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すこし前にテレビでやってたところによると、日本の平均出産率(正しい言い方はうろ覚えなんだけど)は、1.23人なんだそうな。 でも、これだけ結婚してない女性が多いのに、1.23人ということは、やっぱり、結婚している人の家庭だけで見てみると、だいたい2人くらいは子供がいる、ということなんだろうか?
たしかに、私も、結婚する前は、子供は3人がいいと思った。 男が2人に女が1人。 特に、たいした理由はない。 ただ、なんとなくだ。 自分が2人兄弟だったから、3人兄弟もいいかも...そんなところだ。 その程度の考えだから、実際問題となってくると、そんな気持ちは簡単に変わる。 実際、10ヶ月もの間、大きなお腹をかかえているのだって、けっこうたいへんなものなのだ。 お腹が大きくなってくると、胃は圧迫されるし、腰は痛いし、トイレは近くなる。 足の爪だって上手に切れないし、おふろの底だって掃除しにくいし、落ちた物を拾うのだっておっくうだし... ...とまあ、これじゃーあんまりたいへんさが伝わらないと思うけど、とにかく、とかくたいへんなのだ。 (と言いつつ、今となっては妊娠中のことはあんまり思い出せなかったりする。ほんとにたいへんだったのか???) |
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というわけで、帝王切開が決まった数日前。 「昔は帝王切開というと、子供は2人までと言われてましたが、最近では技術も進んで3人までは帝王切開で産むことができます。ただ、4人ほしいと言われると...」 なぁんて先生は説明してくれたが、だいじょうぶ、そんなことはたぶん、おそらく、ぜったいに思わない自信があるぞ。 そして、案の定、なっちゃんが生まれてしばらくは (というか、今も現在進行形)、 「子供はあと何人ほしいなぁ。」 どころの話ではなく...1人ですでに十分ばてばてだ。 |
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なのに...
帝王切開した次の日。 いとこが見舞いにやってきて 「帝王切開だからって次の子も帝王切開ってことはないんでしょ?」 いきなり、そんな質問から入ってきたりする。 が、次? とても次のことなんか考えてる余裕なんかなかったりする。
「やっぱり次は男の子がほしい?」 次? だから「次」どころではない。「今」のことでせいいっぱいである。
「でも、1人っ子だと子供がかわいそうじゃない?」 かわいそう? かわいそうだったら、慢性睡眠不足、慢性筋肉痛のこの私が一番かわいそうである。 |
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なのになのに... 「まだ1人の時は楽勝よ。これが2人になったらたいへんなんだから。」 子育ての終わった人々から、よくんなことを言われる。 ま、経験者が語るんだから、そうなのだろうけれど... でも、けして「1人」でも「楽勝」なんかではなかったりするぞ。 だって、2人目の時は、1人目のときの「経験」があるけれど、1人目の時というのは、やることすべてがはじめてのことばかり。 なかなかどうして、けっこうたいへんじゃーないか。 |
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が...
「でも、年をあけずにどんどん産んどいたほうが、一気に子育てがすんで早く楽になるらしいよ。」 って。 でも、「一気に」楽になる前に、一気に襲ってくる苦労も、負けず劣らずたいへんそうな気がするぞ。 |
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だけど、そうは言いつつも... 服を買う時には、ついつい 「この色だったら、次が男の子でも着れるよね。」 なぁんて、頭のどこかで思いつつ、服を選んでいる自分がいたりする。 もうすでに、なっちゃんには小さくて着れなくなってしまった服だって、遊ばなくなってしまったおもちゃだって、ちゃんときれいに箱に入れて押し入れにしまってある。 |
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妊娠してるのも、出産するのも、赤ちゃんの世話も、こんなにたいへんだと思うのに、産まないほうがよかったとも、子供なんて1人だけで十分よ、とも、なぜか言い切れない不思議。 あんまり寝てくれなかったり、1日じゅうグズグズ言われたり... 「くぉのぉ、くそガキィ〜」 としょっちゅう思っているのに、ニコッと笑った笑顔を見ると 「そう、なっちゃん、おかしいの?」 と、一瞬にして、なんとなくすべて洗い流せてしまう不思議。 もう何年かしたら、凝りもせずに、この過程をくりかえし、ちっちゃななっちゃんもお姉ちゃんになってる日が来るのだろうか? |
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