第5章 八宅派の看法の3


4. 八宅派八方位別宅盤


以下に「本命卦」「宅卦」別に、宅盤を書いて置きます。
尚、中国占術では上が南、下が北をさしますので注意して下さい。

a.坎宅(本命卦が坎の人、玄関が南向きの家。座北)

生気 延年 絶命
天医 禍害
五鬼 伏位 六殺
最吉 中吉 最凶
上吉   小凶
大凶 小吉 中凶

b.艮宅(本命卦が艮の人、玄関が南西向きの家。座東北)

絶命 禍害 生気
六殺 延年
伏位 五鬼 天医
最凶 小凶 最吉
中凶   中吉
小吉 大凶 上吉


c.震宅(本命卦が震の人、玄関が西向きの家。座東)

延年 生気 禍害
伏位 絶命
六殺 天医 五鬼
中吉 最吉 小凶
小吉   最凶
中凶 上吉 大凶

d.巽宅(玄関が北西向きの家。座東南)

伏位 天医 五鬼
延年 六殺
絶命 生気 禍害
小吉 上吉 大凶
中吉   中凶
最凶 最吉 小凶

e.離宅(玄関が北向きの家。座南)

天医 伏位 六殺
生気 五鬼
禍害 延年 絶命
上吉 小吉 中凶
最吉   大凶
小凶 中吉 最凶

f.坤宅(本命卦が坤の人、玄関が北東向きの家。座西南)

五鬼 六殺 伏位
禍害 天医
生気 絶命 延年
大凶 中凶 小吉
小凶   上吉
最吉 最凶 中吉

g.兌宅(本命卦が兌の人、玄関が東向きの家。座西)

六殺 五鬼 天医
絶命 伏位
延年 禍害 生気
中凶 大凶 上吉
最凶   小吉
中吉 小凶 最吉

h.乾宅(本命卦が乾の人、玄関が南東向きの家。座西北)

禍害 絶命 延年
五鬼 生気
天医 六殺 伏位
小凶 最凶 中吉
大凶   最吉
上吉 中凶 小吉

5.宅命相配(東四命と西四命、東四宅と西四宅)


本命卦あるいは宅卦により、八種類の宅盤が出来上がります。
八宅派では、宅卦を東四宅と西四宅に分類する。

東四宅・・・震宅・巽宅・離宅・坎宅
西四宅・・・坤宅・兌宅・乾宅・艮宅

東四宅は、北・東・南東・南の4方位が吉となり、
西四宅は、北東・南西・西・北西の4方位が吉となる。

同じく本命卦も東四命と西四命に分類される。

東四命・・・震命・巽命・離命・坎命
西四命・・・坤命・兌命・乾命・艮命


つまり東四命の人が東四宅に、西四命の人が西四宅に住めば本命卦
と宅卦の吉方位が重なることとなり、逆に東四命の人が西四命宅に、
西四命の人が東四宅に住むと本命卦と宅卦の吉方位と凶方位が相反
することになります。

そこで、東四命の人は東四宅へ、西四命の人は西四宅へ住めば
福運を得ることが出来、逆だと福運を得ることが出来ないと八宅派
では言う、これを宅命相配といい「上吉」とします。

しかし、現実には家族の全員が宅命相配となることはまれです。
この場合に、次善の方法として屋命相配床命相配があります。

屋命相配は、本命卦を優先し本命卦の吉方位となる部屋を使用する
ことで、部屋と本命卦を合わせることをいい「中吉」とします。

それも不可能な場合に、部屋の小太極を取り、本命卦の吉方位に、
合わせて部屋の中の配置を整え、特にベッドを吉方位に置きます。
これを床命相配といい「小吉」とします。


6.各方位の使用法

八宅派の八方位の象意を要約すると以下ののようになります。

吉方位
生気(最上吉) 生命力、活気、発展、積極、活発、前進、創造。
天医(上吉) 健康、無病、学業、仕事、財利
延年(中吉) 和合、成婚、協調、中富
伏位(小吉) 平和、不動、安定、地道、生育、小富


凶方位
絶命(最大凶) 子供が出来ない、多病、敗産、敗業
五鬼(大凶) 火災、事故、ケガ、過失、退財、盗難、親不孝、
眼病、過労
六殺(中凶) 口舌、水難、賭博、負債、官非、不務正業、多淫。
禍害(小凶) 病気(胃の疾患等)、退財、官非


原則として、吉方位に玄関、居間、寝室等を配置します。
玄関や居間はその家に住む人全員に作用し、寝室や子供部屋等はその部屋を 使う人にだけ作用します。
例外はガステープルやトイレです。 ガステープルは凶方位に置くと凶意を静めるといわれ、凶方位に配置します。
但し、ガステーブルのつまみは必ず吉方位に向くようにします。



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