Alfa Romeo 156
The Battle of Garage 5


 2001年 11月 15日
  走行距離 2,960Km
  作業内容 
クーラント交換 (コーンズにて)

  本当にトラブルが少ないのでエンジンルームも覗くかなくなっていたある日、久しぶりにボンネットを持ち上げるとクーラントがおかしい事に気が付く。左画像はりザーバータンクを写したものである。ご覧の通り納車された頃のクリームソーダ色の液体は、自宅で飼っているザリガニの水槽の水(わかるわけ無いですよね)に似たカビが生えたような薄緑色へと変色している。もしかしてオイルリークかと恐る恐るリザーバータンクのキャップを外し中を覗いた。オイルリークはまったく見られない。液体の色はほぼ透明だがうっすら乳白色。薄緑色に見えたのはタンク越しだったからのようだ。また右画像の通り水面より上部のタンクの壁面は青く変色している。この青い部分を触って見ると青くざらざらした粉状の粒子が指に付着した。

 コーンズに詳細を連絡し原因を聞いたところ、この現象は納車後の車に偶に起こるそうである。原因は不明らしい。ただ液体自身は色素が飛んだだけで成分には変化が無いという。したがってそのまま走行しても差し支え無いが大事を取ってクーラントを交換するという。クーラントの交換くらいなら自分で作業する旨を話すと、どうやら単純に交換するだけじゃなくチェンジャーを使いエンジン内部やラジエターコア内部もある程度清掃するらしい。あまり深く詮索するのもどうかと思い「それじゃお願いね!」とドックインさせる事にした。右画像がコーンズでの作業の様子。リザーバータンクに繋がれた2本のガラスのシリンダーがチェンジャーである。

 なにせあっという間の作業故どのように交換したのか正確なレポートはできない。推測であるが左側のシリンダーを真空にさせ古いクーラントを吸い上げ、空になったら右側のシリンダーから新しいクーラントを注入させたようである。作業時間5分。費用はクレームと言う事で無料。

 

 2001年 11月 24日
  走行距離 3,270Km
  作業内容 エンドマフラーとセンターパイプの交換

 マフラーを交換した。もちろん純正もいい音である。3500回転を越えた頃から遠くで聞こえる咆哮は心地よい。音質には不満はさほど無かったが音量的にはあまりにも上品過ぎて物足りなかった。だからと言って爆音仕様にするつもりは毛頭無い。純正のフィーリングを残しつつ少しだけボリュームを上げるチューニングにしたかった。そんな事を想いつつ各方面から情報収集をおこなう。156用のマフラーはネットで調べただけでも10種類を越える。その中でも比較的大人しそうな物を3種類ほど選んだ。どれにしようかと考えている中、偶々ネットで中古の掘り出し物を見つけ購入する。
 メーカー名はスーパースプリント。イタリアのマントバで古くからマフラーを製作しているメーカーである。156用にはスチール製とオールステンレス製があるが今回購入したのはステン製。156の排気系はエンジン部からいうとエキゾーストマニホールド部、キャタライザー部、センターパイプ部、そしてリアーマフラー部の4つの部品で構成されているが今回交換する部品はセンターパイプとリアーマフラーである。ちなみに定価で購入するとセットで127,000円也。


テール形状はオーバル跳ね上げ70φ×2。
メインパイプ径50φ。
サイレンサーサイズはH170×W260×D370mm。


余談だが純正のパイプも
ステンレス製である。綺麗
に焼け上がっていた。

 さて交換作業について。まずリアーマフラーを外す作業から開始。センターパイプとリアーマフラーの接合部を外す。この部分はフランジ方式ではなく差し込み方式。パイプバンドのナット13mmをゆるめる。十分にゆるめお互いのパイプが動く状態になったらマフラー本体を吊るす為のマフラーリングを外す。タイコからのびた2本のステーの先端のゴム輪がそれである。結構堅いので外すのには力が必要。事前にCRC5−56を十分に吹き付け滑りやすくさせるのがコツ。滑りやすくなったら手で外せるがどうしても外れない場合は右画像の様にプライヤーで外す。その際ラバーを傷つけないように当て布すると良い。リングが外れたらマフラーを引っ張り出す。センターパイプと固着している場合はタイコを手で左右に回転させながら引き出す。

 次にセンターパイプを外す作業に移る。センターパイプは左画像の通りキャタライザー部とフランジで繋がっているのでまずここを外す。車体に潜るとほぼセンターに位置している。13mm(だったと思う)ボルト2点留め。ボルトは堅く締め付けられていると思いブレーカーバーを使ったが予想に反し簡単に回った。フランジ部が外れたら右画像のリングをリア−マフラー同様に外す。センターパイプはこの部分だけで吊るされている。

 164のマフラー交換の際にもやっちゃったが完全に外れた状態でのお約束?エンジン始動空ぶかし(笑)。そりゃもう・・・。マフラーのありがたさを感じます。
 さて今回マフラーリングを強化タイプへと交換した。純正のラバーは柔らかすぎてマフラーが揺れるそうである。純正の1本出しエンドなら多少揺れてもバンパーと干渉する事は無いだろうが、70φ2本出しだとクリアランスが足りず揺れた際にはバンパーと干渉する恐れがある。購入した強化マフラーリングは株式会社ティーエヌディー社製。穴の径の違いにより4種類ほどあるがBタイプを購入。価格は2,100円(2個)。今回赤色を購入したがその他、黄色青色などが品揃えされている。

 左画像は交換前後を比較したもの。マフラーの位置が多少上がった。それよりも強化と言うだけあってマフラーを揺さぶっても少しも揺れない。バンパーとの干渉は防げたようである。右画像が交換作業終了後の画像である。本音を言うと取り付け位置が少し気に入らない。垂れ下がった感じである。あと20ミリ程上がれば見栄えがよくなるのであるが・・・。
 さて交換後のインプレッション。音質音量とも頭でイメージしていた通りなので気に入っている。音量はアイドルから3000回転まではほぼ純正と変わらない。

 3000回転からは徐々に音量も上がるが決して爆音系じゃない。都会の家々が密集した路地での走行も顰蹙を買うことは無さそうである。と思っているのは自分だけかも知れない・・・(反省)。音質は回転を上げるにしたがい多少高音系になるが他のメーカーのマフラーほどソプラノじゃない。これもイメージ通り。個人的にはフェラーリサウンドやアルファV6サウンドの様に回転数を上げるにしたがい「クォ〜ン」から「カアァ〜ン」と変化してゆく甲高い雄叫びが好きだがTSは4発なんだもの。タイコで響かせて甲高い音作りをしたって所詮無理があると思う。トルクやパワーの変化など当初からまったく考えていなかったがほんの少しだけ低回転時のトルクが薄くなった気がする。だからと言って高回転の伸びがよくなったわけじゃない(爆)。
 今回の作業は実家(木曽)でおこなった為交換後すぐに近所の山に走りに行った。窓を全開にして聞く、山々に木霊するアルファサウンドに大満足。コーナー手前でブレ−キングしながらシフトダウンするとセレが「フォッンッ」と上手に回転数を合わせてくれる。運転が上手になった気になる。今回の交換は久々の星三つ!。