反抗期、その後


「捨てずにまだここに置いている、というだけでも、私ってえらいと思うわ。」
昨日、とーしゃんが会社から帰ってきた瞬間に、私が言った言葉だ。
そう、捨てられそうになっているのは、言うまでもなく、菜月のことだ。

とーしゃんが帰ってくると、やはり、まず一番の話題は今日の菜月のこと、ということになるわけで...
「今日ね、すごくおもしろかったんよぉ。」
「なっちゃんねぇ、最近、歯磨き上手になったんよぉ。」
「今日は、よく昼寝してくれていい子だったよ。」
「菜月の電話の物まねがすごくおかしいんだって。」
とまぁ、こんな些細なことなのだけれど、日々、成長する菜月の話題には事欠かない。
が、それより何より、最近は、1日怒らずに健やかに過ごすということが難しい。


「はい、たにぐちです!」

(2歳4ヶ月


なんせ...
「これは、完璧な反抗期やね。第二反抗期かな?」
お義母さんが言うように、菜月は、今まさに(って、もうけっこう長いような気もするが)反抗期真っ盛りなものと思われ...
こんな始末の悪いやつを、いまだ捨てずにここに置いておいてやっている私は立派だと、そんなふうに思う毎日なのだ( ̄▽ ̄)
ところで、第一反抗期と第二反抗期の境目はどこにあったのか?
第一反抗期の終焉もまったくわからないまま、菜月は、さらにパワーアップして、第二反抗期に突入したものと思われ...
そのあまのじゃくぶりに、ますます磨きがかかってきている。



「気をつけ〜!」の号令にだけは、

なぜか、よく従う菜月(^^;;;

(2歳3ヶ月


テレビを見ていると、
「もいっかい見るのよぉ。」
と言う。
「これは、ビデオじゃないから、もう1回は見れないよ。」
と言うと、
「見れないよ...じゃないの!見るのよぉ〜。」
「見れないんだってば。」
「見れないんだってば...じゃないの!」
「他のことして遊ぼうか?」
「他のことして遊ぶ...じゃないの!」
「何したい?」
「何したい...じゃないの!」
会話の最後に、必ず「じゃないの」がつくのだ。
まるで義務のように(^^ゞ


「食べる...じゃないの!」;

(2歳4ヶ月

「なっちゃん、じゃぁ、歌歌って聞かせてよ。なっちゃん、上手でしょぉ?」
なんとか機嫌を直そうとする努力もむなしく、
「歌歌う...じゃないの!」
「咲いた、咲いた...じゃないの!チューリップの花が...じゃないの!」
チューリップの歌を歌いながらも「じゃないの」がつく。
すばらしく徹底しているのだ(^^ゞ

そして、自分の意見が通らないと、最後には走っていって、床にはいつくばってゴネまくる。
誰の子、あの子?いったいどこの子(・_・?
日々思う。


1日じゅう、この「じゃないの」につきあっていると、正直、頭痛がしてくる。
それじゃなくても、今年の広島の夏は、とりわけ暑いのだ。
思い返してみるに、梅雨明けから、最高気温が30度を下回った日は、たぶん1日もなかったはずだ。
30度を下回るどころか、お盆をすぎた今も、毎日毎日、あたりまえのように35度近くになる。
ニュースによると、8月16日現在、広島は、真夏日連続30日目だそうだ。
しかも、8月に入ってからは、2日に1日は最高気温が35度を越えた計算になるらしい(‐_‐)。
さすが息苦しい。
体の熱が発散しない。
お外で元気に遊びましょう、どころではない。
炎天下、滑り台も、鉄棒も、ブランコも熱くてさわれもしない。
散歩どころではない。
日陰でも暑いのだ。
プールに入る菜月を日陰で見てるだけでも、なんだか頭痛がする。

なのに...頭痛の種がもうひとつ。
あいかわらず寝ない、寝ない。
一週間に1日か、2日、2時間もお昼寝すれば、菜月は完全復活を遂げれるらしく...
ふだんは、朝8時すぎに起きて、昼寝もなしに、夜の11時、12時近くまで起きていたりする菜月。
反抗期の菜月とのなが〜い1日。
かぁしゃんは、頭痛のしっぱなしなのだ。


平日はプール、プールの毎日

(2歳3ヶ月




休日は、海へ、川へ;

(2歳4ヶ月


なんせ...
わかっているのに、怒られるようなことにあえて挑む菜月。
行くな、と言えば、行く。
来て、と言えば、逃げる。
やめて、と言えば、ことさらにやる。
蹴るな、と言えば、むちゃくちゃに蹴りまくる。

イスに座って、食卓テーブルの上に足を上げる。
「ここはご飯食べるところ。足はダメ。」
と怒って、「め!」と足をつねれば、
「ごめんなさい。」
と言って、足を下ろし、反対の足を乗せる。
反対の足をつねれば、今度は、その反対を乗せる(^^ゞ


だんだんやんちゃになってきた

「見てみて〜」と菜月

(2歳3ヶ月


足だけならともかく、食卓テーブルの上にあがる。
しかも、自分で宣言する。
「あがった!」
と。
見てみて〜と言わんばかりに。
そして、
「あがったらダメって言ってるでしょ!」
お決まりのように怒られる。
怒られてるはしから、
「ここは、ご飯食べるところだからね。」
と、私の言葉の後を、自分で付け加える。
自分でも、次になんて言われるか、ちゃ〜んとわかってやってるんだから、たちが悪い。
「そうでしょ?わかってるんだったら、降りなさい。」
と言うと、降りてくる。
降りてきて、むきをかえ
「座った!」
見てみて〜と言わんばかりに、今度はテーブルに座るのだ(^^ゞ
お〜い(^^;;;
ほんと、かぁさんは、ぐったりだ。


パンツ一丁で家を荒らす菜月

(2歳4ヶ月

夜寝る時になると、どうしたものか、こちらに足を向けて、蹴る。
しかも、かかと落とし、ときたもんだ。
けっこう痛い。
「蹴らんのよ。」
と言うと、ことさらに、ばたばたと蹴る。
だんだんこっちもムキになってきて、
「蹴るなっちゅうに。」
と足で押し返す。
また、蹴られる。
蹴り返す。
見かねたとーしゃんが、
「こら、蹴ったらダメでしょ?どの足が悪いことしとる?」
と菜月の足を持つと、間髪いれず、菜月が指差して言うのだ。
「これ、これ、この足、この足。」
まてまて、「この足」って、その足は私の足じゃーないか。
お〜い(^^ゞ


こうやって、

かかと落としが飛んでくるのだ


(2歳3ヶ月


こんな毎日では、
「あぁ、もう。あっち行け〜。どっか行け〜。」
最後には、絶叫もしたくなるというもので、ますます温度が上昇する今日この頃。
今年の夏は暑い。
ほんとに暑い。

そして、先日、一通の暑中見舞いをもらった。
それによると、
「3歳が近くなると、『イヤだ』『しない』『知らない』と自己主張がはきりしてきて、腹がたちますよー。」
とのこと。

菜月、2歳4ヶ月。
まだ8ヶ月も先の3歳になっても、反抗期があるものと予測され...
いったい、反抗期というのは、第何次まで存在するのだ、とおそろしく思う今日この頃。
今年の夏は暑い。
ほんとに暑い。
こんな始末の悪いやつを、いまだ捨てずにここに置いておいてやっている私は立派だと、ほんとに私はそう思う( ̄▽ ̄)


かぁしゃんは、立派!( ̄▽ ̄)

(30歳?ヶ月)