世界の街角から−2 *** Around The World Part-16〜****


Interlude=間奏曲(哀愁の駅頭)


バーゼル中央駅にて...85年11月7日
 “終着駅”という古い映画があった。男と女の
 出逢いと別れを描いた切ない映画だった。

 駅頭...出逢いそして別れのシーンが今日も
 繰り返される。
 希望を胸に出発する人。挫折に打ちのめされて
 街を去る人...汽笛の音色は旅立つ人の心を
 知っているかの様に語りかけるメッセージ。

 いくつものドラマのシーンを見つめ続けて来た
 駅の古いドーム。
 想い出を乗せて、遠くの故郷や見知らぬ街へと
 旅立つ列車...

 胸の鼓動を押さえながら、大きく息を吸い込み
 列車のタラップに足を掛ける。

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Part−16 ソーリオの村(スイス・グリゾン州)

サンモリッツからバスを乗り継いで2時間...

宝石の様な湖、素朴な村々を通り過ぎ、着いた 
その村には、石畳の曲りくねった路と石屋根の 
家々が、寄り添う様に立ち並んでいた。

ソーリオ、その存在を知った時から、この村は 
僕の心の中で憧れとなった。

初めて訪れたその日、糸を引く様な細かな雨が 
降りしきっていた。
谷間から湧き上がる雲、水彩画の世界だ。
そして、時折り雲の切れ間から細い帯となって 
差し込む日の光...それらは、イタリアとの 
国境にほど近いソーリオの村を高貴なベールで 
包み込んでいた。

“ソーリオの村並み...08年6月16日

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Part−17 大英帝国の名残り(香港)

ピークからの夜景...14年11月15日
 ヴィクトりア・ハーバーを渡るスターフェリー
 から眺める、香港の街並み。
 今も大英帝国の香りを色濃く残している数多くの
 建物・・・出逢いと哀しい結末の映画『慕情』の
 舞台となった場所と訪ねて。
 懐かしさと憧れが心の中で交錯する。

 ペニンシュラ・ホテルのカフェ“ザ・ロビー”で
 アフタヌーン・ティーを愉しんだ後は、古くから
 ある裏通り・・・香港の人々の生活を感じながら
 行き先も決めずに歩く♪

 ヴィクトリア・ピークから見る夜景。宝石を散り
 ばめた灯りを見つめ、ロマンチックな思いにふと
 心を揺さぶられる ☆ミ

 人々のエネルギー、古きイギリスの面影、そして
 ロマンスへの憧れ・・・香港の夜は更けて行く☆

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Part−18 オペラの殿堂・スカラ座(ミラノ・・・2)

ミラノのランドマーク『ドゥオーモ』前広場から
エマヌエーレU世アーケード=ギャレリアを通り
抜けた所に“スカラ座”がある。

ベルリン・ドイツ・オペラ、ウィーン国立歌劇場
そして、コベント・ガーデン王立歌劇場と並んで
欧州4大歌劇場。それが、ミラノ・スカラ座だ♪

オペラ歌手を目指す者は「一度はその舞台に立ち
たい!」と想い焦がれる。
ミラノ・スカラ座♪かつて、あの“ヘルベルト・
フォン・カラヤン”も監督を務めた特別な場所だ。

今日もそこでは絢爛豪華な歌劇が上演される♪
その舞台では天文学的な確率で、競争を勝抜いた
オペラ歌手たちが誇らしげに唄うのだ!♪

ミラノ・スカラ座...08年6月21日

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