アスカ「今、お風呂にお湯張ってるからちょっと待ってて。
    それよりあんた、トイレの使い方、わかる?」
ラン 「くすくすくす、教えてくれる?」
アスカ「しょーがないわね、トイレはこっち」

    トイレの中で、ランに使い方を教えながらアスカは悲しくなった。

アスカ「いっつも裸でいたの?」
ラン 「服持ってなかった」
アスカ「じゃあ明日はあんたの服を買いに行かなきゃね」
ラン 「買うって、なに?」
アスカ「はあぁー(がっくり)」
 ほんとにこの子が普通に生活できるようになるのかしら・・・

    しかしアスカはこの時、海賊版レイの本当の怖さをまだ知らない。





マッド赤木アス        カ                姦                



お風呂の中心
アイを叫んだけもの





     −場面は変わって風呂場の脱衣所−

    ランに背を向けて服を脱いでいたアスカの胸を、ランが後ろから鷲掴みにした。

アスカ「ちょっと何考えてんのよあんた!」

    アスカはランの手を強引に振りほどく。

ラン 「くすくすくす、アスカちゃん胸おっきい」
アスカ「あんたねぇ・・・今度やったらビンタよ!」
ラン 「なんで?」
アスカ「なんでって・・・人の身体に気安く触るんじゃないの!」
ラン 「えぇーーー」
アスカ「なによ」
ラン 「気持ちいいのにぃ」
アスカ「あんたはそうかもしんないけど、私は嫌なの!そういうのは」

    ランはふてくされながらも黙って服を脱いだ。
    ブラジャーの外し方がわからないようなので、アスカがホックの外し方を教える。

    近くで見ても、きめの細かい透き通るように白い肌。
    気付いたのはもう一つ、不自然なほどに体毛が少ない。

アスカ「ちょっと、手挙げてみて・・・・ふーんお手入れが楽で良いわね」
ラン 「なに、お手入れって」
アスカ「むだ毛がなければなんにもしなくていいわねって事」

    言いつつ股間に目がいく・・・・むぅ(ノーコメント)

ラン 「あったらどうするの?」
アスカ「剃ったり抜いたり大変なの。私も脇の下は気にしなくて良いけど・・・」
ラン 「こっちは?」
アスカ「水着着るときは気を付け・・・ってなにをいわせんのよ」
ラン 「私が変なの?」
アスカ「そういう人もいるから気にしなくて良いわ」
ラン 「ふーん」

    二人で風呂場に入る。
    明るくて広い風呂場にランは驚いたようだ

ラン 「ここで身体洗うの?」
アスカ「そうよ。まずはかけ湯して、湯船に浸かってあったまること」

    アスカにお湯をかけてもらいながら、ランは不思議そうだ

ラン 「なんでこの水あったかいの?」
アスカ「あんた・・・これはお湯っていって、お水を暖めるの。
    シャワーからお湯でなかったの?」
ラン 「冷たかったけど」
アスカ「ひどいわね・・・」
ラン 「もう入っていい?」
アスカ「肩まで浸かってリラックスする。お湯の中は気持ち良いわよ」

    ランは勢い良く湯船に飛び込む。
    飛び散ったしぶきがアスカにかかる。

アスカ「はしゃぐんじゃないの!遊んでるとのぼせるわよ」
ラン 「???」
アスカ「あったまりすぎると頭がぼーっとしてくるから気を付けて」

    アスカはシャワーで汗を流すと、ダクトスペースで埃にまみれた髪を洗う。

ラン 「アスカちゃんは浸からないの?」
アスカ「二人一緒に入れるほど広くないわよ。それに早く髪が洗いたいの」
ラン 「ふーーん」

    ランは湯船に肩まで浸かりながら、アスカが手を動かすたびに揺れる胸に注目している。

ラン 「やっぱり胸おっきい」
アスカ「今度さわったらグーで殴るわよ」
ラン 「むぅーー」




    長い髪は洗うにも時間がかかる。
    ランはしだいに退屈してきた。

ラン 「アスカちゃんの髪長いね」
アスカ「手入れが大変だけど・・・あんたものばす?」
ラン 「うーー大変そう」
アスカ「そうよね、あんまり人には勧めないわ」
ラン 「洗うの手伝っていい?」
アスカ「変な事する気じゃないでしょうね」
ラン 「いつも洗いっこしてたの。自分で洗うより気持ち良いよ」
アスカ「慣れてるの?」
ラン 「うん」
アスカ「じゃあお願い」

    最初のシャンプーを流す。
    埃が気になるのでもう一回シャンプーをするが、ランに任せることにした。
    ランは両手でシャンプーをたっぷり泡立てて、アスカの髪に絡めてゆく。
    頭皮から順に両手で優しく髪を洗うランの手つきは、確かに慣れているようだ。
    人の手が触れるとなんで眠くなるのかしらと思いながら、アスカはランの柔らか
   い手の動きにリラックスした気分になった。

