オムツ外れ、その後


トイレトレーニングをはじめて半月。
3日目にして、めでたくトイレでうんちすることに成功し、1週間目にしておしっこすることに成功。
めずらしく順調に事が進み、
「お、けっこういい感じじゃん!」
めずらしく期待を持ってしまったかぁしゃんの思いを、やはり見事に裏切ってくれる菜月。

最初は、パンツがぬれると、
「でたかもしら。」(出たかもしれない)
なんて言いながら、がにまたになって、とことこやってきていた。

こうやって、気持ち悪い体験をし、トイレでおしっこすることにも徐々に慣れていくんだろうなぁと思っていたら...
な〜んのことはない、それより先に、ぬれたパンツの感触にしっかり慣れてきてしまったようで...
スカートまでびしょぬれになっていても、そんなことは物ともせず、座り込んで平気で遊んでいらっしゃる(^^;;;
しかも、あの時の成功がうそのように、がんとしてトイレを拒否するようになった今日この頃。


遊ぶのが忙しい菜月しゃん

(2歳1ヶ月)


あんぱんまんの便座カバーを置くと、しゃがんで、なでなでしながら
「おはよぉ〜」
終わって、便座カバーをどけると、便器をさすりながら、なぜか
「かわい、かわい。」
始まりと終わりは、実によろしい。
が、いざ、そこに座りましょうということになると、態度は激変する。
「しないの。」
「でないの。」
「ないの。」
「もういいの。」
「お尻きれいきれいするの。」
わめく、わめく。
そして、
「じゃぁ、終わりにしようね。」
と便器からおろすやいなや、便器をのぞきこみ
「あ、なっちゃんのうんち、出てないわ。」
人ごとみたいに言い放つ。
いったい...(-_-;)


「あ、なっちゃんのうんち、出てないわ」

(2歳1ヶ月)


「トイレに失敗しても怒ってはいけません。」
とはよく言われることだ。
怒ってもけしてできるようにはならないし、かえってますます萎縮させ、トイレ嫌いにしてしまうのだという。
反対に、うまく出来た時は、誉めて誉めてその気にさせましょうと言うのだけれど...

一度うんちが上手に出来た時、
「なっちゃん、上手にできたねぇ。かぁさん、びっくりしたわぁ。」
抱きしめて誉めてやったのだ。
そしたら、パンツでうんちをしてしまった時も、
「出てる、出てる。かぁさん、感心したわぁ。」
自信満々に言う菜月。
あぁ〜た、かぁしゃんは、トイレでうんちができたから感心したんであって、パンツにうんちが出ても感心せんわ(^^;;;
と言いたいところなんだけど...
完全に何か勘違いしてしまっている菜月。
なんだか、実にうれしそうなのだ。



あんぱんまんが「いない、いない...」

(2歳1ヶ月)


「ばぁ〜!!」

(2歳1ヶ月)


昨日も、ちょっと2階にあがっていたら、
「かぁさん、降りてくるのよぉ。おかぁ〜さ〜ん。」
階段の下から呼ぶので、降りてみたら、
「うんちでたの。」
元気に言ってくれるのだ。
「え、どこで出たの?」
あわてるかぁしゃんをしり目に、菜月は、たったったっと台所に走っていって
「ここ、ここ。」
元気に、しかも、誇らしげに指さして言ってくれるのだ。

それは、うんちではなく、おしっこだったのがまだ救いではあったのだけど、しっかり大きな水たまりができており、しかも、その後、菜月の歩いた道筋そのままに、洗面所を経由して階段の入り口まで、ぽたぽたとおしっこの道筋ができているのだった。
菜月はというと、ぞうきんで、そのおしっこをふき取る私の肩越しにのぞき込んで、
「出てる、出てるぅ」
なんだか、やはり、実にうれしそうなのだ。
「反省」なんて気持ちは、もちろん、みじんもない。


「うんちでたの。」

(2歳0ヶ月)


仕方ないなぁ、「トイレでおしっこする」っちゅう要領がわからんのかな。
それじゃーちょっと見本でも見せてやるか、とトイレに連れて行き、
「ほら、かぁさん、上手にできるでしょう。」
実演してみた。
菜月は、
「あ、出た、出た。」
うれしそうに言ったかと思うと、ドアをバタンと派手に開け、たったったと出て行って
「かぁしゃん、ちっちしたの。」
一目散におばあちゃんに報告に行くのだった。
これこれ、報告せんでよろしい(^^;;;

デパートでトイレに入った時も、家のトイレとは違う和式のトイレを不思議そうにのぞきこみ、
「あ、かぁさん、ちっち出てきたわ。」
大声で言う。そして、
「あ、うんちも出てきた。あ、もいっこ出てきた。ふたつ。」
でっかい声で、一部始終を実況中継する。
これこれ、中継せんでよろしい(^^;;;


こんなにうれしそうなのに...自分がトイレでするのはイヤらしい。
「今度はトイレでできるといいねぇ。なっちゃんも出そうになったら、『かぁさん、でそうよ』って教えてね。わかる?」
「わかる。」
パンツを着替えさせながら、日々、何度となく繰り返されるこの会話。

その甲斐あってか、最近では、
「かぁさん、でそうよ。」
なんて言うこともある。
でも...理由が違うのだ。
そう、菜月が「でそうよ」と言う時は、まだ寝たくない時、一緒に遊んでほしい時、気をひきたい時...
もちろん、トイレに行こうなんて気はさらさらない。
かえって、たちが悪かったりする(-_-;)


スカートをはかせる前に

パンツ一丁でさっさと遊び出す


(2歳1ヶ月)


菜月、2歳1ヶ月。
人のトイレには、進んでついていく今日この頃。

私がトイレに入れば、外から無理矢理ドアをこじあけようとするし、お義母さんがトイレに入っていけば、ドアの前で
「おばぁちゃん、おばぁ〜ちゃ〜ん。」
大声で呼びまくる。
自分のトイレはそっちのけで、人のトイレを邪魔することに情熱を傾ける今日この頃。
いったい...(-_-;)


水たまりを見つけて意気揚々。

着替え、着替えの毎日なのだ...

(2歳1ヶ月)