▼Developer act.2 |
「車のまま?」 「そうだよ。こういう所は大抵そうだ」 ドライブスルーみたいな無人の料金ゲートに現金を突っ込む。こういう所でカードを使うほど馬鹿じゃない。ナンバーは常に使い回してる偽造プレート。 乗ってた車は記録が残るが、普段俺を尾けてるNERVの諜報でも多分一度も見てないはずの車さ。 セーフ・ハウスにセーフ・カー。実際バイトは幾らもらっても割に合わないほど経費が掛かるんだが、こういう時には有り難い。 もっとも、バイトをしていなければ身分を偽らなきゃいけない理由も減るんだが。 「今のでチェックインなの?」 「入って出るまで、人には会わないよ」 使われてる部屋のガレージはシャッターがしまってて、開いてる部屋はシャッターが上がってる。料金ゲートで渡されるのも、部屋の鍵じゃなくてシャッターのリモコンだけだ。 「窓にスモークでも貼っておけば、カメラにすら記録が残らない。そういう場所なんだ」 実際、葛城との密会にモーテルを使うのはセキュリティの為。特にここは、乗り入れた車からの出入りすら見られないですむ。 「……フツーのホテルと違うんだ」 長屋みたいな造りのモーテルさ。 一棟に十部屋の平屋建てが七つ並んでる。 重たい金属製のシャッター以外、通路に通じる扉は無い。 部屋とガレージが交互に並んでるから、隣りの部屋に誰が居たって構わない。どんな声を上げたって聞こえやしない。 空いたガレージに車を突っ込んでリモコンでシャッターを下ろすと、勝手に電灯が点く。 「知らなかった?」 「映画やドラマで見た事が有るだけ」 ガレージからの扉を開けると、靴を脱いだその場がいきなりベッドルーム。 隣りにソファとテーブルとTVが有るが、キングサイズのでかいベッドがど真ん中において有る。 その為『だけ』の場所だって、誰にだって分かる。 どんな子供にでもさ。 「ふーん、こんな風になってるんだ」 ピンク一色で、壁だけじゃ無く天井にまであちこち鏡が貼られた内装にはいささか面食らった様子だったな。あちこち興味深そうに見回してた。 「DVDのカラオケが有る。ゲームだけして帰ったって良いさ」 「冗談でしょ?」 軽口は叩いても、目は笑ってない。 奥にはトイレとバスルーム。わりに広い作りだが、窓は無い。 消防法で一応出窓風のが造っては有るんだが、フィルムが貼ってあるからもちろん外からは見えんし中からはただの鏡に見える。 それでもカーテンが掛かるんだから良く分からん。 「それはアスカ次第さ」 冷蔵庫みたいな箱が二つ。 片方は冷蔵庫でもう片方はHOT・BOXだった。 さすがに酒を飲むわけにはいかないから、俺は缶コーヒーしか選べない。 ソファに座って煙草に火を付けて一服。 甘すぎる缶コーヒーが飲みたい気分じゃなかったね。 思いっきりドライな酒が飲みたかった。 「酔っ払うつもりかい?」 「景気づけ」 彼女は冷えたコークをグラスに開けて、何も言わずにブランデーを注いだ。 言葉通り、一気に煽って炭酸の辛さに顔を顰めている。 見た所そう安い酒でも無い。アルコールの方は苦にならんのだろう。 「そっちに座って良い?」 こっちが良いとも言わんうちに隣りに腰を下ろすから、初めて身体に触れた。 右手に煙草を持ったまま、左手を肩に回したら震えていた。可愛いもんだ。 「怖いのか?」 「緊張してるだけ。気にしないで」 俺の肩に、掴まるようにしがみ付いてくる。 彼女の薄い肩に手を置いて、頭に頬を寄せて安心させるように呟く。 「子供扱いはしないが、大事にはしたいんでね」 女の子ってのは、アルコールより雰囲気に酔うんだな。 「ありがと、加持さん」 またコークハイを作って勝手に飲む。 まあ、酔ってた方が力が抜けて良いんだろう、止めなかったよ。 「風呂でも入って温まれよ。手が冷たい」 指先が凍えてた。寒い夜じゃなかったが、触れられてひんやりするのは好きじゃない。 今時風呂の湯だってリモコンだ。給湯設備には金が掛かってるんだろう。どかどか景気良くバスタブに湯が注がれる音がして、一杯になると勝手に止まる。 ハンガーに分厚いタオル地のバスローブが二つ。 サイズの小さいピンクの方を渡すと、彼女は素直にバスルームへ消えた。 |
