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赤ちゃんの世話をするのはたいへんだとは聞いていたけれど... そうは言われても、経験がないことだけに何がどうたいへんなのか、あんまりわからなかった。 だから、ましてや、 「赤ちゃんをおふろに入れるのって、けっこうたいへんなのよ。」 なんて聞かされても... じたばたしちゃうのかな、とか、ちっちゃいから落っことしちゃうのかな、とか、その程度の想像しかつかず、やっぱりあんまりよくわからなかった。 というわけで、いざ、なっちゃんが生まれてみたら... 確かに、7ヶ月がすぎた今でも、毎日、おふろだ、おふろだと、ばたばたしており... なるほど、たいへんと言えばたいへんかもしれないと思う今日このごろ。 |
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まず、赤ちゃんというやつは、どうやっておふろに入るかというと... 私なんてな〜んも知らなかったんだけど、生後1ヶ月くらいまでは、赤ちゃんというのは、自分専用のおふろ(ベビーバス)に入る。 ま、別に「たらい」でもいいんだろうと思うんだけど...一応、ベビーバスというものが売っているので、これを買う。 でも「生後1ヶ月くらいまで」ということは、つまり1ヶ月しか使わないということで... しかも、「たらい」みたいなものだということは... いざ、使わなくなってしまったら、実に実に邪魔だったりするわけで... ぜひ、折りたたみ用のベビーバスというものを開発してもらいたいと切に願う今日このごろである。 (ということで、うちのベビーバスは実家に置き去り) |
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ま、そういう文句は置いといて。 赤ちゃんは、あまり熱いお湯には入れないので、最初は湯温計なるものを準備し、温度を調節してから入れてやる。 そして、いきなり裸にされるとびっくりしたりするので、お湯につける時には、おなかにガーゼをかけて安心させてやる。 まだ首がすわってなくてグネグネするので、首んとこをささえてやさしくつけてやる。 なかなかの待遇である。 |
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これが1ヶ月すると、一緒の湯船につかれるようになるんだけど... これで手間がはぶけるか、というと、これがそうでもなく... 一緒に入れるようになったと言っても、まだ首がすわってないもんだから、あいかわらず首はささえてやらないといけなかったりする。 その上、腰もすわってないもんだから、ちょっとそこに置いておく、ということができない。 置いておくということができないということは、つまり、自分の体も洗えないということで... しかも、おふろからあがる時も一緒にあがらないといけないということは? 赤ちゃんの体は私がふく。 私の体は誰がふく? ということになる。 だから、赤ちゃんをおふろにつけるには、「つける人」と「お迎えに来てくれる人」の2人が必要なわけだ。 でも、ダンナさまだって、なかなか会社から早くは帰ってこれなかったりするので、赤ちゃんを自分1人でおふろに入れることも多く、その時には、自分はびしょびしょのまま、おふろからあがるという事態が発生したりする。 「1人で」赤ちゃんをおふろにつける、という作業は、けっこうたいへんなことなのである。 自分が体をふく間くらいは、タオルでもしいてそこにちょっと赤ちゃんを置いておけばいいじゃないかとも思うんだけど、これがまぁ、あまりいい子にはしてなかったりする。 たまぁに、洗面台の横に置いて、今日はいい子にしてるなぁと思うと、にこぉっとほほえんで、じょぉわぁ〜。 気持ちよさそうにおしっこしていたりする。 きゃ〜(>_<) |
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ちなみに、1人でおふろにつける場合には、「出る時」もたいへんなんだけど、「入る時」もこれまたたいへんだったりする。 赤ちゃんは、1人でいい子にして、お母さんがおふろに入っているのを待ってくれてたりはしない。 自分がゆっくりおふろに入る時間なんてなかったりする。 だから、自分がゆっくり入ろうと思うと、必然的に赤ちゃんが寝てるすきをねらってまず自分が入ることになるんだけど... 顔を洗い、髪を洗い、体を洗い、湯船につかって、いったん自分の体をふいて寝ているなっちゃんをお迎えに。 熟睡中のなっちゃんを起こして 「さ、おふろに行くよ」 とよだれかけを外した瞬間、そのマジックテープが外れるびっていう音にびっくりして大泣き。 裸のまま、なっちゃんを抱いてあやし、部屋を徘徊することに。 誰もいないからいいようなものの...それはそれは、かなりあやしい光景だ。 |
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さて、んでもって、ふろあがりはというと... 会社帰りのビールがうまいように(?)、赤ちゃんもおふろあがりにはいっぱいいきたかったりするので(というわけではないけれど)、おふろあがりには水分を補給してあげる。 本などによると 「おふろからあがったら、白湯(さゆ)を飲ませて水分を補給しましょう」 というのだけれど、そんなわかして冷ましただけの水なんて、菜月しゃんはマズくてお召しにならなかったりする。 なかなか、好みにはうるさいのである。 というわけで、自分の髪なんて乾かす暇もなく、お乳の時間となる。 ちなみに、おふろあがりには、綿棒でお耳とお鼻の掃除つき、である。 |
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しかも、赤ちゃんがおふろに入る時間帯というのが、これまた実に実にむずかしく... お乳を飲んですぐでもだめだし(はいたりする)、そうかと言っておなかがすいてだめだったりする(ぐずったりする)。 だから、 「先に体洗うから呼んだら後からつれてきて。」 な〜んて言われても、ぐずりそうだったりすると、さっさと連れていっちゃったりもして... ダンナはまだ湯船にもつかってなかったり、という事態も発生する。 「2人」でつけるとしても、やっぱりあまりゆっくりとは入れない。 |
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こうやって毎日毎日、おふろにつけるタイミングをはかり、ばたばたとおふろにつけるんだけど... とうの本人はというと、そんな苦労はつゆ知らず、湯船につかるとすっかり気持ちよくなって、おふろの中で寝てたりする... 赤ちゃんというやつは、ちょっと困ったやつなんだけど...ほんと”罪のない”やつだと思う。 |
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こんなわけで、菜月、生後7ヶ月。 いまでは、お座りできるようになり、おふろでもちょこんと座らせておけるようになった。 しかも、広島に帰ってきてダンナの両親と同居となり、家族がふえた今では、1人きりでなっちゃんをおふろにつけるということもなく... 自分もゆっくり湯船につかり、髪を洗い、体を洗い、歯まで磨いちゃったりした後、お義母さんかお姉ちゃんに菜月をおふろに連れてきてもらうという、悠々自適のおふろタイムなのである。 すこぉし知恵もつき、我も出てきた菜月。 最近では、髪を洗うと言ってはおおさわぎ、おふろに浮かべたおもちゃのカメさんをとったと言ってはおおさわぎ、服を着せられると言ってはおおさわぎ。 おふろは、1日のうちの一大イベントであることに変わりはないけれど、それでもすこぉ〜し楽になってきたかな、と思う今日このごろである。
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