寝ない...


一般的に、これくらいの赤ちゃんがどのくらいの時間寝るものなのかよくわからないけど、なっちゃんは、たぶん「寝ない子」の部類(そういう部類があるのかどうかはさておき)なんじゃないかと思う。

菜月、生後7ヶ月半。

どのくらい寝ないかというと...

まず、午前は「寝ない」と決めている。(のだと思う、たぶん)

寝ても、まず30分もつかどうかというところである。

そして、午後。眠そうに目はこする。手足だって暖かくなる。

でも、寝るのかな、寝るのかな、と期待をもたせながら、抱いてあやして、気がつけば、いつのまにか日も傾きかけていたりする。ま、たまには50分くらい寝たりもする。

そして夕方。寝る時もある。ご飯支度時に眠くて眠くて仕方がない、というように大あくびをし、ご飯時、はぁやっと寝た、と思った途端に起きる。どうやら、ゆっくり私にご飯を食べさせたくないらしい。(このやろ)

これで終わり。

2時間、3時間、続けて寝るなんてことはまずない。

1時間以上続けて寝たことだって、ここ1ヶ月の間に何度あっただろうか...記憶にない。

たしかに、最初からあまり寝ない子ではあったのだが...それにしても。

寝相も悪いぞ

(生後7ヶ月)

生後1ヶ月。

うわさには聞いていたが...たしかに赤ちゃんというやつは寝なかった。

3時間と続けて寝なかった。それも朝晩問わずである。もちろん、土日は休み、なんていうのもない。

お乳なんて、1日に13回とか14回とかあげていた。

さすがに、どうにかならんものかと1ヶ月検診の時に言ってみた。

「寝ないんですけど...」

しかし、先生が言うには、

「う〜ん、この時期寝ないというのは、ほんとどうしようもなくて...まだ、赤ちゃんは昼と夜の区別もつきませんから。もう少し大きくなって、1日のリズムができるまで、もうしばらくがんばってくださいとしか...」

なのだそうだ。

こうして、「1日のリズム」ができるのをひたすら待った。

 

 

座布団の中におさまっていた頃

(生後1ヶ月半)

いつも大の字で寝ていたぞ

(生後1ヶ月半)

生後2ヶ月。

保健婦さんの自宅訪問があり、またまた言ってみた。

「寝ないんですけど...」

しかし、保健婦さんが言うには、

「母乳っていうのは、ミルクと違って消化が早いからどうしてもお腹がすくのよ。確かに寝るこは寝ます。3時間、4時間寝る子もいる。でも、母乳だけで2時間続けて寝るというのは、充分母乳が足りてるってことだから安心して。」

なのだそうだ。

母乳が足りているということはわかったが...眠くて死にそうだった。

「お願いだから寝ようね。」

「うん、わかった。」

...と言ったとか(?)

(生後2ヶ月)

生後4ヶ月。

おにーちゃんとこの拓ちゃんは、生後4ヶ月から6ヶ月くらいまでが一番よく寝たというので、ひたすらその寝る時期がくるのを待ったんだけど、いつのまにか、4ヶ月となり、5ヶ月となり、6ヶ月がすぎてしまった。

 

 

 

寝ようね、となだめるとーしゃん

(生後4ヶ月)

生後5ヶ月。

それでも、少しずつ長くは寝てくれるようになり、ようやく生活にも慣れてきて、近所のお友達んちに出かけたら...

「ほんと、この間までは1日じゅう寝てばっかりで、知らないうちにこんなになってしまった。」

と友達の赤ちゃんは、見事な「絶壁頭」になっていたのに、「寝てばっかり」なんて時期はぜんぜんなかった菜月しゃんは、見事に後頭部もまるかったりした。

 

 

 

 

 

 

 

 

おんぶすると、なぜかコロッと寝る

(生後5ヶ月半)

生後7ヶ月。

実家に帰った時、

「なんだか寝んのよ。」

と言ったら、

「そうそう、拓ちゃんもこの時期は寝んかったよ。」

と言われ、あんまりよく寝た時期の記憶もないまま、寝る時期はすでに終わってしまったらしいことが判明した。

 

 

 

 

なぜか、ふとんから落ちて寝る

(生後6ヶ月半)

運動不足でお昼寝もできないんじゃないかと思い直し、急な坂道の多いこのへんを1時間も坂道押してベビーカーで散歩してみたりしたのだが...

帰ってきてベビーカーを玄関に入れるやいなや、

「はやく抱いて、抱いて」

とばかり手を差し出す菜月しゃん。お〜い、寝んのかい...

運動ったって、本人が歩くわけじゃなし...かえって運動になったのはベビーカーを押して歩いた私のほうだったりして...あまり効果が見られなかったりする。

 

「でも、昼寝てくれるのと夜寝てくれるのじゃー、夜寝てくれるほうが楽だし。昼寝なくても夜よく寝てくれるほうがいいんじゃない?」

と言われるんだけど...

夜も2度、3度起きる菜月しゃん。

はたしてこれが「夜寝てくれてる」と言えるのかどうか疑問である。


ところで、菜月しゃんは、寝る時間は短いが、寝るまでの時間はなかなか長い。(自慢にもならん...)

さんざん抱っこして、

「よぉしやっと寝たぜぃ。」

と思っておふとんに置いた瞬間に、ふぇ〜んと泣き出し、

「よしよしまだもうちょっとか」

と起こして抱っこしてあやして寝かして、よぉしと思って置いたらまた泣き...

なかなかの高性能”傾きセンター”つきなのである。お〜い。

「寝る」ということがこんなに難しいなんて、ずぅっと寝不足のこのかぁさんには理解しがたきことである。

ほんと、こっちが代わって寝てあげたいくらいである。

抱かれていれば、寝れるのだぁ

(生後3ヶ月)

ちなみに、こんな菜月しゃんでも、不思議とすこぉ〜んと寝てくれる時がある。

車である。

何がどう作用するのかさっぱりわからないが、車に乗ったとなったら、なぜかコロッと寝てしまう。

ものの数分である。

どうせ寝ないし、ぐずってるからと思って、ちょっとお散歩にも連れていってやるかと車に乗せると、ものの5分で寝てしまい...河原についてさて散歩を、と思うのだが、とうの本人はすっかり熟睡。何をしに来たのかわからなかったりする。

だけど、んじゃ帰るかな、と思い、帰っておふとんに横にすると、これまた何がどう作用するのかわからないが、不思議とぱっちり目が覚めてしまったりする。

なぜだぁぁぁぁぁ〜


とここまでくると、別に本人が寝なくてもいいんだったらそれでもいいんじゃないか、とも思うんだけど...

そういう問題ではない。何を隠そう、私が困る。

なんせ寝てくれないと何もできず、自分の時間もない。

「子育てしてる時は、自分のことなんかできないもんだ」

とも言うけれど...

別に映画を見に行きたいとか、ショッピングを楽しみたいとか、私は、そんなに贅沢なことをのぞんでいるわけではなく...

ちょっと寝ている間に、お茶のいっぱいでもゆっくり飲みたいとか、掃除機をかけたいとか、洗濯物をたたみたいとか、そういう時間がほしいだけであり...そんなの、ほんとに実に実にささやかな希望ではないか。

自分でも、私ってなんて謙虚なやつなんだろうと思っているぐらいである。( ̄▽ ̄)

 

というわけで、最近では

「ハイハイはじめたら自分も疲れてよく昼寝するようになるよ。」

しょうこりもなく、この言葉に、最後の望み(?)をかけている今日このごろなのである。