すりガラスのドアを閉めたら、俺の方はガレージの車に戻って準備が有る。色々とね。 出窓のカーテンの向こうに三脚を置いてDVカムをセット。 無駄にでかいTVに繋いで画角を確認して、カメラのリモコンをベッドとソファーの隙間に。 なんでそんな事してるのか自分にも良く分からんが、まあ性癖としか言いようが無いな。こういう時、記録に取れるものはなんでも残しておきたい質なんだ。 小道具も色々と揃えた。 いきなりそんなもんを目にしたんじゃ向こうが引いちまうだろうから、これもソファの後ろや風呂場の外の棚に隠して準備完了。 彼女はなかなか風呂から上がってこない。 さて、どうしたもんか。 この期に及んで、まだ俺自身は迷ってた。 何をって、つまりだ、覚悟は良いかって事だ。 責任、なんて言葉をこういう場合に使いたくは無いが、彼女にとっては人生の一大事。マヤちゃんの時みたいなわけにはいかないさ。 後々ややこしい事になる予感が、多少ならずとも有ったんでね。 まあ、結果的にこうなったから良かったんだろうな。 生きて帰るつもりが無いなら、人間なんだって出来る。 あとは野となれ、だ。 |
風呂から上がって濡れたままの彼女を見ても、大人っぽいとは思わなかった。 むしろ、まだ子供なんだなって感じの方が強い。 タオルで髪を巻いてたから、細いうなじがよく見える。 あごが尖って、首筋も肌が薄い。唾を飲む時喉が動くのが見えるぐらいだ。 試しに腕を掴んでみたが、皮下脂肪ってモノが無いんだよ。胸と尻に丸みは付いていても、肌が違う。肩も腕も、まだ柔らかくなる前の、どっち付かずの中性っぽさが残ってる。 ソファに座った膝の上に乗せた。 なに、軽いから苦にならん。 「煙草の匂い」 「嫌いかい?」 「ううん……いつもの、加持さんの匂いだから」 横向きに座らせて、バスローブの前を少しだけ開けて手を入れた。 「あっ」 軽く、撫でるみたいに胸に触れて、そのまま背中まで腕を回す。 緊張してるのが手に取るように分かったさ。 温まって少し汗ばんだ背中をゆっくり撫で付ける。 ちょうど、猫を撫でるみたいに。少しは酔ったはずなんだが、まだまだ余分な力が入り過ぎてた。 「まだ飲むかい?」 「どっちでも良い……」 「そうか」 借りてきた猫みたいに大人しくしてる。 そういう性格じゃないはずなんだけどな。 鼻先が耳に触れるぐらいの距離で、囁く。 「キスした事は?」 「……あ、遊びでなら」 「遊びのキスと、本気のキスは違う?」 「もちろん……加持さんとなら」 「じゃあ、目をつぶって」 細い顎に手を添えると、素直に目を閉じた。 薄い唇を撫でるように、軽く啄ばむ。 ゆっくり唇を重ねても、思った通り。閉じたままなんだ。 「ふっ…それじゃダメだ」 「え?」 「力抜いて」 唇の間に舌先で触れる。 戸惑ったような反応で閉じようとする前歯にも、舌先で触れる。 ようやくおぞおずと延ばしてきた舌先を絡める。 漏れた吐息はブランデーの甘い匂いだ。 「んっ」 口を塞ぐようにきつく唇を重ねて、捉えた舌先を吸い上げる。 驚いたのか身体がこわばったが、すぐに理解した。 飲み込みは早いんだな。頭が良い証拠だ。 力を抜いて舌を伸ばして、こちらに任せてきた。 背中に回した腕に力を込めて、固さの残る胸を抱きしめる。 「はっ」 一時口を離して、すぐにまた重ねる。 今度は向こうから絡めてきた。 酒の回った身体が段々火照ってくるのか、頬が染まり、耳も赤くなってくる。 そんな様子を眺めながら、口の中では唾液が溶け合うような濃厚なキスをね、飽きるまで続けたよ。 「はぁ……はぁ……」 どのくらいキスしていたかな? 覚えてないぐらいに。 少し身体を離すと、向こうからしな垂れかかってくる。 「どうした?」 「知らなかった」 「何が?」 「すごく……sensualな感じ」 「キスが?」 「そう」 もう目が潤んでた。 そこで、さあ、と行く程に簡単な性格じゃないんだな、俺は。 「気持ち良かった?」 「うん」 「知らない事が多いみたいだな」 「……だって」 十三で大学を出た彼女だが、耳年増ってほどでも無いようだ。 「こっちでも、言い寄ってくる奴なんて幾らでも居たろ?」 「誰が相手でも良いってモノじゃないもん」 口を尖らせる彼女を、膝から降ろす。 テーブルの上のリモコンを押せば、あらかじめ選んでおいたDVDが回り出す。 「何?」 「予習しとけよ。俺も風呂に入りたいんでね」 何か言いたそうにしてる彼女を残して、バスルームへ入った。 期待感を高めた所で、さらに時間を掛けてやる。 初めてだからって、いきなりどうこうしようなんてのは趣味じゃない。焦らして焦らして、とろけさせてね。 お楽しみはそれからで良い。 |
