風水の看法には大別すると、「巒頭」と「理気」があります。
巒頭とは地形等の形成を看る方法で、その土地の気の勢いや質を看る方法で
目でみえる地形の形から判断します。
理気法は、住宅に住む人の生年月日や気口(玄関の向き)から理気盤を作
成し、易や陰陽五行の理論で吉凶を判断するものです。
巒頭については、形成を看ますから派による差異はほとんどありませんが
理気については、多くの派があり派によって異なる理気盤を作成する為に、
全く異なった判断をします。
理気の派には、八宅派・紫白九星派・飛星派・玄空派・奇門派・星度派等
があります。このテキストでは、最もポピュラーで初心者にも解りやすい八
宅派と紫白九星派の看法を紹介いたします。
風水の四大原則に「龍・穴・砂・水」があります。
龍 ・・・ 大地の気の流れ。龍脈。
穴 ・・・ 大地の気の集まるポイント。龍穴・
砂 ・・・ 穴地を守る環境。
水 ・・・ 水の流れ。水龍。
具体的には、次章の「巒頭の見方」で四神相応モデルを踏まえて解説させて
いただきます。
理気盤を作成し判断する場合に大変重要なのが「太極」という概念です。
これはわかりやすく言い換えると「家の中心」のことをさします。
家の中心つまり太極が決まって、はじめて方位が決まります。
家の中心と言葉で言うと簡単ですが、では実際に家の中心がいったい何処
にあるかとなると多少難しくなってまいります。
この太極の取り方にも諸説あり、派により人により一定ではありません。
派によっては太極の取り方を秘伝とする場合もあると聞きます。
太極の取り方には、大まかに分けて
a.家の平面図上の重心を太極とする。
b.家の出っ張りを省き、欠けの部分を補い1度方形を作りそのうえで
中心を太極と取る。
の2つの考え方があります。aの取り方だと仮にL字型の家やコの字型の家
の場合に太極が宅内ではなく、宅外に太極を取ることになり、この点に疑問
を投げる人もいますが、どのような方法を取ろうとロの字の家の場合は必ず
中心は宅外になります。
いずれの方法を取るかは、派の技法上の問題も関わってきますが、私自身
は重心を太極と取る考え方であり、このテキストでは家の重心を太極とします。
家の中心を太極と呼ぶのにたいして、部屋の中心は「小太極」と言われます。
小太極は部屋の中の間取り等を考慮する場合に重要です。
風水を看る場合に重要な道具として羅盤があります。羅盤は羅径とも言わ
れますが、近年は国内でも手に入りやすくなってきました。
羅盤には三合派の羅盤と三元派の羅盤があります。最近は双方を合わせた
ものも国内で手に入るようです。
羅盤は真ん中に方位磁石があり、そのまわりが方位盤になっており、グル
グルと回せるようになっており、さらに十字に糸がはってあり、細かく方位
が計測できる工夫が施されています。
本格的な風水では二十四山や七十二龍等の細かい方位を計測する必要があ
る為、風水を学ぶ場合に羅盤は必須のアイテムである。
羅 盤 |