慣れた部屋の灯りを付けずにベッドまで行ったところで、そこにアスカがいることに気付いた。


シンジ「あっアスカ・・・・寝たんじゃなかったの?」
アスカ「ごめん・・シンジ。・・・・・・・・・・・眠れなくて」
シンジ「ランは?」
アスカ「よっぽど疲れてたみたい。布団に入ったらすぐ寝ちゃったわ」
シンジ「そう・・・・」

    自分の部屋でアスカを見下ろしながら立ってるのもなんか変な気がしたので、シンジはアスカ
   の隣に並んでベッドに腰を下ろす。

    アスカはただ黙っている・・・シンジが何か言い出すのを待っているようだ。
    シンジは特に喋ることもなかったので、アスカが何か言うのを待っていた。

アスカ「・・・ランのことなんだけど・・・いつまでここで面倒みれると思う?」
シンジ「ミサトさんさえ良いって言ってくれれば、僕はいつまででもかまわないよ」
アスカ「それは無理だと思うわ・・・と言うより、ミサトに任せておけないの」
シンジ「何で?ちゃんと事情を話せば」
アスカ「ランがNERVにとってどんな価値を持っているのか知らないけど、これ以上あの子
    を汚い大人達のそばに置いとけないって気がするの」
シンジ「それは・・・そうかもしれない」
アスカ「どうしたらいいと思う?」
シンジ「アスカは何か考えてるんだろ?」
アスカ「・・・うん。ファーストのところに連れていけないかな」
シンジ「綾波の?」
アスカ「ほら、同じ顔だし・・・双子って事でさ」
シンジ「ミサトさん達に内緒で?」
アスカ「うん・・・あの子の家なら人目に付かないし・・・学校帰りなんかに毎日よれば」
シンジ「綾波とランがそれで良いって言うなら・・・・それしかないと思う」
アスカ「ひょっとしたら、ファーストにとってはすごく辛いことかもしれない・・・・
    あの子も犠牲者なのよ・・・勝手に自分のクローン作られて、私だったら許せないわ」
シンジ「それは・・・そうだと思う」
アスカ「だから、ランのことを知ったら、ファーストにしたってほっとけないと思うわけ。
    三人で、ランを少しでも普通の生活が出来るようにしていかなきゃって思うの」
シンジ「明日、早起きして綾波の家に行こう」
アスカ「ミサトが帰ってくる前にね」

    とりあえずランの件は明日と言うことに決まったのだが、アスカは次に何を話すでもなく
   その場に座り続けている。
    シンジには、今日のことは忘れようと言う気があったので、これ以上喋ることが無くなって
   しまう。

    時計の針が進む音だけが響く中で、気まずい沈黙が続く。
    沈黙を破ったのはアスカだった。

アスカ「・・・・・今日のことなんだけど」
シンジ「僕は早く忘れるようにするから、アスカも気にしないで」

    アスカはシンジの顔を見る・・・それからゆっくりと首を振る。

アスカ「シンジが辛い目にあったことは早く忘れてしまいたいけど・・・・
    あの状況で・・・私気づいたの・・・私はシンジのことが」
シンジ「そのことなら僕にも言わせて・・・・僕はアスカに来て欲しくなかった
    アスカが危ない目に遭うくらいなら、自分は・・・けどアスカが現れたときは
    嬉しかったよ・・・・・・・・・・・・・・僕は・・その・・・・アスカのことがさ」

    シンジはその先をなかなか言えなかった。
    どうしても今言いたい、けどやはり照れくさい。
    アスカは次の言葉を待っている・・・・・・・・・・シンジは一つ唾を飲み込んだ。

