Alfa Romeo 156
The Battle of Garage 14


 2002年 10月 19日
  走行距離 13,610Km
  作業内容 ワイパーゴム交換

 秋雨前線の影響だろうかこのところ雨天時での走行が結構多い。そんな中ワイパーのビビリ音が気になりだした。音だけじゃなく拭きムラも出始めている。購入してから14ヶ月経つが、本国イタリアで組み立てられ在庫された期間を考えるとそろそろ寿命だろうか。

 ということでワイパーを交換する。本当ならAssy交換したほうがよいのだろうが今回はブレードの交換。厳密にはブレードのゴム(呼び方がわからないので以下ゴムと呼ぶ)のみの交換となる。ゴムはバックスやイエローなどで購入できる。メーカーは数社あったが今回購入したのはSOFT99コーポレーションの「ガラコワイパー」である。あのバタ臭い外人お姉〜ちゃんが登場するCMでお馴染みである。ちなみにガラゴではありませんガラコです(笑)。
 使われている形状は6mm角型、長さは550mm、適合番号(と呼ぶのだろうか?)は25番である。実はアルファ156のワイパーは左右の長さが違う。運転先側の550mmに対して助手席側は25mm短い。

 店頭で同社の525mm(24番)を探したが生憎在庫切れだった。他店を探しまわるのも面倒だし、然りとて左右違うメーカーをつけたくなかったので550mmを2本購入した。ヲイヲイ大丈夫なのか?と心配になるが大丈夫。理由は後ほど。
 さて交換作業に入る。まずブレードをワイパーアームから外す。左画像のようにワイパーを立てた状態で作業するとよい。作業と言ってもブレードのフック(左画像黄色い囲み部分)を摘み、青い矢印の方向にブレードをスライドさせるだけである。ブレードが外れると先端がUの字になったアームだけが立ったまま残る。蛇足だがアームをウインドーに戻す際は要注意。手で押そうものならバネの力で勢いよく戻りガラスを傷付ける事になりそうである。

 ブレードからゴムを外す作業。ゴムには左画像の様に2本の鉄芯が埋め込まれていてる。その先端に爪がありブレードから抜け出るのを防いでいる。メーカーによってはゴム自体に爪を持たせていて鉄心はストレートなものもある。今回購入したガラコもゴムに爪らしき出っ張りあり鉄心はストレートであった。外し方は左画像のように爪の手前をプライヤーで挟んでやり、黄色い矢印方向にスライドさせる。爪がブレードのガイドから外れると後はスライドさせ抜ききればよい。これで取り外し完了。簡単である。ショップの駐車場でも出来そうだ。後は今までの逆の作業を行えばよい。ブレードのガイドがゴムの溝にちゃんと入っているかを確認しワイパーアームに取り付ける。

 次に助手席のワイパーゴムの交換。
 長さは購入した550mmより25mm短い525mmである。だから切れば良いのである。「簡単に言うな〜鉄芯はどうするんだよ〜」と思われるかも知れないが、助手席のゴムの鉄芯は純正の物を再利用する。なぜかと言うと今回購入した社外品は使えないのである。左画像をご覧頂きたい。ブレードを上から写している。純正品のブレードはストレートじゃなく曲がっているのである。はっきり言って今まで知らなかったです私(笑)。したがって今回購入した物(ストレートタイプ)は使えない。余談だがこの手の曲がったブレードのゴムは販売していないですよね。ブレードもあまり見かけません。探し方が悪いんでしょうか・・・。

 鉄芯の再利用方法。左画像をご覧頂きたい。上の2本が社外品。下の2本が純正品である。純正品の外側に張り出した凹がブレードからの抜け防止の爪である。ご覧のように社外品にはそれは無く、ゴム自体に爪が形成されている。この形状の違いは別に問題がなくそのまま使えるが、別のところでちょっとだけ細工が必要。両鉄芯の内側を見ていただきたい。社外品には凹、純正品の凸になっている。これは鉄芯がゴムからずれる(抜ける?)のを防止する為のストッパー役なのである。この部分を細工してやる。細工は簡単。まず社外品のゴムの凸部をカッターで切ってやる。ただ単純に切れ込みを入れただけでも大丈夫だが出来れば凸部を取り除きたい。次に純正の鉄芯の細工。出っ張りを削ってやるのである。もともとこの出っ張りはゴムとのずれを防止する役目だが、鉄芯とゴムの両方に形成されている外側の張り出しにブレードのフックをかけるのでずれの心配は無い。あまり硬くなく出っ張りも小さいのでサンドペーパーでこすれば無くなる。鉄芯両方がストレートになったらお互いをセットして歪が無ければ完了。後はブレードに差込みワイパーアームにつけてやればよい。

