友達


はじめての子育てというのは、とかくわからないことだらけで、聞きたいことは山ほど出てくるものだけど...

育児って、どうしてどうして、毎日毎日ばたばたと忙しいし、赤ちゃんというのは日々成長するので、1週間前と今でさえ、ぜんぜん違うのだ。

私だって、生後1、2ヶ月の頃、なっちゃんが何ができて、どういう状態だったと今聞かれても、写真でも見なければ正確には思い出せない。見たってあやしいかもしれない。

だから、何十年も前に子育てを終えた親の年代となると、なおさらあてになんてならない。

というわけで、そんな時、心強いのは、やはり同じ年頃の赤ちゃんを持った友達ということになるのだけれど...

菜月、生後9ヶ月。

広島に帰ってきてから3ヶ月。近くで友達が見つからない今日この頃。


菜月が生後6ヶ月まで住んでいた神奈川県川崎市宮前区は、実にたくさん赤ちゃんの住んでいる所だったので、「同い年」どころか、「同じ月」生まれの友達だって何人もいた。

友達になったきっかけは、妊娠中に保健所であった母親学級なんだけれど...

なんせ、みんなはじめての子育てで、わからないことばかり。

が、それもたくさん集まれば、それなりにいろんな情報交換もできたりする。

近くに、それも同じくらいの赤ちゃんがいるとなれば、

「夜ってちゃんと寝る?」

とか、

「1日にお乳って何回くらい飲む?」

とか、

「おふろって何時くらいにつけてる?」

とか、

「体重、今、どれくらいある?」

とか、聞きたいことは日々山のようにあるわけで、いろいろ参考にもなる。

神奈川でのお友達

左から美南ちゃん、えみちゃん、菜月、奈穂ちゃん

(生後5ヶ月半)

左から菜月、藍水ちゃん、静里ちゃん

(生後5ヶ月)

「絵本もらったんだけど、まだちっちゃいからわかんないだろうと思っんだけど、見せたら一生懸命見るのよ。」

と聞けば、

「ええ、そうなの?」

と絵本を買ったりもし...

「果汁もオレンジ系よりは、桃なんか甘い方が好きみたい。」

と聞けば

「ほんと?」

と桃を買いに行ったりもする。

さもわかったように絵本を見る菜月しゃん

(生後4ヶ月半)

 

「なんだか、最近、ミルクあげてる時に、ミルク飲みながら指もしゃぶろうとするんだけど...」

「あ、それ、うちもやるやる。」

「やるやる。うちなんて、たまぁに指じゃなくて足とか吸っちゃうし...」

「え...」

「なんだ、でもみんなそうなんだ。」

安心だってできる。

真面目に飲まない菜月しゃん

(生後3ヶ月半)

「果汁って何あげてる?」

「桃とかね、梨と...」

「オレンジとか、すごくマズそうな顔しない?」

「するする。」

「でも、うちは、桃でもあんまり飲まなかったけど...」

「うちはね、ぶどうをこしてちょっとハチミツまぜて...」

「あああ、ハチミツはダメなんだよぉ。」

「そうそう、ダメなんだよぉ。」

「え...」

「なんて言ったっけ?なんとか菌が...」

「ボツリヌス菌!」

「そうそう、ボツリヌス菌がいるから1歳まではあげないほうがいいんだって。」

「ええええ、あげちゃったよ、どうしよう。」

「あ、でもちょっとくらいいいんじゃない?...わかんないけど」

間違いにだって気づいたりする。

マズそうに果汁を飲む菜月しゃん

(生後3ヶ月半)

ミカンを食べるといつもこんな顔になるぞ

(生後9ヶ月半)

たくさんの友達に囲まれていると、なんだかんだと心配しても、赤ちゃんというのは確実に成長していくもので、その成長の「スピード」と「形」がすこしずつ、みんなそれぞれに違っているんだということが、はじめてわかる。

そして、何よりも、赤ちゃんと2人、家にこもりがちな生活の中で、「人と話する」というのは、気分的にずいぶん気持ちが楽になるものだ。

この時期、

「赤ちゃん同士、はやく一緒に遊べるようになるといいね。」

と言いつつ、ほんとに友達が必要なのは、子供よりも実は自分のほうだったりして...(^^ゞ

神奈川でのお友達

左から悠真君、菜月、志弥君

(生後5ヶ月半)

ところがところが...

「少子化」が叫ばれる今日この頃、どこでもそんなに赤ちゃんがいるとは限らなかったりする。

というか、たぶん、そんなに友達に恵まれるというほうが少ないのかもしれない。

10月から住んでいる、ここ、広島県広島市西区己斐、というところでは、あまり赤ちゃんを見かけない。

季節は冬まっさかり、ということもあるのかもしれないけれど、公園に行っても、閑散としている。

人通りが多そうな駅前に散歩に行っても、ベビーカーよりも乳母車(とは言わないのかな?)を押して歩くおばあさんの方が多いぞ。

公園も静かだぞ

(生後8ヶ月半)

そんな中、ただ1回だけ、近くの公園で子供を遊ばせている2人のお母さんと会ったんだけれど...

2人の子供は2歳。まだまだ、菜月が一緒に遊んでもらえるにはほど遠く...

その一方のお母さんは、妊娠中であさって帝王切開が決まってるらしく、その子が菜月の同級生になるけれど、こちらも一緒に遊ぶにはほど遠く...(なんせ、まだ生まれてないぞ)

なかなか、「同じくらい」の友達が見つからなかったりする。


というわけで、「生後9ヶ月の赤ちゃん」というと、菜月1人しか目にしないもんだから、判断基準もなく...

菜月もなんだかけっこう元気なもんだから、あんまり心配することもなく、順調、順調といったところで...

何の根拠もなく、何の疑問もなく、ただなんとなく、標準、標準と勝手に思っているわけだけど...

ひさしぶりに会ったいとこに

「母乳でこんな大きい赤ちゃん、はじめて見た。」

と言われ...え、そうなん?

「ま、民ちゃん。もう少しして歩き出したらやせるし。心配せんでも、今が一番太っとる時期だからなぁ。」

とおじさんに言われ...え、別に心配してないんですけど...

「菜月は、もしかしてけっこう大きいのかぁ?」

とはじめて気づいたりするのである。

やはり、友達は必要だ。(^^;;;

 

というわけで、菜月、生後9ヶ月、現在友達募集中!である。

同じ4月生まれの果歩ちゃんと

(生後9ヶ月)