ギザ
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パノラマ・ポイントと呼ばれる小高い丘から写した「ギザの3大ピラミッド」。後ろはカイロの街並み。 |
ギザへは、カイロからピラミッド通りをまっすぐ行くと30分くらいで到着する。ピラミッドはは途中左手側に見えるのだが、エジプトにきて初めてバスの中からピラミッドを見たときはやっぱ感激した。しかし、ピラミッドは見えているのに、いつまでたっても砂漠は見えてこない。普通の街並みが続くだけ。上の写真では、いかにも砂漠の真ん中にピラミッドがそびえ立っているように見えるが、実際はピラミッドの周りは街だ。なんと言っても世界的に有名な観光地なので、まわりは既に開発されてしまっている。だからにぎやかなピラミッド通りから、少し坂を登るといきなりピラミッドに到着しまう。その上すごい人。なんだか少しがっかり。勝手な想像だが、砂漠の中にポツンとピラミッドがあるものだと思っていた…。それでも、やはり迫ってくるようなピラミッドの大きさには、圧倒される。
三大ピラミッド(クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド)のうち、最大のものであるクフ王のピラミッドの中に私達は入った。このピラミッド、底辺は230m×230m、高さは146mだそうですが、数字だけ聞いてもピンと来ないのですよねぇ。とにかく見た感想としては、ばかでかい、ただそれだけです。ちなみに全体もでかいのですが、ピラミッドを構成している一つ一つの石というか岩もこれまた、ド迫力!!なんです。
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ピラミッド内部にある玄室。雄大な外観とは一風変わって、中は殺風景。 |
さて、ピラミッドの内部の見学ですが、中は外以上に暑いので汗びっしょり。まっ、階段をひたすら上り下りするのだから、汗をかくのも当然なんですが。(なんでも入り口は元々は泥棒が盗掘するために切り開いた所だとかで、けっこうワイルドなのであります)私達が訪れたのは3月の初旬で、外では長袖1枚でちょうどくらいの気温でした。しかしとてもじゃないけど、この中では長袖は着てられない!私達と同じツアーの一人は、玄室にたどり着いたとき実際貧血で倒れた…(しかも男の人)とりあえず、それくらい暑いしハードなんです。
細いトンネル状の通路を下ったり上ったりするうちに、ようやく「玄室」へとたどり着きました。
なんだか、部屋に絵が描いてある風でもなく、風呂桶って感じのものが真中にぽつりとあるのですが、別に盗掘されたからこんな貧相な景色になったというわけではなくて「はじめっからこうだった」とかいうお話です。このお話や、一人の王様が複数のピラミッドを建造している事実からすると「ピラミッド=お墓ではない説」というもの頷けるものがあります。とりあえず、内部見学の際には、体力のない人は休憩しながら玄室まで行った方がいいですね。(ピラミッドの中の状況は、ダハシュールにも詳しく記してあるのでそっちも見てね)
写真のパノラマ・ポイントと呼ばれる場所からは、三大ピラミッドとカイロの街を一望できるので、是非行った方がいい。ここではラクダにも乗った。ただ、ピラミッドの周りにはラクダを連れて商売をしてる人がたくさんいるのだが、むやみやたらにラクダに乗らない方がいいらしい。ガイドさん曰く、乗ったが最後で交渉では「3LEでいいよ」なんて言っておいて、降りるときになって「乗るのは3LE、降りるのは10LE」なんて言われることもあるらしい…。
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左はスフィンクスとクフ王のピラミッド。スフィンクスは、顔がカフラー王、体がライオンだとされている。風化が激しい。 |
ピラミッドやスフィンクスの周りには、物売りがたくさんいる。ガイドブックやピラミッドの置物なんかを「全部で千円」などと片言の日本語で売りにかかる。全員がそうだとは言わないが、中には悪人もいるので注意した方がいい。一緒のツアー客の中には、財布の中のお金をごっそり持ち逃げされた人もいる。(アドバイス参考)
買い物をするのなら、スフィンクス前の広場にあるパピルス屋さん(ファラオス・パピルス)で買った方がいいらしい。エジプトには正価や、定価、値札といったものがないが、ここのお店は値札を提示している。店内には大小様々なパピルスが展示されており、道端で売っているような、バナナの皮なんかで作った偽物はないらしい。私達が行ったときは、パピルスの作り方まで実演してくれた。ちいさなものでも20LEくらい、大きなものだと1000LE以上のものもあるが、ちっょとしたお土産なら安価な“しおり”なんかがいいのではないだろうか。
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