「あーあ」 驚いた事に、湯船は泡だらけだ。 まあ生活習慣の違いはしょうがないね。 湯船で泡だらけになって、景気良く吹き出すシャワーで身体を流す。 なに、慌てて出て行く事は無い。 頭も洗ってゆっくり髭も剃った。 それでも早いぐらいだろう。 部屋に戻ると、グラスを手にした彼女が食い入るように画面を見てた。 「面白いかい?」 「……なんで」 「なに?」 「なんでこんなバカみたいに喘いでるの、この女」 「さあね」 口の端で笑いながら、煙草をくわえて火を付ける。 隣りに俺が座っても、彼女の視線はTVへ向かってる。 ボリュームを随分落としてたんで、彼女の息遣いが聞こえたよ。 手にしたグラスの氷が溶けて無くなってるのを見ると、どうやら随分真剣に見入ってたようだ。 タオルで頭を拭きながら煙草を一本吸い終わって、ようやく三十分のAVが終わった。 「ご感想は?」 「ん……思ってたのと、ちょっと違う」 「ふーん。どんな風に思ってた?」 「もっと……なんて言うんだろ、大切で神秘的でロマンティックなモノ」 「なるほど。AVだと?」 「演出過剰なスポーツ番組って感じ。ドライで下品で単純」 「余りお気に召さなかった」 「でも、勉強にはなったと思う」 だろうな。顔が赤いし息が弾んでる。 分かるかな? 人間も興奮すると瞳孔が開いてくる。 酔ってるだけじゃないのは見れば分かる。 「加持さん……」 彼女の手が、俺の手に触れる。 基本的にスキンシップが好きなタイプだ。 「加持さんもあんな風にするの?」 「しないさ、アレは見せ物。みんなが本当にしてる事とは違う」 そう、特に俺なんかの場合は。 「そうよね。良かった」 そう言って、肩に頭を寄せてくる。 この信頼感は何だろうな。根拠が無い。 何も知らない相手をどうして信じられるんだか……まあ、まだ十四なんだ。彼女を責めるのもお門違いかもな。 「顔が赤い。気に入らないけど、興奮しなかった訳じゃないな」 「そんなっ……どう反応するのが普通なの?」 「さあね、人それぞれさ」 頭は良いし、良く勉強もしてる。だからこそ、知らない事には好奇心が勝つ。 白いキャンパスというか、乾いたスポンジというか。それがなんであれ、与えられたものを吸収しようとしている。 初めての相手が、俺みたいなイカレた男でも、な。 「キスの続き、するかい?」 「……うん」 小さく肯いた頬が、また赤く染まる。長い睫毛が重そうに、ゆっくりまばたきする。 尖った顎に手を掛けると、目をつむって自分から唇を重ねてきた。 細い身体を抱き上げて膝の上で横向きに抱える。 バスローブの裾がはだけて、白い足が覗いた。 俺は目をつむらない。 さて、どうしたものかと口を付けたまま思案した。 ゆっくりとバスローブの前を開いて、肩を露にする。 やっぱり、肩も腕も線が細いね。 口付けたまま腰紐を解いて、そのまま腕の途中まで脱がせた。 そうして腕に絡まったバスローブに今解いた紐を掛ける。 向こうが腕を抜こうとして両手が後ろに揃った時だ、三回まわしてきつく縛った。 「ぁっ…加持さん?」 「何だい?」 そのまま唇をずらして首筋を辿る。 薄い背中に腕を回して、鎖骨の窪みに舌を這わせた。 「んっ…手が、抜けないの」 「そりゃ、抜けないように縛ったから」 露になった胸の形は、見せてやりたいね。 ほとんど完璧に奇麗な半球。まだまだこれから育つんだろうが、ちょうど開く直前まで膨らんだ蕾って感じさ。 手の平で包むと、僅かに固い。発展途上の乳腺は固いんだな。 おかげで仰向けにしても形が崩れない。上を向いたまま。 その先端に口を付ける。 小さな乳首さ。 色はちょうど、唇と同じピンク。貴重品だね。 彼女自身、今の身体は今だけのモノだって事を知らないんだろうが、俺には良く分かる。 女の子の身体ってのは、半年たてば同じ線って事は有り得ない。今のアスカは、手足が伸びただけの子供の身体に、半分完成した胸が付いた感じ。 そのアンバランスさがむしろ痛々しいぐらいで、そそる。 ……嗜虐心をね。 「んはっ」 感度は元から良いのか、予習が効いて昂ぶってたのか。 口の中で固くなった胸の先端を転がすと、すぐに声が出た。 舌で擦り上げるようにして、軽く前歯に押し当てる。 硬さと柔らかさで同時に刺激してやるんだ。 「はぁ…加持さん…」 そのうちに横抱きにしていた腕が疲れてきた。 