アスカ「・・・・・いつまで待たせる気?」
シンジ「ご・・ごめん。・・・・僕は・・・・その・・・やっぱりアスカのことが好きだ」

    じっとシンジの顔を見つめていたアスカの表情が不意にゆるんだ。

アスカ「あんたが先に好きって言ったんだからね!一生忘れないで」
シンジ「ひどいなアスカ・・・・・・アスカは言ってくれないの?」
アスカ「何の話かしら?」
シンジ「さっき途中まで言いかけたじゃないか」
アスカ「知らないわ、そんなこと」

    再び顔を合わせたまま沈黙。
    二人とも真剣な面もちで見つめ合う。
    だがシンジの方がまじめな顔を続けていられなかった。
    つられてアスカも笑い出す。

シンジ「やっぱり、それぐらいじゃないとアスカらしくないよね」
アスカ「ちょっとそれどういう意味よ」
シンジ「言ったままの意味だよ。いつも意地悪で、元気だけは良くってさ、意地っ張りで」
アスカ「そこまで言う?」

    そう言うのと同時にアスカはシンジの脇腹をくすぐり始める。
    シンジはアスカの攻撃を逃れようとのたうって、アスカが逃すまいと追いかける。
    そのまま二人してもつれ合うようにベッドに倒れ込むと、不意に動きが止まった。

アスカ「・・・・・ちょっとシンジ・・」

    アスカがシンジをしたから見上げる格好になっている。
    自分の太ももに触れているシンジの下腹部に硬いものを感じて、アスカは動きを止めたのだった。

アスカ「なによこれ」
シンジ「な・・何って・・・・しょうがないよ、ずっと薬が効いてるみたいで・・・・
    収まらないんだ・・・・・いつまでたっても」
アスカ「ずっとって・・・ご飯食べてるときもそうだったの?」
シンジ「・・・うん・・・・・ずっとこのまま・・・」
アスカ「・・・・・・・」

    シンジはアスカから離れてベッドに座り直した。
    アスカも体を起こして座り直す。

シンジ「別に直らないって訳じゃないと思う。明日になればきっと元に戻るかなって」
アスカ「ふーん、なんか今のあんたとじゃれあってると危なそう」
シンジ「別に、したいとか、興奮して立ってるわけじゃないんだから」

    アスカはシンジの言い訳を黙って聞いている。

シンジ「何かずっとからだが火照ってたり、汗が出たりしてるけど・・・・
    だんだん収まってきてるみたいだから、これもきっとそのうち」
アスカ「したくないの?」
シンジ「えっ?」
アスカ「私としたくないのって聞いたの」
シンジ「・・・・・・・・それは・・・・したいけど・・・・僕たちまだ子供だし
    そう言うことはもっと大人になってからでも・・・・良いかなって」
アスカ「うそ」
シンジ「うそじゃないよ」
アスカ「じゃあ私が良いよって言ったら?」
シンジ「・・・・・それは・・・その」
アスカ「なによ、はっきりして」
シンジ「したいと思うけど」
アスカ「ふふふっ、なーに真面目に答えてんのよ、もう」
シンジ「だってアスカが聞くから・・・真面目に答えたんじゃないか」
アスカ「辛いの?それ」
シンジ「別に、収まらないってだけだから・・・・・それよりアスカは?」
アスカ「なにが?」
シンジ「その・・・そうゆう事するって・・・・どう思うのかなって」
アスカ「なに期待してんのよっ」
シンジ「べべ別に期待ってわけじゃ・・・少しあるけど・・・
アスカの考え方が知りたいと思って」
アスカ「好きな人同士なら・・・別に年なんか関係ないんじゃない」
シンジ「それは・・・・どういう意味に取ったらいいのかな」
アスカ「自分で考えなさい」

