第6章 紫白九星派の看法

1. 九星派宅盤の作成

それでは、紫白九星派の宅盤を作成しましょう。
陽宅風水では、玄関やドア等の入り口を重要視します。つまり、玄関を通じ
て家屋の中へ気が入ってくるからです。そこで陽宅風水では、玄関のことを気
の口と書いて「気口」と言います。
紫白九星派の宅盤は、この気口の向きによって宅盤を作成します。つまり、
気口すなわち玄関が八方位の方角のうち、どの方向に向いているかを調べる必
要があります。

仮に今、南向きの家を例にとれば、気口すなわち玄関は南向きですから、こ
の家には気は南から入って来ることになります。言い換えれば、この家は南か
ら向かって来る気を北側に座して迎える形になり「座北」といいます。このよ
うな家を、先の八方位の北の八卦を取って「坎宅」と呼びます。

さて、もう1度九星の定位盤を出してみます。

九星定位盤
四緑 九紫 二黒
三碧 五黄 七赤
八白 一白 六白


ここで、上記の例の「坎宅」の場合、北の坎宮に座す宅という意味です。
さて、もう1度九星の定位盤をみると北方の坎宮には一白が入ってます。
九星派の宅盤は、この座する宮の九星を方位盤の中宮に置いて、再び九星
を配盤することで作成されます。この例の場合は、一白を中宮に置き配盤し
ます。

坎宅の九星宅盤
九紫 五黄 七赤
八白 一白 三碧
四緑 六白 二黒
死気 殺気 生気
殺気 一白 洩気
洩気 生気 殺気

次に、中宮した九星と各方位に配置(飛泊と言う。)された九星との五行の
相生相剋の関係より下記の気の状態が得られます

中宮の九星と、方位の九星が比和。   → 「旺気」 吉
中宮が九星が、方位の九星を生ずる。  → 「洩気」 凶
中宮が九星が、方位の九星を剋する。  → 「死気」 半吉半凶
中宮が九星が、方位の九星より剋される。→ 「殺気」 凶
中宮が九星が、方位の九星より生じらる。→ 「生気」 吉


2.八方位別九星宅盤

◎以下に八方位別に、宅盤を書いて置きます。

a.坎宅(玄関が南向きの家。座北)
九紫 五黄 七赤
八白 一白 三碧
四緑 六白 二黒
死気 殺気 生気
殺気 一白 洩気
洩気 生気 殺気

b.艮宅(玄関が南西向きの家。座東北)
七赤 三碧 五黄
六白 八白 一白
二黒 四緑 九紫
洩気 殺気 旺気
殺気 八白 死気
旺気 殺気 生気

c.震宅(玄関が西向きの家。座東)
二黒 七赤 九紫
一白 三碧 五黄
六白 八白 四緑
死気 殺気 洩気
生気 三碧 死気
殺気 死気 旺気

d.巽宅(玄関が北東向きの家。座東南)
三碧 八白 一白
二黒 四緑 六白
七赤 九紫 五黄
旺気 死気 生気
死気 四緑 殺気
殺気 洩気 死気

e.離宅(玄関が北向きの家。座南)
八白 四緑 六白
七赤 九紫 二黒
三碧 五黄 一白
洩気 生気 死気
死気 九紫 洩気
生気 殺気 殺気

f.坤宅(玄関が北東向きの家。座西南)
一白 六白 八白
九紫 二黒 四緑
五黄 七赤 三碧
死気 洩気 旺気
生気 二黒 殺気
旺気 洩気 殺気

g.兌宅(玄関が東向きの家。座西)
六白 二黒 四緑
五黄 七赤 九紫
一白 三碧 八白
旺気 生気 死気
生気 七赤 殺気
洩気 死気 生気

h.乾宅(玄関が南東向きの家。座西北)
五黄 一白 三碧
四緑 六白 八白
九紫 二黒 七赤
生気 洩気 死気
死気 一白 生気
殺気 生気 旺気

3. 紫白九星派の判断


紫白九星宅では、生気方と旺気方を吉とし玄関・寝室・居間等を配置し
洩気方・殺気方等を凶方としキッチンやトイレを配置する。
生気方や旺気方は気が活発な方位であるため、この方位の窓等はなるべく
開けた方が良い。
逆に洩気方は気が漏れる方位であり、洩気方に玄関があったり、この方位
の窓を開けたままにすると、運気がもれ財や健康を損ないます。この方位の
窓はカーテンをする等して気が漏れるのを防ぎます。
また死気方も気を損なう方位だが、この方位に水を置くことにより財運を
高めるといわれ財方ともいわれる。風水では水は財に関わると考えられている。


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