アスカ「なかなかうまいじゃない」
ラン 「ほめてもらった・・・うれしいな」
アスカ「いい性格してるわね・・」

    ランのおかげでやっと髪が綺麗になった気がしてアスカは機嫌が良くなった。
    シャンプーをすすいでトリートメントもランにしてもらう。
    トリートメントは流しきらずにタオルで髪を包むと、アスカはランにいった。

アスカ「今度はあんたの髪洗ってあげるから」

    ランと入れ替わりに湯船に浸かり、今度はアスカがランの短い髪にシャンプーをする。

ラン 「うう、アスカちゃんちょっと痛い」
アスカ「そ、そう?慣れないことはするもんじゃないわね」

    そう言いつつも気を付けて力を緩めながらランの髪を洗う。
    短いが、細くて柔らかい髪の手触りが楽しい。

アスカ「いつも他の子の髪とか洗ってたの?」
ラン 「うん。自分でするより気持ち良いよね」
アスカ「そうね・・・でも一人で洗えるようにならなきゃダメよ」
ラン 「なんで?」
アスカ「お風呂は一人ではいるの」
ラン 「「ええーーっ」」
アスカ「急に大きな声出すんじゃない!」
ラン 「なんでー?アスカちゃん一緒に入ってくれないの?」
アスカ「毎日こんな事出来ないわよ」
ラン 「むう」

    ランの髪にお湯をかけながら、ゆっくりすすいでやる。

アスカ「短いから楽で良いわね・・・シャンプー一回でいい?」
ラン 「うん」
アスカ「身体は自分で洗いなさいよ」
ラン 「そーなの?」
アスカ「あったりまえでしょ」
ラン 「くすくすくす・・背中に手とどかないよ」
アスカ「背中だけよ」
ラン 「うん♪」

    ボディソープを大きなスポンジに付けて泡立てる。
    ランに背中を向けさせると、その白い背中をゆっくりこする。

ラン 「くすくすくす・・くすぐったい」
アスカ「なんかね・・・あんたの肌ってごしごしこすっちゃいけない気がするのよ」
ラン 「なんで?」
アスカ「肌、弱そうに見えるけど・・・」
ラン 「普通でいいよ」

    背中を流し終わって、ランにスポンジを渡すと初めてゆっくり湯船に浸かることが出来た。
    ランは一人で黙々と身体を洗っている。

アスカ「ふう(なんだろう・・・恥ずかしい)」

    考えてみれば、自分がくつろいでいるところを他人に見られた事がないのだ。
    ましてや風呂場で二人っきりで・・・
    いかにランが無邪気ななにも知らない子だとはいえ、自分の素顔を見られているようで
   急に恥ずかしくなってきた。

ラン 「終わったよー」
アスカ「あ、そう。先に出なさい、服着れる?」
ラン 「・・・・アスカちゃんの背中流す」
アスカ「いいわよ、別に」
ラン 「なんで?」
アスカ「なんでって・・・自分で出来るから」
ラン 「ううー・・・じゃま?」

    ランは急に悲しそうな顔をした。
    普段が屈託のない笑顔しか見せないものだから、悲しそうな顔はよけいにきわだつ。

    この子は自分が必要とされていることを実感したいのかもしれない。
    初めての環境で、一人でいるのが辛いのだろうか?

アスカ「じゃあ背中流して」
ラン 「うん♪」

    自分で身体を洗いながら、ランが背中に触れるのを待つ。
    なぜか触れられることを意識するとどきどきしてきた。

アスカ「ちょっ、まっ、なによ」
ラン 「?」
アスカ「スポンジ使いなさい、スポンジ」
ラン 「くすくすくす、手の方が気持ち良いのに」

    ランの手が滑らかに自分の背中をなでている。
    確かに気持ち良い感触だが、身体を洗う行為とは別の何かを感じてアスカは警戒した。

    やめさせようとして逃げると、ランは湯船から身を乗り出して背中に手をのばしてくる。

アスカ「やめなさいって、怒るわよ」
ラン 「くすくすくす・・気持ち良いのに・・なんで」
アスカ「あんたねぇ、気持ちよければいいってもんじゃないでしょ」
ラン 「ならもっと気持ちよくしてあげる」

    ランは湯船から大きく身を乗り出して、アスカの背中に抱きついた。

    アスカの背中にランの身体が重なる。

    驚いて立ち上がろうとしたとき、アスカの視界が突然ブラックアウトした。





後編へ続く

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制作・著作 「よごれに」けんけんZ

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