールから下りてからはステージを右に左にと走り回り、ステージから客席に飛び下りたりもしてたかな。
Lonely WOLF Rock Version
Gジャン脱いで、エレキギター持ってRock Versionの「一匹狼」もとい、「Lonely WOLF」。このアレンジはなかなか好きだな。
中央の台の上に諸星くんが上がるとコーラスのサキちゃんとフサコちゃんも来て、両脇にはべらす姿が格好いい。『Woo…』とコーラス入れると台の四隅からスモークが上がるのも、また良い。諸星くんてコーラスの3人の女性の中で多分サキちゃんがお気に入りだよね。構い方が淳クンに対する行動と良く似てるんだもの(笑)。間奏で肩に手を回したり、寄っ掛かったりするのは必ずサキちゃんだし、ギター持ってこさせたりもするしね。
このギターは弾くためと言うより、壊されるためのギターで、諸星くんは壊れるまで投げ続けるので、何か可笑しかった。一度派手な音をたてて壊れたことがあったので、再生するのが大変だったんじゃないかと、ちょっと心配(笑)。
彷徨
再びジャケットを着てスタンドマイクの前に立ち、「きょうはどうもありがとう。今の気持ちに一番近い曲です」と曲紹介。
曲が終わり「どうもありがとう」と叫ぶ諸星くん、マイク外して生声も聞かせてくれたメンバーと手を繋ぎ、お辞儀。そして、1本のマイクの前にメンバー全員集まり、諸星くんがカウントを取るとコーラス部分のア・カペラ。このコーラス部分は勇壮なイメージで好きなんだけど、これは拍手喝采ものの素晴らしさでした。しっかりコーラスのプロが入ってるっていいよね。満足そうな笑顔で引き揚げて行くメンバーに、見てるこっちも嬉しくなっちゃったわ。
あの日のこと
アンコールを求める拍手の中、ザワつく人の気配、中央のスクリーンにレコーディングの風景が映し出される。「あの日のこと」をレコーディング中の諸星くん、歌詞を変えた方がいいかどうかスタッフと相談して少し手直し。直したのが現行の歌詞だからちょっと笑いが起きてました。これはビデオ用の光景なのかもしれないけど、普段ファンが見ることの出来ないシーンだから、こんな様子なのかと雰囲気がわかって楽しい。諸星くんの科白「ハッピーなときにこんな歌は歌えないよ」ってのに、そうか諸星くんは今幸せなんだ…なんて思っちゃったわ。
レコーディングルームに向かう諸星くん、ドアを開けて中に入るとステージ右側にある部屋に明かりが点き、そこにマイクに向かう諸星くんの姿。ちゃんとビデオと同じ衣装なの。でも、この衣装オープニングで着てたのと同じシャツとベストだよね。Gパンは違うけど。ちなみに、ビデオのシーンからまるでこの曲のイントロのように使われているのはやはりBON JOVIの「BED OF ROSES」のイントロでした。
部屋から出てステージに下りて来た諸星くん、途中からギターを弾きながら歌い。この曲の間スクリーンでは「あの日のこと」のプロモ・ビデオが流れてるので、こっちも見たいしとちょっと困っちゃったわ。
Song for you
「あの日のこと」とこの曲、両方やった訳ではなく、どちらか片方なんだけど、この曲は各地で1回だったのかな。この曲の場合はステージの前全面にスクリーンが下りてきて諸星くんの「あぁどうしようかな、こんなんでいいのかな?」「ここは思い切ってみんなに聞いてみるか」の声からコン・リハの風景の映像が映し出される。何かひとつしっとりと静かな曲が足りないような気がすると言うことで、「Song for you」が候補に上がるんだけど、諸星くんはこの曲は1人の女性の為に書いたから歌えない、リハーサルで歌うのも恥ずかしいのにと言うと、雰囲気を作って電気を消し、黒いジャケットまで着せるメンバー。女性が必要だねとサキちゃんを前に座らせて歌い出すけど、吹き出す諸星くん。でも「みんな聴きたいよ」の言葉に段々その気になると「いいね、大丈夫?」とメンバーに声を掛け、「歌ってみるね」と言うとライトが点き、スクリーンの向こうに諸星くんの姿。やはりビデオと同じ黒いジャケットに黒いパンツ。この曲は歌が始まると映像は無し。途中でスクリーンも上がってました。
ENDING
曲が終わると静かにピアノの音が流れる中、落書きされた壁の幕が下りてきてオープニングで書いた文字の下に今度は赤いスプレーで「ありがとう」と書くと深くお辞儀。
私が観た中では大阪の初回のみこの後に再びアンプから諸星くんとメンバーの声が流れ「又明日。きょうはお疲れさま」と別れるんだけど、諸星くんは何度かメンバーのところへ戻って来るの。これもちゃんとオープニングから繋がってるってことなんだよね。何で流さなくなっちゃったんだろう?
ECSTACY
幕が上がりさっきのままの衣装で出てきた諸星くん、「最高のステージが出来たと思います。どうもありがとう」と挨拶。12月に出る第2弾シングルのことや、同日発売のビデオ、写真集(写真集は出なかったよね!?)等の宣伝をして、そのシングル曲をやりますと紹介。
この曲最初聴いたときはイマイチどうのっていいかわかんなくて、あんまり好きじゃないと思ったんだけど、2回目にはすっかり気に入っていたわ。諸星くん言うとこのハウスロックってのが言いえて妙かもしれない。
曲が終わってメンバー紹介。メンバーと本当に仲良さそうでいいよね。「そして私がボーカルのかーくんです」と言って可愛くお辞儀する諸星くん。全員で手を繋ぎお辞儀をして全て終了。