ゆっくり身体を離して、ソファの上に彼女を仰向けに寝せる。 まとわり付いていたバスローブが完全に背中に回って、白い下着が見えた。風呂上がりにわざわざはく事無いのにな。どうせ脱がすんだから。 「どんな気分だい?」 「ドキドキする……でも、これ解いて」 「それはもうちょっとお預けだな。身体の自由が効かない方が良い事も有る」 脚も、細いね。 太股にはわずかにボリュームが有るが、むしろ膝の骨の方が目立つ。 そんな脚の間に手の平を滑らせる。 一瞬閉じようと力が入ったが、すぐに力が抜けた。 人に触られた事の無い場所に触れられる恐怖と、触られてみたい好奇心とが拮抗してる。 だから、すぐには触らない。 ゆっくり太股を何度か撫でてやる。 たまに指が股間に軽く当たるぐらいのストロークで、何度も何度も肌目の細かい内腿をさすったよ。 だんだん胸が大きく動くようになる。 息が上がってくるんだな。 知らないから逆に、期待が高まるんだろう。 徐々に脚が開いてくる。 「触っても、良いのかい?」 目を瞑って黙って肯く顔が良いね。 ぴったりした小さな下着の股布の真ん中を、指の腹で軽く撫でてやる。 「んぁっ」 途端に腰と膝が震えた。 「自分で触った事は?」 「……少しだけ」 「気持ち良かった?」 答えないね。顔を赤くして、目を背けてさ。 そういう態度を取られると、段々とこっちも楽しくなってくる。 ソファに座り直して、彼女の身体を起こす。 自分の身体の前に向こう向きに座らせて、後ろから両手で胸を掴む。 背中に回った彼女の手が、ちょうど俺の下腹に当たる。 俺もバスローブを脱いで、元気になってきたヤツを彼女の小さな手に握らせた。 「あっ…」 「どうかした?」 「加持さんの……」 「そう。両手で、軽く握って」 細い指が絡む。尖った感じのする指先の感触が、悪くない。 その状態で両膝を上げさせた。 テーブルを引き寄せて、そこに足をつかせる。 左手で右の胸を掴んで、右手は脚の間に下ろしていく。 触るともちろんもう濡れてた。 指に触れる下着が冷たい。その真ん中に、柔らかく尖った突起を感じた。 「自分でここを触った事は?」 少しだけ肯く。 別に、自分でしたって悪い事じゃない。 「どんな風に?」 「意地悪しないで」 「どうして? 何処まで知ってるか聞いておきたいんだ」 耳元で囁きながら、指で軽く撫でる。ホントに触るか触らないかぐらいにな。 段々焦れてくるのが分かるよ。もっとちゃんと触って欲しいんだろう。 「気持ち良くなる時は、何を考えてる?」 「……加持さんの事」 「本当に?」 「うん」 「どんな風に触ると思った?」 「わ…分からない…けど」 「けど?」 「きっと、気持ち良くしてくれると思って」 「ふん…そうか」 布越しに、爪の先でひっかくみたいに、少しだけ『ちゃんと』触る。 「あっ」 それだけで声が出るぐらいだ。 外側はずいぶん敏感なんだな。 「自分で触る時、下着は? 直接触る?」 「あっ…あっ…な…中で」 「ふーん……こんな風に?」 まだ脱がさない。腹の方から手を入れる。 前だけ薄く茂ったぐらいだ。手を伸ばしていくと、脚の間は指に絡まないぐらいしか毛が無い。 敏感な所をわざと外して、外から外から撫でていく。 「柔らかいね……良い手触りだ」 嘘でもお世辞でも無い、まさに柔肌って感触だ。 そこに、中からもうたっぷり溢れてる。 指が滑るぐらいにな。 「触るよ」 いきなり指を伸ばしちゃ勿体無い。何をするか言っておいた方が期待が高まる。 もちろん逆も有り得るが、この時はそうした。 下からなぞり上げるように、まず入り口に触れて溢れた愛液を指に絡める。 薄い襞の間をなぞって、包皮を捲り上げるみたいにゆっくりとクリトリスを撫で付ける。 「ぁうっ」 背筋が反り返るぐらいに感じてくれたね。悪くない反応だった。 そのまま指先でスリットを何度もなぞる。 まだまだ溢れてくるよ。 「はぁ…はぁ…はあっ」 撫でてるだけなのにどんどん良くなってくるみたいなんだな。可愛い声で喘ぐんだ。 鼻にかかって掠れるような細い声でさ。 「はぁ…ああ…もっと」 腰が段々前へずれて、背中を丸めてあそこが上を向いてくる。 仕方ないから下着は脱がせてやった。 髪と同じ、赤毛の下生えの下に、やっぱり奇麗なピンク色したスリットがたっぷり濡れててらてら光ってる。 今度は右手でクリを撫でながら、左手も伸ばして入り口の方に触れる。 「あんっ」 たいして感じてるはずは無いんだがな。