    そう言いながらアスカは勢い良く立ち上がって部屋を出ていく。

アスカ「明日は早起きするんでしょ。じゃあ、お休み」

シンジ「お・・お休み」



マッド赤木アス        カ                姦                



瞬間・、重ねて

パート




    なんだかなーと思いつつベッドに仰向けになる。
    アスカとの会話は結局核心に触れる直前に打ち切られてしまい宙ぶらりんだ。

    一人になって初めて、今日のことをゆっくりと思い返す。

    リツコのこと、ランのこと、アスカのこと・・・・・・

    いつの間にか、アスカの股間が自分の目の前にあった瞬間のことだけを考えていた。
    あのときアスカは、声を上げていたけれど・・・あれはやっぱり感じていたんだろうか?
    考えないようにと思えば思うほど、鮮明によみがえってくる記憶。

    その時同じように、部屋に戻ったアスカもあの場面を思い出していた。

    シンジにあげようと思っていたバージンのことを考えて涙したこと。
    シンジの身体をまたいだときのシンジの体温。
    自分の一番敏感なところに触れていた、シンジの舌の感触。

    目をつむれば、危ない綱渡りだった脱出劇を思い出すと思っていたのに、不思議とシンジと
    身体を重ねたあの瞬間ばかりが繰り返し思い出される。

    そしてさっきまでの会話・・・シンジは私の思いを理解してくれたかしら?

    シンジがもし真剣に、ロマンチックに迫ってきたら、自分は断りきれないだろう・・・

    さすがにこちらから誘うのは気が引けるけど、シンジがどうしてもって言った時は許しちゃう。
    なのに結局部屋を出て行く私を引きとめもしない・・・・鈍感だわ、まったく。

アスカ「バカシンジ」

    なぜか身体が火照ってくる。
    シンジの名を口にしただけで身体が熱くなる気がした。

    一度熱をもった心と身体は容易には冷めてくれない。
    全身が肌が、シンジに触れて欲しくてざわついているような気がする。
    そして心も、シンジの言葉を聞いていたい、シンジの気持ちを感じていたいと落ち着かない。

    いつもなら、少しだけ自分で慰めて眠りにつくところだが、ランが同じ部屋にいるのにそんな
   事をする勇気はない。

    眠りにつけない心と体をどれくらい持て余した後だったろう。
    シンジの部屋のふすまが開く音が聞こえる。
    廊下を遠ざかる足音・・・トイレのドアの音・・・水を流す音・・・トイレのドアが開く音

    そして廊下を足音が近づいてくるとき、アスカはもう我慢できずにベッドを降りた。

    シンジが自分の部屋に入ろうとした瞬間、アスカが部屋の戸を開けて廊下に出てきた。

シンジ「あ・・・まだ起きてたんだ」
アスカ「そっちこそ」
シンジ「うん・・・やっぱり寝付けないや、今日はいろいろあり過ぎて」
アスカ「そうよね・・・・・」

    アスカはそのままトイレに向かった。
    シンジは部屋の戸を閉めたが、ベッドに戻らずに閉めた戸にもたれていた。

    アスカが戻ってくる・・・・声をかけようか?・・・・なんて言おう・・・

    シンジの考えがまとまる間もなく、アスカの足音が廊下を戻ってくる

シンジ「やっぱり今日は言えそうにないや」←へたれ

    アスカが部屋の前を横切る・・・いや、足音が止まった


   ・・・・・一枚の戸を隔てて、思い悩む二つの心・・・・・


    アスカもまたなんて言い出そうか悩んでいた。

    やっぱり自分から誘うなんて・・・・

アスカ「心はこんなに正直なのに、どうして言葉では素直になれないの?」

    なんと切り出したらよいのか解らない・・・・

    結局あきらめてシンジの部屋の前から立ち去ろうとしたとき、
    戸が開いてシンジが現れた・・・

シンジ「アスカ・・・・」
アスカ「シンジ・・・・」


    薄暗い中、二人の言葉は凍り付いたまま時だけが流れる。


シンジ「なんて言ったら良いのか解らないんだけど・・・・・」

    そう言ったきり、二の句が継げなくなってしまうシンジ。
    アスカはシンジの言葉が待ちきれずにシンジに身を寄せた。
    シンジは自然にアスカの肩を抱いた。

アスカ「シンジの言葉を待ってたら一生待たされちゃいそう」
シンジ「うん・・・・口では・・・うまく言えない」
アスカ「バカ・・・」
シンジ「ごめん」
アスカ「謝らなくて良いわよ・・・バカは初めっから解ってる」
シンジ「・・・・・」

