好き嫌い


子供というのは、少なからず、どの子にも、食べ物に好き嫌いというものがあるものだ。
ピーマンだけは食べれないとか、にんじんだけはどうもダメとか。
私も、子供の頃は、ぜったいに「なす」が食べれなかった。
なすの味がどうこう、というわけではない。
あの、ぐにゅっとした感触、地味な色、形、ただなんとなくなんだけれど、とにかく、いやでいやで仕方がなかった。

でも、「好き嫌い」というのは、好きなものがあり、中に嫌いなものがあるから「好き嫌い」なのであり...
「なっちゃんって、何でも食べれる?好き嫌いある?」
って聞かれても、かぁしゃんは困る。
だって、「嫌いなもの」どころか、菜月には、食べれるもののほうが少ないくらいなのだ。
ほんとに食べない。
食が細いのもさることながら、いったい何を作って食べさせれば、菜月がパクパクと食べてくれるのか、こちらが聞きたいくらいなのだ。


お弁当持って

動物園に行きました

(2歳11ヶ月


離乳食の頃からそうだった。
とにかく食べない。
お乳ばかりだった。
「お乳を卒業したら、うそみたいに食べるようになるよ。」
よくそういう話を聞いたけど、その「うそ」はいったいいつになったらくるのだ(・_・?
いまだにやってこない(^^ゞ


すぐに、べぇべぇ出すのだ

(1歳8ヶ月


なんせ、「肉」も食べなければ、「野菜」も食べない。
ぎょうざを作れば、かじってふるって、中身を捨てて、皮だけを食べ...
卵を焼けば、黄身を残して、白身だけを食べ...
たこやきを作れば、たこやきのソースだけを...
ラーメンにすれば、麺だけを...
カレーにすれば、野菜をよけてルーだけを...
海苔巻にすれば、ご飯をけ散らし海苔だけを...
きなこもちを作れば、きなこだけを食べる。
そして、大好物は、魚の目ときたもんだ。
どれもこれも、腹のたしになりそうにない。


「食べたくな〜い」

(2歳4ヶ月


時には、何を思ったのか、カキフライを13個も食べたこともあったけど...
そうか、カキフライが好きなのか、と調子にのって作れば、まったく食べずに、またソースだけなめていたり(^^ゞ
白いご飯だけをひたすら食べ、ありがたそうにお代わりしたりする。

飲み物は、冷たいお茶だけ。
甘いものを飲まないように、しつけた記憶もない。
でも、ジュースも牛乳もヤクルトも、他のものはまったく飲まない。
とにかく、お茶が好きなのだ。
氷のひとつも入れてやれば、言うことなし。
ま、ジュースは虫歯になるというし、それはそれでいいんだけれど...
コンビニで
「なっちゃんは何にする?」
と選ばせれば、迷わず、
「そうけんみちゃん(爽健美茶)がいい。」
と言う。
しぶすぎる(^^;;;


やっぱりお茶が一番!

昔からお茶が好きな菜月しゃん

(1歳1ヶ月


でも、そんな食生活にあっても、不思議なことに、秋に着ていたスカートやずぼんを出してはかせてみると、不思議なくらい、軒並み、短くなっており...
いったい、菜月は、何を食べて、こんなに大きくなったのだと思う今日この頃。

そういえば、お義母さんの話では、
「でもねぇ、昔は、康司も食が細くてねぇ、幼稚園の頃は、ずいぶん心配したのよ。」
だそうな。
とーしゃん、身長183cm。足のサイズは28cm。
これまた、何を食べて、こんなに大きくなったのだ?
不思議だ。


食が細くても、

こんなに大きくなったとーしゃん



ちなみに、かぁしゃん、現在、妊娠8ヶ月。
これまた不思議なのだけれど、食べてないつもりでも太る(^^ゞ
「妊娠中は、赤ちゃんの分までしっかり食べなくちゃ。」
そう、まわりには言われるけど...
最近、そんな指導をする産婦人科医は、たぶん、存在しない。
体重管理には、ことさらうるさい。
毎回、毎回、検診のたびに、体重、体重、体重...なのだ。
太るあなたが悪いと言われれば、それまでなんだけど...(^^ゞ
妊婦というのは、太るようにできているのだから仕方がない( ̄▽ ̄)
妊婦が太るのは、たくさん食べるからではなく、赤ちゃんを守るために、体が、少しでもたくさんの栄養を吸収しよう、しようというふうに変わっているからであり...
妊婦は、水だけ飲んでいても太るって言うくらいだ。
そして、十二分に、その機能を発揮しているらしい、私の体も、例外ではない。

