第8章 間取りの見方

この章では、具体的な間取りの見方を補足解説する。

1.門・玄関

門と玄関は、家の気の入り口であり、陽宅で最も重要です。当然吉方位である
ことが望まれます。しかし、本命卦を考慮すると家族全員にとって吉方位になる
ことは希でしょう。この場合、家族の中心となる人物の本命卦を優先させます。

2.リビング

リビングは家族全員が落ち着く場所ですので、これも吉方位を取るべきですが、
やはり、これも本命卦を考慮すると家族全員に吉方位となることはまずありません。
この場合も、家族の中心となる人物の本命卦を優先させることになります。
本命卦が合わない人は、小太極からみた吉方位に座るように配慮します。


3.寝室

寝室は、本命卦の吉方位を選択します。方位は目的に合わせて選ぶことが
出来ます。どうしても吉方位に寝室を確保出来ない場合は、部屋の小太極から
吉方位を取り吉方位に寝ます。また、寝る頭の向きは吉方位に向くようにします。

もう1つ寝室の見方の重要なポイントに床向があります。床向はベッドの向き
のことですが、これは基本的には足の向く方位を向として取るわけですが、変則
があり少々ややこしい、ベッドの両サイドが何にも接していなければ足の向きを
「向」と取り頭の向きを「座」ととる。一般的にはベッドの両サイドのいずれか
と頭の方向は壁に接しているはずである。この場合の床向は空いている側の斜め
方向となる。
例えば、頭が北向きで頭側と左側つまり東側が壁に接している場合、床向は空
いてい側つまり西側の斜め方向となり、南西向きとなる。
また、サイドだけではなく足元の壁も接している場合は、空いている方向とな
る。先程の例の場合で、足元の壁の場合床向は西向きとなる。この場合の壁とい
うのはタンス等の家具も壁に準ずるものと判断する。
床向の判断は、寝室の入り口から紫白九星宅の要領で部屋の盤を作成し、床向
の向く方角を「向」と言い、その反対を「座」と言い、「生気」「旺気」等の吉
方位に向くことを良しとします。座吉向吉を最吉とし、座凶向吉を次とします。

4.神棚・仏壇


陽宅では日本の神棚や仏壇に相当するものを神位といいます。
神位は伏位を最吉とします。


5.キッチンの見方


キッチンではガステーブルに注目します。ガステープルは凶方位に置くと
凶意を静めるといわれ、凶方位に配置します。
但し、ガステーブルのつまみは必ず吉方位に向くようにします。

ガステーブルが八方位のそれぞれに配置された場合の象意を以下にあげてお
きます。
生気方 子供に恵まれない。誹謗中傷を受ける。収入や不動産が減る。
天醫方 体が弱り、慢性病で床に伏す。薬も効果が無い。
延年方 財に恵まれず。短命。婚姻はまとまり難く。夫婦は不仲。
伏位方 財に恵まれず。何事も順調には進まない。
絶命方 健康で長生き。財にも恵まれる。
六殺方 財もあり。争いも無く。水火の災いも無い。
禍害方 争いもなく。病気も無く。財も減らない。
五鬼方 火事や泥棒も無い。災いや病気もなく。財や不動産に恵まれる。


6.トイレの見方


トイレもガステーブル同様に凶方位に配置するのが良いといわれます。
特にトイレの見方の場合、「黄泉八殺」を忌み嫌います。

黄泉八殺は神殺の1種ですが、黄泉八殺方位にトイレ等の不浄のものがあると
一家に事故や病気等の凶災を起こすといわれ大変嫌われます。

黄泉八殺は屋向によって決まります。方位は二十四山方位です。

屋向 二十四山
乙・辰(辛・戌)
北東 艮・寅
坤・申
南東 庚・酉
乾・亥
南西 甲・卯
西 巽・巳
北西 丙・午


※「二十四山方位」
二十四山方位は、八方位をさらに15度づつに3分割し24方位とした
ものです。北方の北西との境界から順に以下にようになります。

壬・子・癸
北東 丑・艮・寅
甲・卯・乙
南東 辰・巽・巳
丙・午・丁
南西 未・坤・申
西 庚・酉・辛
北西 戌・乾・亥


つまり、「子」「卯」「午」「酉」が、それぞれ「北」「東」「南」「西」
の中心15度(中心線から左右に7.5度)となります。


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