    そのままアスカに唇を寄せるシンジ。
    アスカもシンジの背中に手を回す。

シンジ「僕の部屋でいい?」<他にどこがあるというんだ

    アスカはシンジにもたれたまま一緒に部屋に入り、促されて先にベッドに横たわってシンジを待つ。

    シンジは部屋の戸を閉めて灯りを消した。

    シンジが自分の上に覆い被さってくる。
    アスカは自分の身体が早くシンジに抱きしめられたくてうずくの感じる。

    身体を重ね合わせ、無言のまま唇を重ね合う。
    少しだけ斜めに重なった唇の間から、シンジが舌先で口を開けるようにつついてくる。

    アスカがほんの少しだけ口を開くと、シンジの舌アスカの口の中に入り込んできて、舌を絡める。

    混じり合う唾液の流れを感じながら、アスカもシンジの口の中に少しだけ舌を入れる。
    シンジがその舌を捕らえて少し吸い込む。

    ・・・・舌を吸われるのが気持ち良いなんて知らなかった。
    アスカは初めての感覚に驚きながら、さらに深くシンジの口の中へと舌を絡めてゆき、自分の口
   の中のシンジの舌の先を同じように吸ってみる。

    もつれるように絡み合ったお互いの舌が快感をうむ。
    口の中で、二人の身体が溶け合うような感覚。
    唾液が少しだけアスカの頬を伝って溢れる。

    長い長い口づけは、シンジの方から終わりにした。
    唇を離したときに、アスカの舌先がのぞいている。

    シンジはアスカの前髪を掻き上げて、指にすこし絡める。
    指で髪をとくように頭の後ろまで手を回して、アスカのうなじに触れる。

    アスカの口から吐息が漏れる。
    シンジに触れられた場所がうずくのが解る。
    ただ手を触れただけで感じてしまうほど、自分の身体がシンジに触れられることを望んでいたこと
   に気が付いた。

    右手でうなじを、左手で背中を抱きながら、シンジはアスカの首の付け根に唇で触れる。
    唇を押しつけ、舌で滑らかな肌を舐めあげる。
    ゆっくりとアスカの首筋を辿って耳たぶに触れたとき、アスカが喘ぎを漏らすのが聞こえた。

    アスカはシンジに耳たぶを軽くかまれて、全身に走る快感に思わず身を縮める。
    少しだけ吐息とは違う喘ぎが漏れた。
    シンジの耳は自分の唇にちかい・・・・たぶん聞こに違いない
    恥ずかしいと思うより、嬉しかった。

    シンジの右手がTシャツの裾を求めて身体を辿りながら下へと伸びていく。
    アスカの腰の下からTシャツの中へと手を伸ばす。
    シンジの手の平が背中をさかのぼってくるのを感じてアスカは思わず熱い吐息を漏らした。
    今度は左手で同じようにアスカのTシャツの中で身体を抱くシンジ。

