都立高校の入試数学大問2、規則的に並んだ数字を文字式で証明。
最近よくある生徒が作った問題という設定のパターンです。
(1)縦と横が4マスずつの正方形に1234、5678というふうに左上から数字を入れてあります。
図1で1,5,9のように縦に並んだ3つの数をたした和Pが4の倍数になる選び方は何通りかを答える問題。
4の倍数になるのはこの場合、4の倍数どおしを足したものなので、右端の中から
(4,8,12)(8,12,16)の組み合わせの2通りだが、式にするとけっこう大変なことになってます。

(2)同じく縦の3つの組み合わせを選びますが、
今度は真ん中の数の2乗から他の二つの積をひいたものをQとします。
すると1,5、9の場合5×5−1×9=25−9=16
2,6,10だと6×6−2×10=36−20=16でどこをやっても16で4の2乗になります。

これをもとにして5ますずつの正方形を作ったのが図2。
今度は1,6,11だと6×6−1×11=36−11=25、
5,10,15だと10×10−5×15=100−75=25で、これもどこをやっても25で5の2乗になります。

さて、これをnマスの正方形でQ=nの2乗になることを証明しなさいというのが問題です。
真ん中の数を決めると4マスの場合は上が4小さく下が4大きい。
5マスの場合は5ずつ違うということで、真ん中の数をaとして式を作ると、
aが消えてしまってnの2乗だけが残るというわけです。
模範解答では小さい数をaとしてありましたが、すっきりするので真ん中で。
問題には書かれていない文字をじぶんで置いて式を立てられるかがミソ。
日頃からの練習が必要ですね。  
   都立26大問2

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