2002年からの新しい学習指導要領、
というともう来年ですが
内容が3割削減される、ということで
小学校で台形の面積を求める式
(上底+下底)×高さ÷2がなくなる
とか
円周率は3.14ではなくて、
約3
として計算するなどが代表的なものとしてよく言われています。
中学校の理科の中では
「イオン」なんてものは中学校では習わなくなって高校に移行されます。
めんどくさくなくていいや、と言えばそうなのだろうけれど、
例えば中2では
塩化銅水溶液の中にプラスとマイナスの電極を入れると、
塩化銅が塩素と銅に分かれてプラスの電極からはぶくぶくつーんと臭い塩素が出てきて、
マイナスの電極には銅がくっついて、
分解が進むに連れてうすいブルーだった水溶液がだんだん透明になっていき、
色がなくなったら反応も終わり、みたいなことが出てきます。
それじゃあなんでプラスの方から塩素で、マイナスには銅なのよ、どうなのよ?
なんで薄くなるとぶくぶくが少なくなるのよ、というのは
中3でイオンの考え方が出てきて「あーなるほどね」となるわけなのですが、
そういう説明はいらん。ただそうなる、
ってことだけ知っていればいいってことなんですかい。ふーん。
自由な電子に逃げられて、陽イオンとなった銅が
逃げた電子のかわりを求めてマイナス極にひかれ、
余計な電子をもらっちゃって陰イオンになった塩素が「えーいっ、あっちいけっ」って
じゃまな電子を捨てるためにプラス極に集まる、
っていうあたりはけっこうすきだったんですけれどねえ。
陽イオンは陰極に、陰イオンは陽極に、自分とはちがうほうにひかれていく、
というのもなんだかニヤリ、というかんじだし。
内容が少なくなって覚えることも減って、だから理科嫌いが減ってやる気が出る、
というふうになってくれればいいのでしょうけれども
なかなか一概にそうは言えないような気がして、
むずかしい問題ですね。
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