    Tシャツがまくれ上がって、アスカの形のいいバストが露わになっている。

    シンジはアスカの胸元へと唇を寄せ、硬くなりかけている乳首に触れる。

    アスカの身体中にその快感が突き刺さる。
    シンジはとがった乳首を唇と舌でもてあそび始めた。
    アスカの口からはとぎれとぎれに喘ぎが漏れてくる。

    シンジはアスカの両腕を伸ばしてTシャツをはぎ取ると、自分もTシャツを脱いだ。
    今度はアスカのウェストに両手を回して、再び乳首を攻め始める。

    自分の腰に回っているシンジの腕も、自分のお腹に乗っているシンジの胸も、背中に感じる
   シンジの手の平も、素肌で触れ合っている部分が全てアスカには快感だった。

    アスカは身体の中から溢れる熱い液体が、自分の股間を濡らし始めていることに気付いた。
    シンジが自分の足の間にいると思っただけで熱くなる。

    シンジは乳首にこだわるのをやめて、胸の谷間から徐々に下へと舌を這わしていく。

    その舌がアスカの臍まで達したとき、シンジは両手を抜いてアスカのズボンとパンツに
   まとめて手をかけた。

    アスカは脱げやすいように少し腰を浮かす。
    恥ずかしいと思うより、熱くなっているその部分に早くシンジに触れて欲しいと思う。

    シンジは一気に両方を脱がして捨てる。
    アスカの全身が一糸まとわぬ姿で目の前にある。
 
    シンジはアスカの腰に手を回し、その茂みに顔を埋めた。

    アスカは股間にシンジの熱い息を感じて喘いだ。
    早く触れてもらわなければ気が変になりそうだ。
    シンジの舌が茂みをかき分けて、アスカの一番敏感な部分へと到達する。
    シンジの舌が届くより早く濡れていたそれは、すでに充血して膨らみ始めている。

    シンジは柔らかい蕾のようなその突起を舌先に感じて、小刻みに舌先を回すようにそれに触れた。

アスカ「あっ」

    アスカが初めて声を上げた。

    シンジは押しつけるようにさらに顔を埋めて、執拗にその部分を舌で攻める。

アスカ「あぁっあっああっ」

    アスカは思わずシンジの髪を両手でつかんでいた。
    途中でやめられたら、自分がおかしくなりそうなのがわかった。

    シンジはアスカの太ももを自分の肩に乗せ、その部分が真っ直ぐ自分の顔に向くようにして
   再び舌で攻める。

    アスカは自分の膝が天井を向いて、大事な部分がシンジの正面になっていることを自覚した。
    恥ずかしくて思わず顔を両手で隠す。
    だがその手の下からは、さっきまでよりも激しく声が漏れ始めている。

    シンジは舌でのクリトリスへの攻撃は続けつつ、手でアスカのその部分を押し広げる。
   敏感な突起はむき出しになり、シンジの前に無防備な姿をさらす。

    アスカは自分の感覚がさらに鋭くなったことに気が付いた。
    すでに声を上げているという自覚はなかった。

    シンジの指がアスカの体の中へと侵入する。
    弾力を指に感じつつ、まずは入るところまで指を深く入れてみる。
    次にその柔らかさを試すように指を左右に動かす。
    膝を開いた足を持ち上げた姿勢のおかげで、そこは抵抗無くシンジの指を飲み込んでいる。


    アスカは2種類の快感が同時に襲ってくるのを感じて、さらに激しく喘ぐ。
    自分が欲しかった快感を、今、全てシンジが自分に与えてくれている。

    シンジは自分の指が入ってから、アスカがさらに声を上げたのを良いことに、もう一本の指で
   も侵入を試みる。
    左手でその部分を押し広げながら、右手の中指と人差し指を同時に侵入させる。
    さすがに抵抗無くと言うわけには行かないが、先ほどと同じように両方の指とも全部はいった。

    アスカは快感が強まると共に、鈍い痛みが走るのを感じた。
    だが強まった快感に囚われて、なにも言うことが出来ない。

    シンジはアスカの喘ぎが短く鋭くなりつつあるのがわかった。
    口を離すと指はそのままにして、アスカの足を下ろす。
    右手を股間に残したまま、左手をアスカの背に回して、首筋へと口づけしながら胸を合わせる。

