富良野医師会


会長挨拶

平成19年5月 : 会長5期目を迎えて     
                 富良野医師会長 高橋尚志                                 
 
 本年4月7日に開催された定時総会において、医師会長に選出をいただきました。医療環境が益々厳しさを増す中、あらためて気の引きしまる思いの5期目を迎えますが、何か年々緊張が高まっていく思いです。
 この8年間、はたして諸先生の負託に十分応えたか、会員の声にしっかりと耳を傾けたか、己の会務執行に緩みはなかったか、常に謙虚であったか、スタッフをいつも信頼し続けたか、自分に問いかけてまいりました。
幸い新しく選出された執行部構成メンバーに、松田英郎副会長はじめ、若い優秀な4人の理事の先生が新しく配されたことは心強い限りです。新たに加わった理事の先生には、新鮮な発想で仕事をしてくれることを期待しております。
 
 去る3月24日、富良野医師会創立40周年記念式典および祝賀会が開催されました。飯塚弘志北海道医師会長はじめ、能登芳昭富良野市長他ご来賓の方々を含め125名を超える参加をいただき、本行事が滞りなく盛会裡に終了できました。40年の歴史の節目として、過去を顧み、より良き未来を志向しつつ、次なる時代に希望の灯火が高くかかげられることが、私達に課せられた使命と考えております。
 
 富良野沿線自治体住民が、心待ちにしておりました地域センター病院(富良野協会病院)が、5月1日にオープンしました。地域センター病院を中心とする診療連携システムをより有機的に更に良いものに再構築することをはじめ、「地域センター病院改築に伴う基本構想」を着実に実行することが、富良野圏域全体の住民が安心して暮らせる地域医療体制が確立されるものと確信しております。
 
 本年は、昨年6月に成立した医療制度改革関連法を受けて、医療費適正化計画や後期高齢者医療の創設など具体化していく大事な年です。その中の「健康保健法の一部を改正する法律案」で、医療費適正化の名のもとに計画設定、保険者に対する一定の予防健診の義務付け、保険給付の内容・範囲の見直しなど、そこに挙げられている項目がどのように締めつけてくるのでしょうか。
北海道の医療費適正化計画に基いて、北海道単位で診療報酬の策定、公的保険給付の内容、範囲の見直しが迫っています。北海道医師会、各郡市医師会がどのように対応しなければならないか、その結果は国民負担の増大と医療機関の経営は相当厳しくなると言わざるを得ません。
 
 今年度は、救急医療体制の再編を最重要課題として、活動を進めて行きたいと思います。
現在、平日夜間については、医師会が運営主体としている、救急医療啓発普及事業による在宅当番医制(一次救急)、土・日・祝祭日については地域センター病院(協会病院)が、病院群輪番制(二次救急)によって実施されておりますが、二次救急を担うセンター病院(協会病院)に、初期・一次救急相当の患者が多数通院しているのが現状であります。センター病院おける医師の勤務状況は繁忙で、患者・家族への説明責任や医療安全への配慮などもあって、医師は疲弊しつつあるといっても過言ではなく、救急機関としての機能が失われることを懸念するとともに、地域医療における医師確保の問題でもあります。 会員全員で一次救急について検討し、適切な対応が必要になって来ております。
 
 5期目も決して気をゆるめることなく、精一杯努力を傾注していく所存でありますので、会員皆様には、以前と変わらぬご支持、ご鞭撻をしていただけるよう心からお願い申し上げ、ご挨拶といたします。