Alfa Romeo 156
The Battle of Garage 30


 2005年 11月 23日
  走行距離 37,270Km
  作業内容 タイヤ交換

 納車後4年と3ヶ月、距離にして約3万7千キロ(冬場はスタッドレスだからもうすこし少ないが・・・)走行した純正のタイヤもそろそろ寿命である。という訳で今回のバトルガネタはタイヤの新調である。

 純正のタイヤはコンチネンタル社製。商品名は「ContiSportContact」である。このタイヤ、個人的にはかなり気に入っている。極端なスポーツ指向ではなく、乗り心地と静粛性を考慮したバランスとれた良いタイヤであると思う。街乗りでは十分な程のグリップ性能を持ち合わせ、子供が後部座席でスヤスヤ眠れるほどの快適性も十分にある。何よりも寿命が永い事が家族車(買い物車)としてはありがたい!。
 そんなお気に入りタイヤも左画像をごらん頂くとお分かりの通り
「かなりヤバイ」状態なのである。サイドウォール部には辛うじて見られないが、ショルダー部には細かいひび割れが散見される。またフロントおよびリアータイヤの内側は4本とも均等にスリップサインが出はじめている。ドライな路面ならまだしもウエット状態でははっきり言ってすべりまくり。でも、これもちょっと楽しかったり(笑)。

 冗談はさておき、次なるメーカーは・・・ううぅ悩む。
今までなら悩まずブリヂ○トンをチョイスしていたが、とある理由(ここでは書けません/笑)から今後は絶対に買わないと決めてしまっている。もちろん164所有時代に痛い目にあったピ○リーも絶対に買わない。となると残るメーカーは・・・。横浜に住んでいるからYOK○HAMAかぁ?。DNA dBはかなり良い評判である。渋めにダン○ップかぁ?。SP SP○RT9000はとんでないタイヤだったけど。ここは冒険してネタ作りの為にショップオリジナルってのはいかがなものか?。
 等などいろいろ悩んだ末、今回はミシュランを購入することに決めた。ミシュランは以前デルタインテグラーレを購入したときに純正として付いてきたタイヤである。遠い昔の話である。その時分の印象はかなり良かったが、何故か価格が高いイメージがあり今まで縁が無かった。

 ミシュランを選択した理由は、1、なんとなく長持ちしそうだから(←セコイゾ自分)。2、友人の薦め(某K氏。本当はコンチを一番薦めていた)。3、ショップの値引きクーポンがあったから。この3番目の理由が一番強いだろうか(爆)。
 購入したショップは前回のオイル交換で紹介させていただいたコストコという会員制倉庫型店舗である。「えっ、コストコで?」と言われそうであるが、実はここで販売している商品は日用雑貨、衣類、食料品以外になんとタイヤも販売しているのである。もちろんバケツサイズのピーナッツバターに象徴されるるアメリカンサイズではなく、一般的な大きさである(笑)。
 取り付け作業も専門の作業場(タイヤセンター)で行なわれる。ただしバックスやイエローほどの規模ではなく、リフトはたった2基(金沢シーサイト店の場合)しかない。また扱うメーカーと商品種類もある程度限定されているようなので、購入を検討される方は事前に電話で問い合わせたほうが無難である。ちなみに店頭で展示しているタイヤメーカーは、BS、ミシュラン、BFが中心である。

 注意したい点は他にもある。「お買い物の合い間にタイヤ交換はいかがですか?」などと大きな宣伝看板が所狭しと貼られているが、これを信用して購入すると丸一日中コストコで買い物をさせられる破目になる。土日の交換作業の待ち時間は6時間を超える事もざらではないそうだ。購入件数に対して作業処理件数が追いつかないらしい。然るに土日を避けて客が少ない平日に購入するか、開店時間の10:00前に並んで購入する必要がある。ちなみに小生が購入した休日は朝9:30から並んで7人目。作業が終了したのが昼1時前である。
 とにかくタイヤセンターの中はいつも満員。人気の理由はなんと言っても安さだろう。偶に発行される値引きクーポンが購入意欲を掻き立てているようであるが、それを使わなくてもかなり安い。

