平成１０年１０月８日、ついにその日が来た。
　待ちに待った３８年ぶりの横浜ベイスターズセリーグ優勝である。ところは阪神甲子園球場、これも３８年前に優勝を決めた同じ場所である。

　「ハマの大魔神佐々木」が最後のバッターを三振に切ってとった後、キャッチャーの谷繁と抱き合う。まるで高校球児のように純真に・・・。

　そしていよいよ夢に見た胴上げの時である。横浜ベイスターズのユニホームを着た権藤監督がゆっくりとナインの渦の中に歩み寄り、胴上げは始まった。ナンバー１の一本指を上げ、５回宙に舞った。身体が綺麗に伸び、それは華麗で美しい舞のようであった。今までのどの胴上げよりも見事な胴上げであった。

　時間や歴史は厳しいものである。しかしそうであるが故に、それを乗り越えたところに素晴らしい瞬間が待っている。今まさに横浜は辛く苦しい歴史に幕を引いて、新たな栄光への旅が始まる。さあ横浜ファンよ！一緒に旅立とうではないか！！！ 　 　

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（98年優勝への軌跡・項目）

頑張れ！ベイスターズの扉に行く

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