自然が友・健康メモ
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05.変異原としての亜硝酸:

亜硝酸(HNO2)は直接核酸に作用して、アミノ基をケト基に置換する強力な突然変異誘発剤である。亜硝酸はある塩基を他の塩基に変えることによって、遺伝暗号を変化させる。(a)アデニンは脱アミノ化されてヒポキサンチンとなり、チミンの代わりにシトシンと水素結合をつくる。(b)シトシンは脱アミノ化されてウラシルになり、グアニンの代わりにアデニンと対をつくる。(c)グアニンは脱アミノ化されてキサンチンとなり、シトシンと対をつくる。ただし水素結合の数は2個になる。チミンやRNAのウラシルはアミノ基をもたないので、亜硝酸で酸化されない。

硝酸塩のところで述べてあるが、体内の第2アミンと反応して、とても強力な変異原物質をも作る。