平成21年 農業産出額では,全国3位
◆農林水産統計 平成21年農業産出額(都道府県別)
http://www.maff.go.jp/j/tokei/pdf/sansyutu_zenkoku_2009.pdf
平成21年 農業産出額(都道府県別)では,1位は北海道,2位は茨城県,3位は千葉県 ―
農林水産統計によると,平成21年農業産出額(都道府県別)について都道府県別の順位は,北海道が1兆111億円で第1位,以下,茨城県(4,170億円),千葉県(4,066億円),鹿児島県(4,005億円),宮崎県(3,073億円),熊本県(3,004億円),愛知県(2976億円),青森県(2,664億円),栃木県(2,589億円),新潟県(2,588億円),との順となっている。
千葉県は温暖な気候と首都圏に位置するという立地条件,さらに農林水産業者の高い技術と意欲に支えられ,「農業産出額全国第3位,海面漁業漁獲量全国第6位」と全国屈指の農林水産県として,県内だけでなく全国に農林水産物を供給している。
順位 名称 農業産出額(総計)【市町村:千万円,県等:億円】2006年
1位 北海道 10527
2位 鹿児島県 4079
3位 千葉県 4014
4位 茨城県 3988
5位 宮崎県 3211
・ 平成21年の農業産出額は4,066億円で,全国第3位である。
・ 農業産出額の構成は,米が716億円(17.6%),野菜・果実・花きを合わせた園芸が2,013億円(49.5%),畜産が1,033億円(25.4%)と,園芸を中心とした高生産性農業が展開されており,首都圏の重要な食料供給基地の役割を担っている。
・ 生産農業所得は1,242億円で全国第3位であり,生産性の高い営農が行われている。
4066億円 農業産出額全国第3位の農業王国
温暖な気候と肥(ひ)沃(よく)な土地に恵まれている千葉県の農業産出額は、4066億円(平成21年農林水産統計)と全国の約5%のシェアを占める。北海道(1兆111億円)、茨城県(4170億円)に次ぐ全国3位の農業王国で、首都圏最大の食料供給基地となっている。
全国主要農産物50品目のうち26品目で千葉県産が10位以内に入っている。例えば、日本ナシ、ダイコン、枝豆は全国1位、ネギ、ホウレンソウ、サツマイモなどが2位、キャベツなどは3位だ。
県央部から県北一帯の下総台地には、富士山の火山灰を起源とする関東ローム層が広く分布している。関東ローム層とは、粒子の細かい礫を含まない柔らかな火山灰土壌で、農耕地に適している。千葉県ではこの地質を生かして、ダイコンやサツマイモなどの栽培が昔から盛んに行われていた。
また、大消費地である東京に隣接しているだけに、農産物の運搬コストが抑えられるのはもちろん、採れたての新鮮な状態で消費者に届けられることは、大きな強みだ。千葉県産野菜の東京都中央卸売市場でのシェアをみると、出荷数量で13・8%、出荷金額で10・9%となっている。
震災直後、原発事故に伴う一部農産物の出荷制限や消費者の買い控えなどにより、出荷金額は前年を下回った。しかし、関係者の素早い対応により、農産物の放射能モニタリング検査の実施と結果の公表で消費者に正確かつ迅速に情報が提供されたため安心感が広がり、原発事故の風評被害はあまりみられなくなった。
農産物の入荷量や価格も震災後わずか2カ月程度で平年並みの動きに戻っており、千葉県産野菜へのニーズや、安全性、品質などへの信頼は回復している。
ただ、東京電力福島第1原発事故で、農産物の放射性物質(放射能)汚染への不安が高まっており、安全性に関する透明性の高い情報発信を続けることが重要だ。
グラフと統計でみる農林水産業
○ 農家・漁家率,農家・漁家人口率
県総世帯数及び総人口に占める農家率・農家人口率は,都市化に伴う世帯数・人口の増加と,農家数・農家人口の減少によって年々低下している。
○ 昭和60年に1,573 千戸だった県の総世帯数は,平成22年には2,515千戸と942千戸あまり増加した。
県の総人口も,昭和60年に比べ1,069千人あまり増加した。これに比べ,昭和60年に128千戸だった農家数は,平成22年には,74千戸と54千戸あまり減少し,8.1%だった農家率は,2.9%まで減少した。同様に農家人口率も減少している。また,昭和60年に6千戸だった漁家数は,平成20年には3千戸と3千戸あまり減少し,漁家率も0.4%から0.1%と減少した。
