無口な青年がいました。
純情で、シャイで、一途で...。
そんな青年が、恋をしました。
彼は陸上部なのですが、となりのグランドのテニス部の少女にです。
その少女の名前は、小島景子さん。
でも彼は、その少女の方から吹いてくる風に当たっただけで、
もう赤くなるほどの青年です。
とても告白なんて出来ません。
彼は、毎日毎日熱心に練習をします。
もちろん、少女のそばに、出来るだけ居たいから...。
彼の練習熱心は、つとに有名になりました。
ある日、彼が好きな景子さんが通りかかったとき、
チャンスは訪れました。
部活仲間から問いかけられました。
「どうしてそんなに練習熱心なんだい?」
彼は、大きな声で答えました。
「うん、僕はケイコが大好きなんだ。」
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