第7章 三元九運と宅卦

1.三元九運とは?


第4章において龍脈について解説しました。実はこの龍脈は常に活動している
わけではなく、活発な時とそうでない時があります。
都市や国家が繁栄する時と衰退する時があるのは、この龍脈が活動する時期が
関わってきます。これを龍運といいます。世界の優れた都市はいくつもの龍脈が
流れ込み、常にどれかの龍脈が龍運を受けることにより、長く繁栄することが出
来ます。日本の東京もその1つです。

さて、全章迄に宅盤の解説をしてまいりましたが、当然ながら陽宅もこの龍運
の影響を受けることになります。龍運は三元九運と言われ180年の周期があり
ます。この章では三元九運と宅卦について解説します。

2.三元九運の算出法

三元九運は、180年を1つの周期とします。中国占術では干支暦という暦
を使用します。干支暦とは甲子から癸亥までの六十干支で暦を表すものですが、
この甲子から癸亥までの六十干支60年を一元とし、これを上元・中元・下元
と六十干支60年を3回繰り返し、180年を1周期とします。

上元60年 上元甲子〜癸未の20年 一白水運
上元甲申〜癸卯の20年 二黒土運
上元甲辰〜癸亥の20年 三碧木運

中元60年 中元甲子〜癸未の20年 四緑木運
中元甲申〜癸卯の20年 五黄土運
中元甲辰〜癸亥の20年 六白金運

下元60年 下元甲子〜癸未の20年 七赤金運
下元甲申〜癸卯の20年 八白土運
下元甲辰〜癸亥の20年 九紫火運

ただし、中元の甲申年から癸卯年の20年間は、前半10年は四緑木運、後半
の10年は六白金運とする。(五黄土運は使用されない。)

現在は、1984年の下元の甲子年から、下元に入っており七赤金運である。
通常は下元七運と言われる。

3.三元九運と宅卦の関係


以下に三元九運と宅卦の関係をまとめてみました。

a.「生気」

    運が宅卦を生じる。健康に恵まれ、地位が向上する。
     一白水運 震宅・巽宅
     二黒土運 乾宅・兌宅
     三碧木運 離宅
     四緑木運 離宅
     六白金運 坎宅
     七赤金運 坎宅
     八白土運 乾宅・兌宅
     九紫火運 坤宅・艮宅

b.「旺気」
  
  運と宅卦が比和する。財に恵まれ発展する。
     一白水運 坎宅
     二黒土運 坤宅・艮宅
     三碧木運 震宅・巽宅
     四緑木運 震宅・巽宅
     六白金運 乾宅・兌宅
     七赤金運 乾宅・兌宅
     八白土運 坤宅・艮宅
     九紫火運 離宅

c.「退気」
  
   宅卦が運を生じる。健康を損ないやすい。
     一白水運 乾宅・兌宅
     二黒土運 離宅
     三碧木運 坎宅
     四緑木運 坎宅
     六白金運 坤宅・巽宅
     七赤金運 坤宅・巽宅
     八白土運 離宅
     九紫火運 震宅・巽宅

d.「殺気」
 
    運が宅卦を剋する。思いよらぬ災いや事故等にあいやすい。
     一白水運 離宅
     二黒土運 坎宅
     三碧木運 坤宅・艮宅
     四緑木運 坤宅・艮宅
     六白金運 震宅・巽宅
     七赤金運 震宅・巽宅
     八白土運 坎宅
     九紫火運 乾宅・兌宅

e.「死気」
 
    宅卦が運を剋する。半吉、半凶。
     一白水運 坤宅・艮宅
     二黒土運 震宅・巽宅
     三碧木運 乾宅・兌宅
     四緑木運 乾宅・兌宅
     六白金運 離宅
     七赤金運 離宅
     八白土運 震宅・巽宅
     九紫火運 坎宅









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