    アスカはシンジが体勢を変えたので、指が2本入っているのがはっきりわかった。
    身体の中を2本の指で攻められ、外の方の敏感な部分は手の平が押さえつけている。

    その状態でシンジは右手全体をアスカに押しつけながら回すように動かし始めた。

    アスカは思わずシンジに抱きすがる。
    自分がおかしくなってしまう・・・そう確信するほどの快感。
    シンジの頭を抱えたまま喘ぐ・喘ぐ・・・

    シンジはアスカがもうじき絶頂を迎えそうだとわかった。
    まずはアスカをイカせてあげたい。
    そう思いつつさらに右手の動きを激しくする。

アスカ「シンジィシンジッ・・ああぁ・わたし・・・・・おかしくなりそう」

    シンジは攻撃の手を緩めることはない。

アスカ「あぁっああぁっあああぁっ!」

    アスカはシンジの右手を思い切り挟むように太ももを伸ばして、体を弓なりに反らせる。
    シンジそんなアスカの背中に回した手に思い切り力を込める。
    アスカもシンジに回した手に力を込めている。

    そして、突然糸が切れたように、アスカは震えながら全身の力を抜いた。

アスカ「ああぁ・・・あぁ・・・・はぁああぁ・・」

    そのままぐったりと、シンジに回した手をほどくアスカ。

アスカ「・・・・イッちゃった・・」
シンジ「すごく・・・かわいかったよ、アスカ」

    シンジはアスカの身体から指を抜き出して、両手でアスカを抱きしめる。
    今度はシンジが下になって、抱き合いながらゆっくりとした口づけを交わした。

    下からアスカの髪を掻き上げながら、シンジは満足したように深くため息を付く。
    アスカはシンジの肩に顔を埋めて、背中に回されたシンジの手の感触と、体中に残る快感の余韻
   に浸っている。

シンジ「・・・・・ありがと」
アスカ「シンジは・・・良いの?」
シンジ「アスカがかわいかったから、何か、もういいかなぁって」

    アスカはシンジの耳元に口を寄せてささやく。

アスカ「ここまで来て、また待たせる気?・・・・ほんとにダメね、あんたって」
シンジ「アスカを見ながら思ったんだ・・・アスカが気持ちよくなれば、それで自分は満足
    できるって」
アスカ「バカ・・・私の気持ちはどうなるの?」
シンジ「アスカの・・・・気持ちって?」
アスカ「私だって、シンジに満足して欲しいに決まってるじゃない・・・自信ないけどさ」

    そう言いつつシンジの上で体を起こすアスカ、馬乗りになってシンジの腰の上に自分の股間を
   押しつける。

シンジ「アスカ・・・」
アスカ「シンジにして欲しいわけじゃない・・・・私がシンジを欲しいの」
シンジ「・・・・・」

    少し腰を浮かして、硬く張りつめたシンジのモノを掴む。

アスカ「いい?」
シンジ「・・・・うん」

    シンジの先を自分の中に入るよう向ける。
    先が入り込んだところでいったん動きを止めて添えていた手を離す。

アスカ「・・・・あげる・・・・私の大事なモノ」
シンジ「・・・うん」

    ゆっくりと腰を沈めてゆくアスカの動きにつれて、シンジのモノがアスカの中へと深く侵入してゆく。
    途中で痛みに顔をしかめるが、そのまま腰を下ろして、シンジのモノを全て自分の中に受け入れた。

シンジ「全部・・・入ってる・・・アスカの中に」
アスカ「どう?」
シンジ「どうって・・・すごく気持ち良いよ。アスカは大丈夫?」
アスカ「痛かったけど、大丈夫」
シンジ「動いて良い?」
アスカ「・・・・うん」

    アスカがうなずくのを待って、シンジはゆっくりと自分の腰を持ち上げる。

    シンジがゆっくりと上下するのに合わせて腰をゆらすアスカ。
    シンジが入っている中の方は鈍い痛みしか感じないが、シンジの身体に押しつけている自分の股間
   は、身体を前後させるたびにこすれ合う部分が快感を生んでいる。