中の方はね、慣れてないから。 けど、指が入った事に興奮してるんだろう。 右手の人差し指と中指で、挟むようにして外側を撫で上げながら、左手の中指一本だけ入り口にくぐらせた。 ゆっくり回すみたいにして馴らすんだが、狭いというか、固いというか。 何度かかき混ぜてから、ようやく薬指も添えて、少しずつ差し入れる。 「ふっ…はっ…」 息を吐きながらじゃないと身体の力が抜けない事を本能的に知ってるんだな。大したもんだ。 「二本入ってる。分かるかい?」 「んっ…あっ」 そうしてる間も右手は休んでない。 指二本で馴らした所で、気休めにしかならん。 自慢じゃないがそのぐらいのサイズなんでね。ぴったり揃えていた指を、彼女の胎内で少しずつ開く。 「あっ…やっ」 はじめて身を固くして拒絶を表した。 痛みに対する反応は反射。仕方ないさ。 クリをいじっていた右手を離して、濡れたままの指先で乳首を摘み上げる。 「あんっ」 もう身体中どこに触れられても、敏感に応えるだけ昂ぶっている。 後ろから耳朶を噛む。 ゆっくり耳の裏からうなじまで唇を這わせて、溜め息と共に囁く。 「大丈夫。怖がらなければそう痛くない……ゆっくり息吐いて」 そうやってる間も左手の指は二本とも中に残してる。揃えてかき混ぜ、少しずつ指を開いたり閉じたりして広げていく。 「うっ…ああっ」 「息を吸って、大きく……ゆっくり吐いて」 素直だったよ。 胸を掴んだ手に、俺が言う通りに呼吸する感触が伝わってくる。 「はぁあ…あっ…つっ」 少し痛そうに眉根を寄せる目元がね、まさに女の顔だった。 「加持…さ…んっ」 指が奥底に突き当たる前に、襞に触れた。 完全な膜じゃない。けど、ちゃんと一周残ってる。 「もう…良いから」 覚悟は出来ている、と言いたげだったな。 けどね、俺の性格だと処女は処女のまま、まずは楽しみたい。たっぷり勿体付けてさ。 「まだだよ。まだまだ」 後ろに居る俺に、彼女は完全に身体を預けてる。 手は背中に回って身動きは取れない。 そんな彼女の、頭に巻いたタオルを解いて目隠しをした。 柳眉が歪むのを見れなくなるのは残念だったがね。 「なに? なんで?」 「見て分かったつもりになってちゃダメだ」 「やっ…怖い」 淫裂や胸に触れる俺の手を、彼女はずっと見下ろしてたはずだ。 今度は暗闇の中で、俺の息遣いと触れる手の感触だけに集中して、一味違ったモノを味わって欲しくてね。 「怖くは無いハズだ。感じるんだよ、肌で」 手を伸ばして、ベッドとソファの間に隠した小道具を一つ。 見た事有るだろう。卵より一回り小さいぐらいの玩具さ。 電池で動くだけのどうって事の無い奴だが、短いのと長いのが一つずつ付いたそれが、俺のお気に入り。 もっとエグイのも有るんだが、さすがに似合わないと思ったんでね。小さい方を一つ、彼女の手の中へ。 「何か分かる?」 首を振る。スイッチを入れてやる。 「なにっ? これ」 「ただの玩具。こうやって使う」 自分が手にした長い方で、彼女の首筋から乳首の先までをゆっくり辿る。 「んっ…やっ…くすぐったい」 目隠しされて引きつってた顔に、余裕が戻ったのか、笑みがこぼれた。 くすぐったそうに身を捩って逃げる。 もちろん腕を回してしっかり抱き止める。 「くすぐったいだけかい?」 尖った乳首の先を撫で回すようにして、ローターの感触にまずは慣れてもらう。 彼女の肌が粟立つのが分かった。 「んんっ」 小さい方を取り上げて、両方の胸を責める。 そうすると全身に鳥肌が立った。白く滑らかな肌に赤味が差して、小さな乳首もぴんと張り詰めてくる。 息が上がってきた所で、小さい方を下へ。 脇腹をくすぐって、へそから真っ直ぐ下へ向かう。 「あっ…やぁっ」 そうは言っても腰は逃げてないね。 むしろ上を向いておねだりのポーズさ。 下生えの辺りを何度か円を描いて徐々に下がる。 淫裂のはじまるトコロで手を止める。膨れ上がったクリまでは残り1.5センチってところか。 「はぁ…ああ…」 突然手が止まって、焦れてくる。 見えて無いから余計にさ。 長い方も胸を離れて下へ。こっちは入り口に向かって立てた膝から腿の内側を真っ直ぐ辿る。 濡れて蕩けたその柔肌の回りをグルグルとね。中心には触れないし、くぐらせない。 「あんっ…加持さんっ」 「どうした?」 「んんっ…あっ…焦らさないで」 「どうして欲しい?」 