Part−6 初夏の高山植物・2(アルペン・ゲンゼクレッセ等)

アルプスの山々を彩る数々の高山植物、今回は初夏編』その2です。
6月、梅雨の日本を離れ、眩くばかりの陽光と澄み切った空気、そして爽やかな風が吹き抜けるスイス・アルプス♪
スイス・アルプスの名峰群を見ながら、時折つぶらな瞳で辺りを見回しているマーモットに出会いながらの山歩き♪
そして、傍らには数々の高山植物が・・・その可憐な花々は、トレッキングや登山で疲れた体に無限のエネルギーを
与えてくれるのです。
ここでは、Part−5に引き続き、初夏のスイス・アルプスに咲き誇る花々(その2)を紹介します。


アルペン・ゲンゼクレッセ=Alpen Gamsekresse(ヤマハタザオ属)は、5月〜8月の比較的長い 期間に渡って、小さいコスモスに似た花を咲かせます。写真は、エンガディン地方のサン・モリッツ近くで見かけた ものですが、フランス〜オーストリアまでアルプスの全域で見る事が出来るそうです。

ヘルツブレットリゲ・クーゲルブルーメ=Herzblattrige−Kugelblumは、細い花びらをした 掌の中に隠れてしまいそうな可愛い花。5月〜7月にかけて、標高1,800m以上の高原に咲くグロブラリア属の 花。写真は、マッターホルン登山の基地、ツェルマット近くの登山道脇に咲いていたもの♪

  
アルペンゲンゼクレッセ (6/16/2008)
  
ヘルツブレットリゲ・クーゲルブルーメ (6/18/2008)

ラングスポルン・ファイルヘン=Langsporn Veilcheは、森林限界を過ぎた登山道脇などで見る
事が出来る。少し深みのあるブルーが印象的。5月〜7月にかけて咲く、スミレ属の花。日本で見かけるスミレにも
似て、とても親しみやすい花だと思う。

グレッチャー・ハーネンフス=Gletscher Hahnenfusは、キンポウゲ属の黄色の花。直訳すると 「氷河の鶏の足」となるのだが、実際の花はとても可愛らしい。しかし花芯には弱い毒素があり、草食の動物たちは この花は食べないそうである。6月〜8月にかけ、目にする花。写真は、ベルナーオーバーラントで見かけたもの♪

  
ラングスホルン・ファイルヘン (6/18/2008)
  
グレッチャー・ハーネンフス (6/22/2012)

トロールブルーメ=Trollblumは、比較的高地(1,500m以上)で見る事が出来る、特徴的な黄色の
丸まった花をしている。和名は「西洋キンバイソウ」で、名前の通り、キンバイソウ属・・・森林限界を遥か過ぎた
2,800m位まで比較的広範囲に見る事が出来る。見頃は6月〜8月と初夏〜夏の花♪

アルペン・ソルダネッレ=Alpen Soldanelleは、ひっそりとさりげなく咲いている事が多い。高山 植物に限らないが、群生するものと単独で咲くものがあるが、この花は一輪で咲いているのを良く見かける。5月〜 7月にかけて鮮やかなブルーの花を咲かせる、イワカガミダマシ属の花である♪

  
トロールブルーメ (6/20/2012)
  
アルペン・ソルダネッレ (6/22/2012)

今回は、初夏のスイス・アルプスを彩る数々の高山植物を第2弾として紹介しました。本当に選ぶのに迷ってしまう
くらい、たくさんの魅力的な花々があります。
6月は気候も良く、高山植物も一斉に咲き誇ります。そんな中・・・可憐な花々を見ながらトレッキング。夢の中に
いるのではないかときっと思う事でしょう♪
さぁ、出かけましょう・・・初夏のスイスへ (^^)


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