    アスカが自分から動くのを見て、動きを早めるシンジ。
    初めのうちはシンジの動きに合わせていたアスカも、今はシンジが動くのに任せている。

    シンジが手を伸ばしてアスカの腰骨をつかみ、両手で前後に揺するように動かす。
    上下動と前後に擦れ合う感覚が、アスカの情感を再び絶頂に向けて高め始める。

    初めのうちは痛かった中の方も、外側の快感に麻痺して痛みを感じなくなってくると、
   シンジが入り込んでいる充実感が新たな快感に変わってゆく。

    痛みが薄れたことで、アスカは再び自分で動き始める。
    シンジの身体に自分の身体をこすりつけるように、激しく身体を前後にゆらすと、それに応える
   ようにシンジも激しく突き上げてくる。

    ぶつかり合う部分と、中で動いているシンジのモノの両方が快感を生む。
    さっきまでの濃厚なペッティングよりもさらに激しい快感に、アスカはいつの間にか激しく喘い
   でいた。

アスカ「はぁっ・はぁっ・はぁっ・あぁっ・あぁっ・ああ・あん・あん」

    その喘ぎ声がシンジの動きをさらに加速させる。
    二人の動きは共鳴振動するかのように、早く激しいものになってゆく。

アスカ「あっあっああっああっああっ」

    アスカはすでに自分では動くことが出来なくなり、シンジの動きに身を任せる。
    シンジは力を抜いてもたれかかるアスカを抱き止めると、いったん動きを止める。
    アスカの背中に手を回して抱きしめて、つながったまま上下が入れ替わるように、アスカの身体
   を横たえる。
    アスカの上になってシンジは再び動き始める。
    アスカはシンジが体を離さないようにその背中に手を回す。

    上になったことでシンジの動きはさらに激しいものへとエスカレートし、アスカは絶頂を迎えよう
   としていた。

アスカ「シンジッ・シンジィッ!ああぁっあああぁっ!」

    アスカが絶頂を迎えた直後、シンジもまた自分の中から溢れてくるものを感じて、体を離す。

シンジ「はあっ・・ううぅっ・・あぁ・・はぁ・・はあああぁぁーー」

    シンジのモノから迸った液体がアスカのお腹にかかる。
    シンジは力つきた様子でアスカのかたわらに身体を横たえて、荒い息を整えようとする。

    アスカは自分の身体にかかったモノを見て、少し悲しそうな顔をした。

アスカ「中にしても良かったのに・・・」
シンジ「・・・いつか・・ね」
アスカ「・・・うん」

    満ち足りた気分で、互いの身体に腕を回して眠りに落ちてゆく二人。




    シンジの部屋のふすまを少しだけ開けて、二人の様子をじっと見ながら。

ラン 「くすくすくす・・・ずるいわアスカちゃん・・」

    と呟きながら二人の寝込みを襲おうと待ちかまえているランに気付いていなかったのは言うまでも
   ない。
    が、これはまた別のお話である。



エピローグ

    オヤヂーズの会話

冬 月 「そうか、キール議長は満足したか」
ゲンドウ「ああ、彼女の活躍がいたくお気に召したようだ」
冬 月 「やれやれ、結果オーライとはいえ、俺のシナリオには無かったぞ」
ゲンドウ「問題ない。結果が良ければ手段については正当化できる」
冬 月 「プラントはどうする気だ、碇」
ゲンドウ「捨てるわけにも行くまい、予定を早めて出荷する」
冬 月 「第2ロット以降は?」
ゲンドウ「予算については話が付いた。必要ないモノに手間をかけている場合ではない」
冬 月 「葛城三佐が嗅ぎつけたようだが」
ゲンドウ「明日には跡形もなくなっている。問題はない」
冬 月 「二度とこんな事はごめんだぞ」
ゲンドウ「ふっ・・・・(ニヤリ)」

