ひな人形


「お七夜」、「お宮参り」、「お食い始め」

赤ちゃんが産まれると、なんだか今まで聞いたこともなかったような行事が、途端に増えるんだけれど、「初節句」もその1つ。

そう、男の子だったら「鯉のぼり」、女の子だったら「ひな人形」というやつだ。

昔から、ちゃぁ〜んと決まっている。(らしい)

...らしい、というのはつまり、自分たちはさして重要だとの認識がないんだけれど、じーちゃん、ばーちゃんは力を入れて、そうだと言うのだ。

生後100日を祝って

記念撮影だってしたぞ

 

 


全国的にどこでもそうなのかどうかは知らないけど、男の子が産まれたら、ダンナさま(つまり、とーしゃん)の実家のほうから鯉のぼりを送り、女の子が産まれたら、奥さん(つまり、私)の実家のほうからひな人形を送るのだと言う。

少なくとも、うちのかぁさん(つまり、菜月にとってはばーちゃん)が言うところによると、そういうものらしい。

ということで、

「たぶん、女の子かな?」

と産婦人科で言われた頃から、うちのかぁさんなんて、もうすでに「ひな人形」の心配をしていたぞ。

その心配というのは、

「ちゃんと7段飾りがいいかしら、それともコンパクトに、お内裏様とお雛様だけのほうがいいかしら。」

ということなんだけど...出産前に、そんなこと、こっちはとても考える余裕などない。

そんな心配、早いっちゅうに(^^ゞ


そんな感じで、菜月が生まれ、生後9ヶ月を迎えた1月。

かぁさんから電話がかかってきた。

「今度、ひな人形を買って持って行こうと思うんだけど。」

こりゃまたずいぶん早い話だと思い、

「ひな人形って...まだ1月よ。」

と言ったら、

「何言ってるの。3月まで待っとったら、ひな人形飾る時なんかないじゃないの。今買って、ひな祭りまで飾るんじゃないの。」

なるほどぉ〜

いや、それは確かにそのとおり、納得のいく回答であった。


というわけで、1月末。

実家から出てきたじーちゃん、ばーちゃんと、かぁしゃん、とーしゃん、主役の(はずだけど、そういう認識は、もちろんまったくない)なっちゃんの5人で、ひな人形を買いに行った。

ここでも、うちのかぁさんは、

「お内裏様とお雛様だけのほうがいいかしら。でも、やっぱり正式に7段飾りのほうがいいかしら。」

と、あいもかわらずそんな心配をしていたのだけれど...

心配はない!(えっへん)

7段飾りなんて飾るスペースもないし、そんなの置いた日には、自分たちの寝るところもなくなりそーだし...

選択の余地など最初からなかったりする。

ひな人形を前に

紙きれに夢中の菜月しゃん

(生後10ヶ月)

それに、

「この7段すべての人形が果たして必要なのか?」

と個人的には疑問に思うわけであり...

(ま、個人的には、ひな人形は、「折り紙」で作ったやつでもいいんじゃないか、なんて思ったりもしているのだが...)

だって、ひな人形というのは、

1段目がお殿様、お姫様で

2段目が「三人官女」で

3段目が「五人囃子」

このへんまでは許せるんだけど

4段目「桜橘」

なぁ〜んて、3人とも”おっさん”の人形であり、

「昔からこんなんおったっけか?」

と思い出せもしないような、とても地味な存在であり...

「とりあえず、このおっさんはいらんわ。」

などと勝手に思ったりする。

うちのかぁさんも、

「でも7段飾りは場所もとるし、これを毎年飾るのもたいへんだしねぇ。」

と、私とは他の理由で納得。

そう言えば、うちの実家にも7段飾りのひな人形があったはずなのであるが、そんなん飾ったことあったっけか?とふと思ったり...


ところで、ひな人形を買ったらついてきた説明書ではじめて知ったんだけれど、

「おひな様は、結婚式の場面です。我が子がこんな結婚式を挙げてほしいという親心から発達してきたものです。」

なのだそーな。

それにしても、いやはや、「ひな人形」というやつは、たかが人形と思いきや、けっこうな値段がついていたりする。

4万かと思ったら、よぉく数えてみたら40万だったり...

どこのどの部分がどーで、そんな値段がつくんだ?とびっくりするぞ。

ちなみに、お内裏様1体で40万ってやつもあり...

でも、どこがどう違うのか、素人目にはぜんぜんわからないぞ。

 

かぁさんは、この「ひな人形」と一緒に「市松人形」というのも買ってくれたのだけれど、

「なんか、これって、よくテレビの怪談で、夜のうちに髪が伸びたとかって言ってるやつじゃない?こわいからいらんわ。」

(ありがたみのないヤツ)

と言ったところ、店員さんに

「もし髪が伸びるようでしたら、すぐにご連絡ください。うちの見せ物にしますので。」

さらりとかわされてしまったぞ。

(さすが商売人)

髪が伸びそうな市松人形

というわけで、菜月、生後10ヶ月。

じーちゃんとばーちゃんのおかげで、立派なおひな様がやってきた。

ひな人形は、というと、ハイハイでずんずん進んでいけるようになった菜月がブン投げて壊してしまわないように(やはり、主役だとわかってないやつ)、ふだんはしっかりしめきった仏壇のある部屋にそぉっと飾ってあるぞ。

(何かが違うのでは?)

ちなみに、あれから1ヶ月、市松人形の髪もまだ伸びてないぞ。

(当たり前か)

さっそくオルゴールを分解したぞ

(生後9ヶ月半)