「やっ…それ、触って」 「ふーん……初めてなのに、やらしいカラダだな、アスカのは」 「違っ」 首を振ろうとした所で、同時にね。 「ああぁっ」 長い方が入り口をくぐると同時に、短い方を押しつけた。 「ああっ…ああっ…はあっ」 背筋がビクンビクンと、引きつるみたいに跳ねる。 まだ男を知らないはずの身体が腰を振りはじめるんだ。 「やっ…ああっ…だめっ…だめぇえっ」 男は知らなくてもオルガズムは知ってる。 絶頂が近いと知って言葉では嫌がってるが、身体はそれどころじゃない。 腿をぴったり閉じて俺の手を挟み付けてくる。 そのまま腰が浮き上がる。 「いやっ…イッちゃう…だめっ…ああっ」 泣きそうな声が良かったね。 「我慢しなくて良いさ。ホラ」 中に差し入れた長い方をぐっと押し込む。完全に身体の中に入るようにな。 外を触ってる方は閉じた足が邪魔なんだが、これもしっかり手の平で押し当てて、ぴったりくっつけて離さない。 「ひあっ…ぁはっ…はあっ…はあっ」 痙攣したような吐息が聞こえてくればゴールは近い。 脚に力が入ってどんどん腰が浮き上がる。 背中が反り返る。そこで耳朶を、痛くないギリギリぐらいに噛んでやった。 |
「んあっ…はぁっ…あはぁあぁぁぁ」 いや、結構なボリュームで喘いで、重たいテーブルを蹴っ飛ばして、イッたね。 お疲れ様ってなもんだ。 すかさずスイッチを切って手を離してやる。 「はぁ……はぁ……は……」 目隠しはそのまま、手を縛ってた紐を解いてバスローブを脱がせた。 向きをかえて裸の胸を合わせて抱きしめてやりながら、髪と背中をゆっくり撫で付ける。 「はぁ……あぁ……」 「バカみたいに喘いだ感想は?」 「……そんな事……ないもん」 「そうかい?」 抱きしめてる胸が、吐息に合わせて膨らむ感触も悪くないね。 身体中の力が抜けてぐったりもたれかかって、どんどん汗が浮いてくる。 「良いじゃないか。可愛い声だったよ」 「ぃやあ、もぅ……はぁ…あん」 荒い息を吐いてた唇を塞ぐ。 今度は誘わなくても舌を絡めてくる。 まだアルコールの匂いが残ってる。絡まる唾液も甘い。 汗ばんだ頬に手を添えて、お互いの口の中で勝手に舌が跳ね回るような激しいキスが続いた。 「んふっ…ふぅっ…んはっ」 若いってのは良いね。 一度達してもまだまだ快感に貪欲な反応だ。 唇を重ねたまま彼女の手を下におろして、自分のモノを掴ませた。熱くなって反り返ってるヤツをね。 「はっ…あ…熱い」 「脈打ってるのが分かるかい?」 「う…ん」 目で見てない分、掴んだ手の平の感覚を鋭敏に感じてるはずだ。 「感想は?」 「…これ…って…入るの?」 「さあ、どうだろうね」 身体を離して、俺はソファの背もたれの上に座る。 彼女をソファの上に膝まづかせて、乱れた髪に指を絡めてゆっくり近づけていく。 「どうしたら良いの?」 「好きにして良いさ」 両手で包むように掴んだそれに、ゆっくりと口を付けた。 舌先で、味を確かめるように先だけ舐めてくる。 「変な味」 「ああ、少し苦い」 「うん……気持ち良い?」 「いや、それじゃあダメだな」 頬に手を添えて、ゆっくり口を開かせる。 目隠しされてるから戸惑ってるが、予習の成果だろうな。しっかり咥え込んだ。 「んふっ…んはっ」 「歯が当たらないようにな」 自分のを彼女に任せて、俺はリモコンに手を伸ばす。 正面の出窓のカーテンの間からレンズがしっかり捉えてるのを確認してたからさ。DVDからカメラへ接続を変えれば、モニタ一杯に膝を付いた彼女の尻が映る。 悪い光景じゃないね。玩具のコードがあそこから覗いてる。 まだ身体の中に入ったまま――もちろん、ここでスイッチを入れた。 「んはっ」 口が塞がれたままだから喘げないが、反応は悪くない。 まだ醒めちゃいないようだ。口を離さないように頭を押さえる。 「んあっ…あふっ…ふはっ」 苦しそうな顔も良い。 ゆっくり頭を上げさせる。 唇から先端まで、唾液が糸を引いた。 「やぁっ…だめっ…ああっ……んあ」 身体を起こすと、濡れてゆるくなったあそこから玩具が抜け落ちた。 「さて、そろそろ、ココロの準備は出来たかい?」 ゆっくり肯く。 何でも無いんだが、目隠しされたままそうされるとね、それだけでそそる光景になるよ。 またソファに深く腰を下ろす。彼女の方は向こうを向かせて、膝を後ろに曲げさせた。 そうして膝立ちになった状態を、脇に手を添えて支えてやる。 