     その直後、全国各地にNERV本部から特大のクール宅急便が発送されたのは秘密である。
     海賊版綾波レイは、公式記録のどこにも残ることなく、ただ臨時収入が記録されただけだ。

     翌日から各地でピンサロやイメクラにこんな張り紙が・・「綾波入荷」「綾波始めました」
     あなたの街ではどうか?・・・すでに各地より報告が届いているので是非調べて欲しい。

     伊吹マヤ二尉は、一週間後に記憶を失って和歌山県の山林をさまよっているところを
   保護された。
     第三新東京市から遠く離れた和歌山に、どういういきさつで辿り付いたかは誰も知らない。

     赤木リツコ博士は一ヶ月に及んで姿を消していたが、精神汚染を受けていたと主張して
    結局復職することになる。




     そして、アスカ、シンジ、ランの三人のその後は・・・

    ランは結局、綾波と同居することになり、TVやゲームにのめり込んで、人間社会の知識を
   着々と身につけていき、オリジナルよりも普通の女の子に近い振る舞いを見せることもしば
   しばであった。

    アスカとシンジは、最近二人を心配して帰りの早くなったミサトを、いかにして南米支部
   に左遷させるかという恐るべき計画(←発案者は当然アスカだ)を着々と準備中である。


    何事もなかったように日常を取り戻しつつあったある日・・・・

綾波?「碇君、ランのことでちょっと話があるんだけど」
シンジ「ランがまた何かやった?」
綾波?「ここでは話しにくいから、屋上に来て」
シンジ「う・・うん。アスカは?」
綾波?「碇君だけに話しておきたいことなの」
シンジ「そ・・そう、じゃあすぐ行くから待ってて」

    場面は変わって放課後の校舎の屋上。
    グランドの運動部員以外、ほとんどの生徒が帰宅して、校舎内に人気が無くなった頃。

シンジ「お待たせ、綾波。ランの話って」
綾波?「うん、そこに座って」

    素直にとなりに座るシンジ。

シンジ「TVやビデオやゲームも、一通り使えるようになったろ?三人でお金出して買ったかい
    があったよね。綾波も、最近ランにつられて普通の感じになってきたよ」
綾波?「そ・・そう?あの子が部屋の中にいろんなモノを飾ったりして・・・
    私の部屋も普通になってきたみたい」
シンジ「で、ランの話って?」
綾波?「うん、大事なことなの・・・・目をつぶって聞いてくれる?」
シンジ「?・・・・い・・いいけど」

    まだ素直に従うシンジ・・・鈍感すぎるぞ。
    目をつぶったシンジの背中に手を回して、押し倒しつつ唇を奪う綾波(?)。

シンジ「うぅ?・・・」

    驚くシンジに馬乗りにまたがって、ベルトを外しにかかる綾波(?)。

シンジ「まっまさか・・・ラン?」

    あたりまえだ。

シンジ「どっどうしておまえが学校来てるんだ・・・綾波は?」
ラン 「くすくすくす・・・鈍感ね、レイなら今日は調子悪いって家で寝てるの」

    ランが一服盛らなければ元気なはずである。

シンジ「代わりに来たってゆうのか?」
ラン 「くすくすくす、学校って面白いね、男の子がいっぱい・・・授業中にむずむずしちゃって」
シンジ「とっ・・とにかく、おまえは学校来ちゃダメだって言ったろ」
ラン 「うちでTV見ててもつまんない、最近お料理するようになったのよって言っても
    来てくれないし」
シンジ「ちゃんとアスカと二人で顔だしてるじゃないか」
ラン 「くすくすくす・・アスカちゃんと一緒じゃエッチできないでしょ?
    だからわざわざ学校まで来てあげたのに」

    すでにベルトを取られ、ズボンの引っ張り合いになる二人。


    何はともあれ、シンジにとってのスリリングな日常が始まったわけである・・・・。





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制作・著作 「よごれに」けんけんZ

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