 

 2002年 11月 2日
  走行距離 13,980Km
  作業内容 オーディオ(CDプレーヤー)の交換

 純正のCDプレーヤーを交換する。新しいプレーヤーはPanasonic製。品番はCQ−MRX7000KDである。CDとMDが再生できるタイプである。同社ではすでにCQ−MRX602DというCD/MDプレーヤーを最新機種として発表しているので7000KDは一つ前の型落ち機種である。はいっソコっ!「どうせ倉庫に転がっていた滞留品を社員価格で買ったんだろう〜」などと突っ込まない(笑)。

 型落ちを購入した理由は(1)パネルがメタリックブラックで懐かしのTechnicsを髣髴させる渋さ!。現行機種にはこのブラックパネルはラインアップされていない (2)アンバーカラー(赤色)のイルミが156とマッチしている!(3)購入価格がタダ・いや、めちゃ安かったから!等の理由である。じつはこの機種の定番品は7000という品番でパネルがシルバー&ブルーのイルミなのである。この7000KDは限定品?。それにしてもアンバーカラーのイルミが156とマッチという理由は嘘だよね。だってLHDのイルミカラーはグリーンだもの(爆)。
 特長を見ると音もかなりよさそうなことが書かれている。まあメーカーとしては値段が値段だから音にも拘らざるを得ない理由はわからないでもないが・・・。はたして2〜3万円のプレーヤーと3倍以上するプレーヤーを比べてそんなに変わりがあるのだろうか。正直言って音の向上については本人は全く期待していない。今回はズバリ「見た目勝負なのだ」(笑)。なんと軟弱なぢぶんなのだろうか・・・。

 さて脱着作業について。まず小さめのマイナスドライバーを使い化粧パネルを外す。パネルとプレーヤーの隙間にドライバーを入れると「カチッ」と外れる。次に左画像丸印のネジを外す。左右2個づつ合計4箇所。小さいネジなので落とさないよう注意したい。ネジが外れたらプレーヤーを手前に引き出す。センターコンソール部にコードやコネクターが引っかかっている場合があるのでゆっくりと引き出す。左下画像はプレーヤーが完全に抜け出たところである。一番右がアンテナコード。黄色い矢印上部の90度に折れたところで引き抜けば外れる。スピーカーコードや電源コードはKENWOOD純正のコネクターで接続されている。上部に爪があるので抑えながら引き抜く。これでプレーヤーは完全に外れる。

 ここまでは結構簡単。余談だが本体コネクター手前でコードを分岐させている黒赤のコードはスピードレーダー用の電源コードである。アクセサリーとアースコードを分岐させている。
 次に純正に付いていたブラケットを新しいプレーヤーに移植する。アクセサリーキットを買うと新品が付いているが、まだ使えそうなのでそのまま移植。

 新しいプレーヤーに付属しているコードは先端がギボシ端子になっている。車体からきているコードの先端は専用コネクターである。接続する為には(1)車体のコネクター部を切断しギボシ端子を作る。(2)KENWOODのコードを使い車体のコネクターと接続。同コードの途中を切断しギボシ端子を作る。(3)アルファ用のアクセサリーキットを購入する。この3通りである。一番安上がりなのがギボシ端子を作ることであるが、ちょっと面倒だったのでアクセサリーキットを購入した。カタログにはアルファ用のキットは記載されていなかったがショップで調べてもらうとオペル用のキットが使えると言うことなので購入した。品番はKG−93DX。価格は6,500円。うう〜ん結構高い。面倒だがギボシ端子を作ればよかったか・・・(笑)。左画像がラインの構成である。各種コードの色あわせがちゃんとあっているので楽と言えば楽である。

