Alfa Romeo 156
The Battle of Garage 29


 2005年 8月 11日
  走行距離 35,470Km
  作業内容 オイル・オイルフィルター交換

 前回のバトルガ更新が昨年11月におこなったバッテリー交換であるから、約9ヶ月も放置してしまった。サイトを都度ご確認されている方には本当に申し訳ない事をしている。
 仕事の関係で更新(サイト作り)する時間が無かったのが一番の理由であるが、否応でも更新させられるトラブルネタが全く無かった事も事実である。ありがたいことに156はまったくのノントラブルで快調に走りつづけてくれている。とはいってもメンテナンスは欠かせない。今回の更新ネタは、そのメンテナンスネタである。かなり劣化している「老いる」、失礼っ、オイルとオイルフィルター交換を実施した。
 前回のオイル交換が昨年8月の車検時であるから、なんと驚く事に1年前!。距離にして約7,000キロも走行していることになる。もちろんその間の継ぎ足しは一度も行なっていないので、オイルの量もゲージのminポイントから約8ミリ程度下であり、かなりヤバイ状態である。いかにズボラだったか・・・(反省)。
 オイル交換は過去幾度もレポートしているので目新しいことは無いが、今回は以下の項目を考察してみよう思う。

1、ドレーンを開けたまま一晩放置すると、どれだけのオイルが抜けるだろうか?
2、オイルゲージの1センチは何リッターに相当するのだろうか?

 交換するオイルは毎度お馴染みのセレニア・レーシングである。今回購入したショップは「リミット」さん。場所は東京の世田谷区若林にある。取扱商品はエンジンオイルの他、OMPのレーシングスーツやシューズ、WILLANS、Sabeltのハーネス、スイッチ類やシフト、ペダル、WEBERのジェットに至るまでかなり幅広い。
 気になるオイルの価格は3,500円/2Lと、原油高騰による価格上昇?の中、良心的な価格である。今回は2缶、4Lを購入した。ちなみに左画像の青い1Lボトルは以前「RAC」さんから購入したものである。と言うことは1年以上も前のもの・・・大丈夫だろうか(汗)。
 オイルフィルターはコーンズから購入。価格は1,500円である。頼んでもいないワッシャーは200円(笑)。ともに消費税別価格。
 久しぶりにコーンズに行ったが、気持ちよい接客は以前と変わらない。「アルファなんか、あまり見たくないんですよね!」等という高飛車な印象を受けそうであるが、意に反し低姿勢。永くお付き合いしたいディーラーである。とは言え扱い商品は高嶺の花。宝くじにでもあたらない限りお付き合いは無理な話である(笑)。

 左画像は「Oil eater」 である。つまり廃油パック。4L用が4個パックされている。巷のカーショップではなかなか見かけない珍しい包装だと思いませんか?。どこと無くアメリカっぽい。
 皆さんは「コストコ」というショップをご存知だろうか?。詳細はサイトをご覧いただきたが、ここは会員制の大型倉庫店舗であり、家庭用品をはじめ、アウトドア用品、食用品、鮮魚、生肉、青果まで幅広い商品を販売している。店舗内は全くの倉庫。各商品ごとパレットに積上げられている。店員はほとんど居なく、偶に見かける店員も片言の日本語で対応。つまり従業員も外資系(笑)。ここで買い物をしていると、どことなく日本じゃないみたいなのだ。会員制だから年会費4,200円が必要。年会費を払ってまで買い物するメリットは、商品がとにかく安い事なのである。もちろん商品のなかには、近所のヨ○カドーとあまり変わらない価格のものもあるが、大抵のものはかなり安い。また、価格も嬉しいが、それ以上に日本で見たことも無いものがあったりするから楽しい。逆に手放しに喜べないのは、量が多い事である。すべてがアメリカンサイズなのである。たとえば洗濯洗剤なんか7Lのボトルで販売されているし、お菓子の「カッパえびせん」なんかは、枕2個分の特大パックで販売されている。アメリカ人はあんなえびせん食うんでしょうかねぇ?。