ありがたいことに、私の実家の家系は、太らない体質であり、ダイエットという言葉は、我が家には存在しない。
私も、生まれてこのかた、体重のことなど、ほとんど気にとめたことがない。
こんなに、日々、体重を気にして生活したことなどないのだ。
少々体重が増えても、なんとなく、また戻る。
今まではそうだった。
でも、今は違う。

今や、毎日、毎日、おふろに入る前に体重チェック。
「あ、マズいなぁ。また、食べ過ぎちゃったよ。」
ため息がもれる日々。
ため息はもれるが、食欲は減らない。
困ったことに。
そして、食べるな、と言われると、なんだか、ますます食べたいのだ( ̄▽ ̄)
困ったことに(^^;;;


というわけで、最近では、私が体重計にのると、
「かぁさん、また食べ過ぎたん?」
心配そうにのぞきこむ菜月。
放っとけっちゅうねん(^^ゞ

そして、その後、菜月を体重計にのせ、
「なっちゃんも測ってみたら?あ、よかったね、200g増えてるよ。」
と言うや、菜月は、
「あ、なっちゃん、マッズいなぁ。」
私の口真似も板についている。
放っとけっちゅうねん(^^ゞ


ずぅっと12kgから増えません

(2歳10ヶ月)


そんなかぁしゃんに反して、ここ数ヶ月、12kgからぜんぜん体重の増えない菜月。
この偏食には、何かのきっかけが必要かと、先日、『グリーンマントのピーマンマン』なる絵本を買ってみた。
嫌われもののピーマンがばい菌を追い払い、ピーマン嫌いの子供たちがピーマンを見直して、食べるようになるというお話。

絵本の好きな菜月。
ピーマンマン自体は、気にいってくれたようなのだが...
「なっちゃんも、ピーマン食べれるかなぁ〜?」
絵本を読み終わった後の問いには、
「なっちゃんはねぇ、ピーマンは食べれないの。」
強固な牙城は崩れない。
ま、ピーマンを食べろなんて、そんな高望みをしてるわけではないのだ、私は。


「今日は何読もうか?」


(2歳10ヶ月)


ただ...
「肉」も食べなければ、「野菜」も食べない。
ぎょうざを作れば、かじってふるって、中身を捨てて、皮だけを食べ...
卵を焼けば、黄身を残して、白身だけを食べ...
たこやきを作れば、たこやきのソースだけを...
ラーメンにすれば、麺だけを...
カレーにすれば、野菜をよけてルーだけを...
海苔巻にすれば、ご飯をけ散らし海苔だけを...
きなこもちを作れば、きなこだけを食べる。
そして、大好物は、魚の目ときたもんだ。
どれもこれも、腹のたしになりそうにない。

せめて、せめて、もう少し、人として食生活らしい食生活は送れないものか...
と、かぁしゃんの願いは、実に実にささやかなものだと思うのだが(^^;;;


ソーメンのめんつゆだけを飲む菜月

(2歳11ヶ月)


菜月、2歳と11ヶ月。
ご飯前になると、
「チョコが食べたいのよぉ〜。」
「チョコはダメよ。ご飯にしたら?」
「ご飯はいらんの。なっちゃん、おなかい〜っぱいだから。」
「....」
それらしい理屈をこねる。

かと思うと、
「かぁさんの作ってくれたいちごのアイスおいしい。かぁさん、作ってくれて、ありだと(ありがとう)。」
丁寧にお礼をいい、手をあわせて、ごちそうさまでした、と言う。
実にけなげなやつだと、かぁしゃんも、一瞬、かん違いしそうになる今日この頃。

かぁしゃん、妊娠8ヶ月。
来るもの拒まずの食欲旺盛ぶりに比べ、なぁ〜んも食べてくれない菜月。
いったい、菜月のために何を作ればいいのか、かぁさんは、夕飯を作りながら、頭を悩ませる日々なのである。


プリンを作るぞぉ〜!

(2歳7ヶ月