「ゆっくり腰を下ろすんだ」 「いやっ怖い」 寝かせておいて自分で突っ込むのは、どうにも趣味じゃないんでね。 「ダメなのかい?」 「違っ…加持さんに」 「痛かったら自分で逃げれるようにしといた方が良い。ゆっくり時間をかけて良いよ」 「ええっ」 目隠ししたままだから向こうは見えて無い。 けど俺はモニターで確認しながらズームで引いて、彼女の全身が映るようにしてそっちを見てる。 脚の間に恐る恐る手を伸ばして、俺のを掴んだ。 「そう、ゆっくりだ。俺の方は動かんから安心しろ」 腰を支えてゆっくり誘導してやる。 先端が触れた。熱いね。滾ってるよ。 向こうはたっぷり濡れてるし、こっちも唾液で十分滑らかだ。 思い切って突っ込んでも良いんだが、やっぱり時間を掛けさせないと面白くない。 「一思いになんて勢い付けるなよ。我慢しながら、ゆっくりだ」 素直だね。自分の手で俺のモノの角度をちゃんと確かめながら、時間をかけて入り口をくぐった。 「んっ…入ってる?」 「確かめてごらん。そう」 手を添えて、彼女の手を股間へ。 片方で俺のを支えながら、もう片方で自分の身体に触れさせる。 「はぁ…はあ…少し…入ってる」 「そうだ。熱くて狭いよ。まだゆっくり」 言われた通り、ゆっくり腰を下ろし始めた。入り口は多少ほぐれていたが、中はやっぱりさらに狭い。 こっちはそのぐらいが気持ち良いけどな、向こうにとっては初めてのストレッチだ。 使った事の無い筋肉が、少しずつ押し広げられて、延ばされていく。 でもまあ、たっぷり濡れてたおかげでスムーズだったよ。 これが途中で引っかかると怖くなっちまうんだが。 「ああ…入ってくる……加持さんが……加持さんのが」 どのくらい時間が掛かったかな。 彼女が腰を下ろすまで、俺はずっとモニターを睨んでた。 薄い赤毛の下生えの中に、自分のモノが刺さっていく所を、じっくりとね。 「んっ…あっ…ダメ」 ようやく先が半分ぐらい入った所で、彼女が止まった。 しょうがないんだよな。どうやったって初めて引っかかるし、痛い。 「加持さん……」 泣きそうな声さ。膝に手を付いて、半端な体勢で我慢したまま震えてた。 やっぱり怖いんだな。けど、ぐらぐらになった歯を抜くのと同じなんだよ。思い切って、一瞬でそこを突き抜けないとな。 「どうした?」 「ダメ……こっから、痛いの」 「アスカが初めてな証拠だよ、それは」 「そうなの?」 「ああ……だから、その先に進まないと」 しばらくじっと我慢してたね。 けど、膣の筋肉と違ってそっちは伸びるようには出来てない。切れるしかないんだ。痛いのも、血が出るのも、そのせい。 「ダメ、怖い」 腰を浮かせそうになった彼女の太股を押さえる。 身体を起こさせて胸に手を回して後ろにもたれさせる。 「言ったろ? 子供扱いはしないって」 「でもっ…だって……」 「誰だって怖いさ。ゆっくり息を吸って、止めて」 ひときわ狭い所へ向かって、ほんの一押しさ。 はじめて俺から身体を動かした。 「吐く」 「はあっうっつ」 背筋がビクンと緊張して、膝が閉じた。 けど身体は逃げなかったから、たいしたもんだ。 「っつう……」 どうしても痛みに身体がこわばる。肩で息をするような状態で辛そうだ。 顔をこちらに向かせて目隠しを外す。 暗闇に慣れた目が眩しそうにまたたいて、目尻から涙が落ちた。 「まだ、痛いかい?」 「う…ん……でも……大丈夫。だんだん」 「まだ動くなよ、しばらくは動くと痛い。そういうもんだ」 上体だけ捻じって後ろを向かせて、キスをした。 腿の上に彼女の尻が乗ってるんだが、段々重みが加わってくる。 まだ痛むのを怖がって、足に力が入ってたんだな。 目をつむってキスする目元から、また涙が少し零れた。 可愛いもんだが、キスの方はそう大人しくは無い。 首を曲げて後ろを向いた不自由な姿勢で、目一杯舌を伸ばしてくる。 背筋が伸びて胸が上を向く。それをゆっくり包むように揉んでやる。 そんな光景も全部DVを通じてTVに映ってるんだが、彼女の方はまだ気付いていない。 カメラの画角を絞って、つながってる所にズームする。 溢れた愛液に、少しだけ血が混じってるのが見えたよ。 「はぁ…はぁ……」 口を離せば交じり合った唾液が糸を引く。 ゆっくりと彼女を前に向かせて、背中をもたれさせて膝を立たせる。 つながった所が良く見えるようにな。 「えっあっ!」 「良く見えるだろ?」 「いやっ! 撮ってるの?」 「落ち着いて、良く見ろよ。