 さて、ミシュランも性能やグレードによってさまざまな商品を選択する事が可能であるが、今回選択したタイプ(商品)は、「Pilot PRIMACY」である。理由はもちろん、純正タイヤ同様トータルバランスを重要視した結果である。※特長等はサイトをご覧ください。
 タイヤサイズは205/55R16 91V。気になる価格は以下の通りである。せっかくだから某ショップの価格と比較させていただいた。
1本あたりの価格(¥) コストコ A店
タイヤ価格 14,880 16,600
交換工賃 1,500
ゴムバルブ交換 250
窒素ガス充填 500
廃タイヤ処分料 250 300

15,130 19,150

消費税

757 958
値引きクーポン −1,500

合計金額

14,387 20,108

1本あたりの差額はなんと約5,700円。4本で約22,800円も安い計算である。

 タイヤ自体の安さもさることながら交換工賃が無料なのが驚きである。さらにはゴムバルブ交換費用や窒素充填費用までが無料とは、本当に儲かっているのだろうかと疑いたくなる。ちなみに左画像の新しくなったバルブキャップ先端はアルファエンブレムではなく「窒素ガス充填済」である。ちょっとかっこ悪いぞ!(笑)。
 こんなに安くて商品自体は本当に大丈夫なのだろうか・・・。そんなことを考えるとついつい気にしてしまうのが原産国と製造年月である。待ち時間が暇だったので、展示しているミシュランのタイヤを片っ端からコッソリチェックした。フランス・ドイツ・イタリヤ・スペイン・などの欧州製はもちろんであるが、日本製、それに中国やタイまで幅広く品揃えされている。あまりこういう品揃えは嬉しくないが(笑)。ミシュランの公式サイトによると、全世界19ヶ国75の工場で日々製造される製品は、きわめて均一性が高いらしいが本当はどうなのか?。イメージ的にはタイ製はちょっと・・・と言いたい気分だが、噂によるとタイ製が一番いいらしい。イタリア製はアタリハズレが激しいとか、無難はドイツとか。どこかで聞いたことのある話である(笑)。
 まぁ〜どこの国で製造されたタイヤでも、4本とも同じなら良しとしましょうと半ば開き直り。交換されたタイヤを早々にチェックしたら4本とも全てスペイン製だったぜアミーゴ!。

 スペイン製かぁ〜。良いのか悪いのかわからない。微妙ぅ〜。さらに製造年月をチェックしたら、3本が1005、1本が1205であった。ミシュランの場合は最初の数2桁は週をあらわすから3本は10週目である。また下2桁は西暦の下2桁をあらわすから05は2005年を意味している。よって3本は2005年の2月、1本が同年3月頃に製造されたことになる。そんなに古くもない。少し安心。

 さて、気になるインプレは以下の通り。というかさぁ〜比較は直前まで使っていた寿命のコンチだから良いに決まっていると思うけど・・・。

ハンドリング 九十九折の山坂道で試したわけじゃないので分からないが、街乗りでのフィーリングはかなり軽快である。鋭敏すぎずダル過ぎずまあまあって感じかな。少なくとも寿命コンチよりはるかに切れ味は鋭い。
ドライグリップ 良い子は急発進、急加速、急停車などをしてはいけません(笑)。普通に走るならばぜんぜん問題なし。多少強めのブレーキングでもまったく鳴かない。
ウエットグリップ 雨中の走行は未だ体験無し。わかりません。
静粛性 パッセンジャーの妻はすごく静かになったというが、寿命コンチとあまり変わらない気がする。ノイズの音量(音圧)は変わらないが質は低音に変化した気がする。以前の「シャ〜」という音ではなく、どちらかというと「ゴォ〜」という音。一皮向ければ改善されるかどうか興味あり。
乗り心地 かなり良くなった。硬くもなく、やわらかくもなく適度な乗り心地。慣らしが終わればさらに改善が期待されるかも。一番感動したのが直進性である。路面の轍にハンドルを取られる事も無く、ひたすらまっすぐに走ろうとする。運転がとても楽に感じる。寿命コンチは発進時にハンドルが左にもっていかれたが交換後はまったくそんなことが無い。アライメントの点検調整も予定していたが、必要なさそうである。 

 心配した「安かろう悪かろう」ではなく一安心。そう考えると今回の買い物はかなり良い買い物であった。浮いたお金でボディーのコーティングでもしてやるか。それともETCでもつけてやるか・・・などと考えているうちに、浮いたお金は酒代に変わったのはいうまでも無い(笑)。