 ちなみに今回購入した廃油パックは、4L用4個パックで約600円。@150円なのである。まあまあ安いでしょ?(笑)。その他の車用品で食指が動かされる物としては、大型ジャッキ(スタンドや修理工場にあるデカイ奴)@8,000円、ウインドーウッシャー液7L@200円、もちろんエンジンオイル(モービル)やミシュランタイヤなども滅茶苦茶安い。アメリカって本当にいい国だぁ〜と感じさせる。 
 前置きが長くなったが肝心の作業レポートは以下の通り。
 まず、十分に温まったエンジンからオイルを抜く。一気に流れ出てから約5分経った状態から測定を開始する。通常の廃油受けから2Lのペットボトルを切って作った廃油受けに交換する。ドレーンを空けてから5分ほど経つので大半のオイルは抜けてしまっているが、それでもポタポタと垂れてくる。今回はこのポタポタ状態で一晩放置するとどれだけ抜けるかという「馬鹿げた」考察である。ジャッキアップした状態での放置は危険なので車を元の状態に戻す。

 翌朝、オイルパン下のペットボトルを見ると「溜まっている」ではないか。それも2センチほども。はやる気持ちを押さえつつまずジャッキアップ。車体を下ろした状態ではもちろんポタポタ状態は納まっていたが、ジャッキアップと同時に再びオイルがポタポタと流れ出した。この状態でまた1時間ほど放置した。ポタポタ状態が治まったらドレーンとフィルターを装着。
 さて、一晩放置した状態で抜けたオイルの量は、左画像のとおりである。約200mL程度だろうか。この量を多いと見るか少ないと見るかは皆さんのご判断にお任せするが、10分程度のオイル交換作業では、これだけの古いオイルがエンジン内に残った状態である事は間違いない。
 今回は一晩(約15時間程度)放置したが、次回はカメラを設置してポタポタ状態が治まるの時間を測定してみたい。

 次にオイル注入作業。
 左画像の通り、廃油受けに使ったペットボトルの上部をじょうごとして使う。じょうごの自立とオイル漏れを防ぐ為にタオルを注入口にまき、土台にする。
 新しいオイルを何も考えず2缶、2L注入する。

 左画像は新しいオイルを2L注入した後のゲージを撮影したものである。油面位置がゲージのminポイントとmaxポイントの真ん中にあるのがお分かりだろうか?(赤いラインを引いています)。本来ならばこの位置まで注入できれば良いのであるが、今回はオイルフィルターを交換しているので、フィルターへのオイル循環が必要である。その為の作業は簡単である。エンジンを掛けてやれば良いのである。オイルが隅々まで循環するのに掛かる時間は知らないが、まぁ〜1,2分アイドリングさせればよいだろうか?。

 左画像は2分間アイドルさせてエンジンを切った時のレベルゲージである。フィルター内部までオイルが循環した為、油面が下がっている。フィルターまで含んだオイル交換の量は4Lでは足りない事がわかる。
 さて、ここからが課題2の検証。つまりオイルゲージの1センチはオイル何リットルに相当するか?という実験である。
 ちなみに現状の油面位置はゲージのminポイントから約9ミリ下の位置にある。この位置からある一定のオイルを継ぎ足して、上がった油面位置を測定すればよいのである。出来れば100mL毎注入して油面位置の測定を行なえば正確だと思うが、面倒なので500mL毎で測定した(笑)。

 左画像はオイルを500mL注入した状態で測った画像である。minポイントより約4ミリ程度上に位置している。ということは、先ほどの位置から約13ミリ上昇した事が分かる。500mLで13ミリ?。

 左画像はさらにオイルを500mL注入した状態で測った画像である。minポイントから17ミリほど油面位置が上昇した。
 先ほどの位置がminポイントから4ミリほど上の位置だったから差し引き13ミリ上昇したことが分かる。
 500mLを2回に分けて測定したが、500mLで約12ミリ程度上昇する事がわかった。
 ということはゲージ10ミリ(1センチ)でオイル量は約500mL弱だという事がわかった。
 普段のオイル点検で継ぎ足すオイル量の参考になれば幸いである。

 ↑今回の測定に使った1Lボトル。背面にメモリが振ってある。  ↑ステッカー添付で作業完了。