味と品種、守り続けて43年!



10月9日現在、黒もちトウキビ・昔とうきびの受付を終了しました
恵味ゴールドのみ御注文を受け付けています
今年は例年にない暑さで生育が異常に進み、
一ヶ月早い終了になりました

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最下部注文ページリンクにあります

平成17年以降のクロスバンタム事情


私の母が、道ばたで薪ストーブと鍋一つのみで、茹でとうきびを売り始めたのが昭和44年。
今と変わらぬ、本物の美味しさをクロスバンタムは持っていました。
「朝もぎトウモロコシ」と言う言葉に、意味があった頃です
もぎたてを食卓に並べることができない、市場経済の流通の中では、時間がたっても甘さが残るように、
どんどん糖度が高くなるように品種改良が続けらています。
摂氏30度の気温の中では、一昼夜でとうきびの糖度は半分になってしまいます。
ですが、私たちは、もぎたて・茹でたてで一番おいしいのは、40年前であろうが現在であろうが、
ゴールデンクロスバンタムが一番だと断言いたします。
ただし、鮮度が命のトウモロコシですので、地方発送すると、店頭販売とは比べ物にならないくらい味が落ちます。
機会がありましたら、是非ともご来園下さって、茹でたてを食してみてください。

とうきびーズ
トウキビ4種類 全て生
上から
比較対象としてキャンベラ(最近の品種)
八列キビ
クロスバンタム(昔とうきび)
黒もちトウキビ

当園の昔トウキビたち
ゴールデンクロスバンタム ゴールデンクロスバンタム
戦後にアメリカより導入された、一代交配のスィートコーン。
20年ほど前にハニーバンタムが出た頃は、来るお客様が口をそろえて「ハニーは無いか」「ハニーバンタムが欲しい」と仰り、
父母もよほど栽培品種をハニーバンタムに換えようかと思ったそうです。
作物にも「流行」という物はあり、一般の出荷する農家は次々と新品種を作っていかないと、市場で高い値段が付かないのです。
そのため日本中が「ハニーバンタム」一色になり、あのくどい甘さに慣れてしまっていました。
しかし自分たちで喰ってみて、やっぱり美味いのは「クロスバンタム」だと感じ、考え直して作り続けたそうです。
当時は「クロスバンタム」の他にも「メキシカンビューテー」「ビューテー」「アンデス」などという「クロスバンタム」に近い味の早生品種もあり、
早い時期から収穫できたそうです。
しかし一代交配種の悲しさ、種苗業者が種を作らなくなり、最後まで残ったのは「ゴールデンクロスバンタム」1品種でした。
それさえ種子販売は平成16年を最後に(多分生産は、もっと前に)終了となり、18年〜21年の間はF2(生食用種子から育成した、一代交配の二世代目)を栽培していました。
22年以降は、F1種子の生産が軌道に乗り、安定的に生産が(ようやく)可能になりました!
画像準備中
上の4種映像を見てね
八列トウキビ
たしか平成7年頃、道央のある町で季節限定でこのとうきびを焼いて売っているとTVで見てからです。
確か1本¥400・・・えれー高けーなーと思い、母に聞いたら昔は自分も喰っていた(祖父の家で作っていた)ということでした。
面白そうなので作ってみようかと思い、種苗業者を当たってそれらしい種を買い、植えてみました。
出来たのは、確かに八列ですが細く、母の知っていた物とは全然違っていました。
それでも結構喰えたけど・・札幌黄八行という名前で売っていましたが、多分ロングフェローと言う品種だと思います。
諦めずに探し回っていたら、なんとご近所さんの親戚が作っていると言うことで、向こうから種を持ってきてくれました。
それで5年間ほど作りましたが、あきらかに焼きトウキビ向きなので当園では売りづらく、おまけに3種類のトウキビが交雑する事が度々あるので、交雑していない種子確保のため、
平成12年頃を最後に作付けをやめました。
黒もちキビ 黒もちトウキビ
これは平成5年頃より作っています。うちが昔の品種を探していると聞き、親戚がそのまた親戚に手配してくれました。
一番手間がかかって一番小さいですが、今のところ一番注目度が高いとうきびです。
手間がかかることもあり、面積はあまり作れませんが、予約が多く、なかなか店頭で販売するだけの余裕がありません。
とうきびは隣接した畑で複数品種を作ると、花粉が交配して混じり、キセニアという不良な粒が出来てしまいます。
種を直に食うため、熟期が違う粒は固かったり未熟だったりして、美味しくありません。
播種計画は、複数品種を作るようになってから、大変難しくなりました。

昔とうきび達の特性

このとうきび達の特性は、まず

  1. 甘みが少なく、もいで短時間のうちに食さないと味が大きく落ちる
  2. 背丈が高く、倒伏しやすい(作りにくい)クロス・八列
  3. 分けつが多く、芽欠きなどの手間がかかる(黒もち)
  4. 株間を開けないと良い物が出来ない(面積当たりの収量が低い)八列
  5. 甘みが少ない分、とうきび本来の旨味成分が多い
  6. 喰い飽きない(塩味を聞かせて茹でると、主食として通用する)
  7. 短期間で固くなる(暑い夏期間は畑で既に種になってしまう事もある)
  8. 野生動物は、甘いだけの現在の主力品種よりこちらを好む(食害が多い)経験上
  9. 自家採種のため、発芽率が安定しない(黒もち・八列)
  10. トータルして言えるのは(作る側の)経済性が低い(高コスト)

と言うところでしょうか。長所短所ごちゃまぜですが、なぜ短所が多いにも関わらず、当園が30年以上もこれらの品種を(自信を持って)作り続けているかを考えて下されば、おのずと理解出来るでしょう
(とにかく旨いんです!)


収穫期・予約受付時期

品種名 収穫予定時期
クロスバンタム
(昔とうきび)
8月上旬〜10月下旬
(その年の天候により変わります)
八列キビ 異種交配が多くなり種取りが難しい事や、販売の猥雑さ
(固さ・熟度のクレームが多かったため)
などから13年以降作付けを中止しました
固いのを焼いて召し上がる方と、柔らかめを煮て召し上がる方の、
両方のお好みにあわせて収穫するのは無理でした…
黒もちキビ 播種時期により変動
概ね8月中旬〜10月下旬

発送について 北海道クール便
翌日配達です
本州クール便
翌々日配達です
道内・本州クール運賃表

24年産の昔とうきび
黒もちトウキビ・昔とうきびは終了しました
 ショッピングカートカート販売は準備中
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