人見知り


菜月、生後9ヶ月。

人見知りをするようになり、それがなんだか最近ますますひどくなっているような気がする今日この頃。

 

でも、まぁ「人見知り」をするということは、お母さんと赤ちゃんとの信頼関係ができあがり、他の人との区別がつくようになったということなんだそうな。

『はじめての育児百科』(←またまた登場)によれば、

「人見知りは、赤ちゃんの知恵や情緒が発達してきたことのあらわれ。ママとの間にしっかりした親子の絆が結ばれているという証拠でもあります。多くの赤ちゃんが通る、発達の一段階ですから、無理に直そうとせず、時期が来るのを待ちましょう。」

ということらしいのだ。

なるほど、なるほどぉ。


ところで、菜月がはじめて「人見知り」をしたのは、忘れもしない9月27日、生後178日目のことだった。

なぜ「忘れもしないか」というと、それは、ちょうどダンナさまが神奈川から広島に転勤が決まり、ダンナのお義父さんが引っ越しのかたづけを手伝いに川崎のアパートに来てくれた時のことだったからだ。

羽田空港まで迎えに行った時には、なっちゃんは、ちっちゃな手でお義父さんの手をしっかり握り、こりゃなかなか、と思っていたが...家に帰ってくるなり、突然認識できた”見知らぬ”人に大パニック。

お義父さんと目があっては大泣き、あやされては大泣き...

これがもしかして世に聞く「人見知り」というやつなのか、とはじめて知った瞬間でもあった。


最近は、核家族化もすすみ、少ない家族の中、昼間アパートで母子2人っきりで生活しているような環境だと、どうしても人見知りする子になるというけれど...

別に、それだけが原因でもないようなのである。

なんせ、うちの実家は家具屋さんで、従業員さん、他の会社の人、銀行の人、郵便局の人、近所の人、いろんな人が毎日入れ替わり、立ち替わりやってくるのだけれど、その中で育っている拓ちゃんは、と言えば、とてもとても人見知りだったりする。

これだけたくさんの人に囲まれて生活している赤ちゃんも少ないんじゃないかという環境で、である。

たぶん、外の要因はあんまり関係ないのだ。

 

 

男の人も大丈夫!

(生後6ヶ月半)

それに、別に、菜月だっていつもいつも母子2人っきりだったというわけでもなく...

近所に同じくらいの月齢の赤ちゃんのいる友達もいたから、けっこうご近所さんのところに遊びに行ったり、友達が来たりで、ふだんまったく他人を見てないというわけでもなく...

やはり、あまり関係ないのだ。

人見知りする子はするし、しない子はしない。

(ちなみに、菜月は人見知りする子...(^^ゞ)

寝る子は寝るし、寝ない子は寝ないのと一緒だ。

(ちなみに、菜月は寝ない子...(^^ゞ)

女の人も大丈夫!

(生後6ヶ月半)

だから、ま、別にいいんだけれど...

あんまりよくない時もたまにはある。

実家に里帰りした時、など。

たまには、実家でゆっくりしてやろう(別にふだんあくせく働いているわけではないのだが...)なんて思って帰るのに...なんのなんの。

赤ちゃんというやつは、ほんとにデリケートなもんで、「人見知り」もするけれど、「家見知り」(という言葉があるかどうかは別として)もしたりするので、実家に帰ったりすると、そりゃーもうたいへんだったりする。

”知らないおうち”で”知らない人”に囲まれ、頼みの綱はかぁしゃん1人、となれば...

菜月は、私のもとから一時も離れようとしなかったりする。

(-_-;)おいおい

おふろも食事もぜんぜんゆっくりなんてできない。

ちょっとトイレに立ってもひーひー、洗面所に行ってもひーひー泣く。


ちなみに、かぁしゃんがそばにいる分には、菜月も心強いのか、他人にも愛想よくにこっと笑顔を見せる。

が、それならば、と声なんかかけちゃーいけない。

「じーちゃんとこにおいで。」

なぁんて手を出されたら、そらもうたいへん。

大粒の涙をぼろぼろ流してわんわん泣く。(T_T)

けして触れてはいけないのだ。見るだけにしておかなければいけない。

(コワレモノチュウイ)


というわけで、ひさしぶりに孫が帰ってきた、といっても、うちのとーさんもかーさんも冴えないものである。

拓ちゃんはじーちゃん(つまり、うちのとーさん)が大好きで、親以外では、自分とうちのかーさん以外には誰にも抱かせないというのが、うちのとーさんの自慢なのだけれど...

いざ、逆の立場になり、自分がまったく孫を抱けないとなると、それはかなりせつないものがあったりする。

しかも、どういう基準かはわからないが、菜月しゃんは、うちのかーさんがダメなのに、おばさんにはすこぉし抱かれてみたり、うちのにーちゃんには大丈夫なのに、とりわけうちのとーさんはダメだったりするから、なおさらせつない。


うちのとーさんなんて、最後には

「なっちゃんが来てくれんでも、わしには拓ちゃんがおるもん。」

とすねていた。

(こらこら、大人げないゾ)

でも、そう言いつつも、なんだかんだと手だしはする。

(こらこら、あきらめが悪いゾ)

座って遊んでいるなっちゃんの足もとに自分の足をそぉっと近づけてみたり...

(こらこら、せこいゾ)

しかし、やなものが近づいてきたことをすばやく察知した菜月に、ずいずいと、しかも足で押し戻されちゃったりするのだ。やはり、かなりせつない。

拓ちゃんと一緒に抱かれて記念撮影

この時はまだ誰でも抱けたゾ

(生後17日目)

 


こうして、ひさしぶりに里帰りしても、かーしゃんはじぇんじぇん休めず...

うちのとーさんは孫だというのに手も出せず...

何しに帰ったのかわからなかったりする。

はぁ、つかれた、つかれた(−_− )( −_−)

というわけで、お正月は実家でゆっくりするはずが...

今、おうちに帰ってきて里帰りで疲れた体を癒している状態だったりする。

なぜだぁぁぁぁ〜


ま、「人見知り」なんて一時的なもんだって言うし、いくらなんでもこの先、里帰りするたびにずぅっとこんな調子じゃーないだろうと思うのだけれど...

1歳年上の拓ちゃんが、いまだ実家に里帰りすると大泣きしてどうにもこうにもならないという話を聞くと、それはもしかしてまだまだ続くことなのかもしれず...(−_− )

どこに行ったところで、結局あんまりゆっくりなんてできないと知った今日このごろである。


そうそう、ちなみに、こんな調子で、菜月は、家族の顔と他人様との区別はしっかりついているんだけれど、家族でも大泣きの時がある。

それは、「変身」された時。

「フード」をかぶったおばあちゃん、「めがね」をかけたおじいちゃん、「帽子」をかぶったおねえちゃん、「ヘルメット」をかぶったとーしゃん、...みんな大泣きする。

赤ちゃんって、ほっんと、なかなかおもしろいヤツだ( ̄▽ ̄)

 

 

でも自分はフードもかぶるゾ

(生後8ヶ月半)