 ちなみに今回使うコードは左画像の通りである。スピーカーコードは紫=右リア、緑=左リア、灰=右フロント、白=左フロント、そして各種黒いライン入りが−ラインである。アクセサリー電源は赤色。バッテリー+電源は黄色。イルミネーション電源はオレンジ。アンテナ電源用は青色。そしてアースコードが黒である。イルミネーションは今回初登場。たぶんスモールライトと連携され照度の調整を行うのだろう。アンテナ電源は純正も今回も有るがどんな役割なのかわからない。ラジオをつけるとアンテナが自動的にあがる仕組みに使われそうだが、だとすると156には関係なさそうである。
 今回電源ラインにノイズフィルターを付けようかと計画したが、新しいプレーヤーのコードに既に付けられていたのでやめた。黒いボックスがそれである。 ・・・だと思うのですが、違うかな?。
 後はコネクターとアンテナコードを接続しコンソールに戻せば作業は完成!。簡単だねぇ〜と思ったが、なんとコネクターのピン配列が違うことに気が付いた。

 「おのれっ〜イエ○ーの担当者(怒)。コレが使えますなどといい加減な事を言いよって凸っ!」。んまぁ・ピンの位置を変えれば済むことなのであきらめることにした。スピーカー部の配列は同じだった事は不幸中の幸いか?。左画像をご覧頂きたい。手で押さえているコネクターが純正品。その右斜め上が購入品。バッテリー+電源(黄色)とアクセサリー電源(赤色)の位置が違うのがお分かりだろうか。 

 ちなみにこの状態で接続しても故障することは無い。ちゃんと使えるのだ。ただしオーディオをONにした状態でエンジンを切って(キーを抜いて)もオーディオは切れない。プレーヤーのOFFスイッチを使って初めて切れるのである。アクセサリーポジションが無い156にとってはエンジンをかけずオーディオを使えると言うことでは便利だが消し忘れも怖い。エンジンを切ったらオーディオも切れてくれるほうが自然だと思い純正と同じにすることにした。
 ピン配列の入れ替えは結構強引だ。ラジオペンチでピンを引き抜き入れ替える。右上画像は入れ替えているところの画像である。
 さすがに一度抜いたピンは固定部が甘くなるのだろうか、新しいホールでの収まりは甘い。抜けはしないだろうが念のため左画像の通りロック式配線バンドで束ねて抜けないように補強する。

 純正の時に比べノイズフィルターやギボシ端子類が多くなりプレーヤーユニットの装着は結構大変である。コード類をすべてコンソールの空いているスペースに押し込みプレーヤーをコンソールに装着する。無理なく奥まで収まったらブラケット左右4箇所をネジ止めする。ここで無理やり押し込まないこと。無理に押し込むとコードやコネクターを押さえる結果となり、断線の可能性がでるから要注意。最後に化粧カバーをつけて作業終了。コネクターのピン位置変更等で多少時間がかかったが作業時間は約1時間程度だろうか。

 さて装着後のインプレッション。気になる音であるが。予想を反してかなり良くなっている。デフォルト(DSP、イコライザー、S.D.B.B.等をOFFにした)状態で純正と比べるとかなり澄んだ響きである。低音から高音にかけてすべからずフラットな自然な感じに響いてくれる。そのままの状態でボリュームを上げて聞いても良いが何といってもS.D.B.B.の迫力は圧巻!。リア−のBOSEスピーカが信じられないほどに重低音を響かせてくれる。BOSEとの相性もまずまずだろうか。
 予想に反し音にも十分満足したが、なんといっても今回の主旨は「見た目勝負!」。夜間のイルミは想像以上に楽しませてくれる。いろんなパターンがあるが中でも花が音に合せて首を左右に振ったり、人が踊りまくるイルミには後部座席のお子ちゃまには大好評。最初は気が付かなかったが驚いたことにこの人間や花は、リズムに合わせて首を振ったり踊ったりするのだ。ソコまでするかぁ〜・・・。さすがはP社だ。くだらない事に力を入れたがる(爆)。(開発部の同期Sさんゴメン)