《出典:農林水産省 http://www.machimura.maff.go.jp/machi/map2/07/agriculture.html》
3.11 大震災による農業への影響
●東日本大震災による農産物や農業施設への被害
東日本大震災による農産物や農業施設への被害が,東北・関東の5県(岩手・宮城・福島・茨城・千葉)で少なくとも8500億円に達することが日本経済新聞社の調べで分かった。このうち農産物被害は400億円超と5県の年間生産額の3%に達する。原発事故による放射性物質の流出が続いた場合,被害額はさらに膨らむ。農地の復旧が遅れれば食料供給への影響拡大は避けられない状況だ。
●コメ汚染の検査を実施
千葉県は福島第1原発事故に伴って飛散した放射性物質にコメが汚染されていないか検査を実施することを決めた。これまで関東や東北を中心に放射性物質で汚染された野菜や牛肉などが見つかっており,秋にかけて収穫が本格化するコメに関しても,「汚染米」が市場に出回らないよう監視を強める。
▼タコ米> 初の予備調査で放射性ヨウ素とセシウム検出なし
千葉県は9日,同県内で初めて実施されたコメの放射性物質の予備調査の結果,放射性ヨウ素,セシウムともに検出されなかったと発表した。4日に北東部の多古町内5カ所で,特産の早場米「ふさおとめ」の玄米を採取し検査していた。
千葉県は「予備調査は中間試験なので,8月下旬,収穫後のコメを対象にした本調査の結果が出るまで,多古町内の出荷自粛は続ける」としている。
Topics
●白井のナシ安全
ナシの特産地,千葉県白井市で3日,幸水の試食会が行われ,関係者が安全性をアピールした。
同市白井の市梨業組合などによると,本格出荷を前に,検査した放射性物質は検出されなかったとしている。今年は春先から天候に恵まれ,非常に甘く,この日の試食会でも好評だった。関係者は「消費者のみなさまには安心して食べていただきたい」と話している。
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●サツマイモ新顔育て 需要掘り起こし狙う
サツマイモの新品種が続々と登場している。食味にこだわりつつ、電子レンジで手軽に調理できるようにしたり、食べきれるようサイズを小さくしたりと、ライフスタイルの変化に合わせた。生産地は新品種でサツマイモ消費の減少傾向に歯止めをかけたい考えだ。
サツマイモの主力産地、千葉県のーA成田市は「クイックスイート」のブランド化に力を入れる。クイックスイートは従来に比べて半分ほどの加熱時間で調理できる話題の品種。電子レンジで6〜10分加熱すると焼き芋のように甘くなる。
同JAの主力品種「ベニアズマ」の価格低迷をうけ、2005年から本格栽培を始めた。食味も良く、市場関係者からは「種子島特産で糖度の言い安納芋(あんのういも)に匹敵する甘さ」と評判だ。栽培面積は年々拡大している。
同−Aはクイックスイートの加工にも力を入れる。サツマイモは冷めると黒く変色するが,クイックスイートは黄金色があせにくい特徴をもつ。色味が重要な干し芋に向いていることから、3年前に「甘芋ん(あま〜いもん)」として発売、07年に商標登録された。「市場で安値のつく規格外の品物を有効活用できるようになった」という。
埼玉県のJAはくさいでは、既存品種と比べて小ぶりな「ひめあやか」の販売に力を入れる。ひめあやかは1本140cとベニアズマに比べて6割ほどの「1人でも食べきれるサイズ」が売りだ。
水分量が多く、ねっとりした食感は従来のサツマイモの「ホクホク感」と全く違う。甘みも強く、「『プリンみたい』と購入する女性客もいる」という。販売は同県の直売所5店舗のみだが、市場出荷も視野に入れる。
干し芋の生産量日本一の茨城県では干し芋用のサツマイモ「ほしキラリ」を昨年から販売している。干し芋は近年、安価な中国産に国産が押されていた。このため、同県では従来の品種より柔らかいはしキラリの生産を強化。同県内の直売所や個人農家の通信販売で扱われている。
農林水産省によると、サツマイモの年間生産量はここ餌年で3割減少した。火が通るのに時間がかかるほか、1人で食べきるには大きいことがネックとなっていた。各地は新品種の育成に力を入れて需要を喚起する。
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