鏡に映すだけじゃこうはいかない」 「離してっ」 手で隠そうとするから腕ごと抱きしめる。 今度は脚を閉じようとするんで、こっちも膝を立てて閉じさせない。 「つうっ」 まだ動くと痛いんだな。 「無理に動けばまだ痛む。落ち着けよ」 両手両脚を固められて、やっとTVに目を向けた。 映されてるのは恥ずかしいのに、映ってるものには興味が有るんだろう。 じきに力が抜けたよ。今度は食い入るように画面に集中してる。 「恥ずかしがる事は無い。奇麗なもんだ」 「でもっ……ホント?」 「ああ。俺が知ってる中で、アスカの身体が一番奇麗さ」 お世辞じゃない。 言ってみれば、雪原だな。まだ誰も歩いちゃいない。 「ほら、普通はこんな奇麗なピンクじゃない」 「やっ…やめっ」 繋がってる所にわずかにかかる下生えを押さえつけて、淫裂を開いて映して見せた。 クリも包皮も陰唇も、どこも充血してぷっくり膨れてる。 薄い皮膚に血と肉の色が透ける。濡れて光って、サーモンピンクにな。 「目を反らすなよ。勿体無い」 俺は両手で足の間を広げてるから、彼女の手はフリーなんだ。 けどその手で画面に大写しになってる部分を隠すより、顔を隠しちまうんだよな。 目を覆うっていうかさ。 「ほら見ておくんだ。男と女がどうつながるのか」 今度は顔を覆っていた手を掴む。 額に汗を浮かべて顔を真っ赤にしてるんだが、やっぱり手が無ければ見ちまうんだよ。 自分の身体が、初めて男のモノを咥え込んでる映像をさ。 「ぁあ…入ってる…」 少し動いただけで、彼女の中が軋むのが分かる。 相変わらず狭い。痛みはだいぶ引いてきたようだけが、まだ無理をするには早いと思ったね。 「そうだ。隙間なんて無い。アスカの身体の中が俺のモノで一杯になってるんだ」 「はぁあ……加持さん…」 「これでやっと、共犯だ。俺はアスカの事を忘れないよ」 「私も…忘れない…ずっと……はんっ」 膨れて包皮から顔を出したクリを撫で付けてやると、全身で震えた。 充血して集まった血が、中から押されて陰唇やクリを膨らませる。だから花が開いたみたいになる。 そのスリットに沿って指先を滑らせる。 腰は動かさない。 気持ち良くなってからでないと、痛みでせっかく盛り上がったのが引いちまう。 「ああっだめぇっ…ああっ」 一度イッてるから感覚は鋭い。 軽く撫でてるだけで息が荒くなる。膝が震えて力が抜けるのが分かった。 「またイッちゃう…おかしくなりそう」 「それで良いんだよ。遠慮するな」 「でもっ…ああっ」 外側で良くなった分、中は痺れて痛みを忘れるだろう。 彼女の身体がビクンビクンと痙攣し始めてから、ゆっくりと動き出す。 「はあっ…加持さんっ…ああっ」 ゆっくりと出入りする所も、ばっちり映ってるんだよ。 向こうはもうそれを見る余裕なんて無くしていたが、俺はまだまだ画面を見てる余裕が有った。 狭かったね。ぐいぐい締め付けてくる感じだ。 彼女が後ろにもたれてくるんで浅くしか入って無いはずなんだが、先端に『突き当たり』を感じるぐらいに狭い。 「だめっ…だめっ…飛んじゃう」 何処へ飛んでくつもりか知らんが、乱れっぷりは良かった。とても初めてとは思えないぐらいに、悦しんでくれてたと思う。 そこで、トドメだ。 転がってるローターの小さい方を、手の平で押し付けるようにしてスイッチを入れた。 「いやああっ…ああっ…ひぁっ…ああっ」 玩具だけでイかせた一回目とは、随分声が違ってた。 むしろ段々小さくなる。かすれて、喘ぐ事も出来ない。 「ああ…ああ…あはああ…んあっ」 口は開きっぱなし。顔は上を向いてるんだが、唾液と涙で顔が濡れるぐらいさ。 喘ぐ息が速くなると、過呼吸症になる。 下手をすると失神しちまうが、頭が痺れて痛みを感じなくなるから、この場合は都合が良い。 彼女も痛みを忘れて、自分から腰を振り始める。 はじめはぎこちなかったその動きも、じきにコツを掴んだんだろう。 徐々にリズムに乗って、滑らかで早い動きになっていく。 「んんんっ…んっ…あっ…はっ…はあっ…あああああっ」 かすれた絶叫を響かせて、自分の髪を掴みながら、果てた。糸が切れたみたいに、そのまま後ろ向き倒れてきた。 繋がったまま重たい身体を裏返したよ。 股間は流れた血で赤くなってた。 息は荒いが、ゆすってやっても目は開かない。 |
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