できるだけ橋を使わず しまなみ海道 フェリーから見る西瀬戸有料道路 |
お盆休み、1歳になったばかりの遥を連れての小旅行 嫁さんの里(香川県高瀬)に顔をだし、 中国山地大朝町にマウンテン・カフェをオープンした友人宅へ その途中で、ちょっとお遊び・・・ 3回目になる“しまなみ海道”、今回は少しひねくれて、 できるだけ、西瀬戸自動車道を使わず、つまり橋を渡らず、 四国(今治)から本州(尾道)をめざします だって、高速規格の道は面白くないし、 たまには、潮風に吹かれてみたいもの・・・ 〜breeze is nice〜 走行日:8月12日 使用車両:NISSAN LIBERTY highwaystar 走行距離:995km 伊丹−香川−今治−尾道−広島−大朝−伊丹 なお、今回は子連れのためバイクではありませんが、 紀行文としてバイクツーリングのコンテンツのひとつとしてアップしております。 |
四国(今治)〜大島間:共和汽船 |
嫁さんの里に顔を出し、墓参りもすませて、広島へと向かいます。当日に広島入りするのは難しく、途中今治にて宿泊することになりました最近ではJTBのWEBページを使ってホテルを予約しますが、今回の『今治国際ホテル』は大当たりでした。期間限定の安いプランにも関わらず、ウェルカムドリンはつくわ、温泉大浴場利用券はつくはの大サービスでした。さすがに部屋はエレベーターホールの真ん前でしたが、子連れで荷物が多かった私たにはかえって好都合でした。温泉大浴場も充分にくつろげる内容だし、従業員のホスピタリティーもなかなかのものでした。ベルボーイが荷物を届けてくれた後に「遥ちゃんバイバイ」と言ってくれたのには少し感動! きっと私たちの会話をエレベーターの中で聞いていたのだとは思うけれども、なかなかできませんよ、この気配り・・・ 帰宅後のJTBへのアンケートへの最大限の賞賛を送ってしまいました。瓶ヶ森林道なんかでくるときには、バイクでも泊まってみようと思っています。高層建築でアメニティーも良く、今治のランドマークホテルとして良いところだなと思いました。 気分の良い宿泊をした後に、しまなみ海道のナビ板を傍目に、今治港へと向かいました。 | |||||||||||||||||||||
まずは来島海峡をフェリーで渡ります。昔、トランザルプで来たときに、大島側の下田水港でフェリーの写真を撮りました。ウィークデイだったので、学生が多く乗り降りしていた記憶がくっきりと残っています。当時も、「通学や通勤などは市外を経由するしまなみ海道よりも、今治港へとダイレクトに接続するフェリーの方が使い勝手がよい」などと書いていますが、まさにその通りですね。車から降りることなく料金を支払える車両受付、30分おきのダイヤ、今治の中心地にほど近い今治港、生活に根ざした便利さがここにはあります。それにひきかえ海から眺める来島海峡大橋を通過する車両のなんと少ないことでしょう・・・ 30分弱の航海でしたが、まさに breeze is nice 船が初めての遥もご機嫌のようでした。 |
来島海峡大橋(三連の吊り橋) | |||||||||||||||||||||
生口島〜因島間:金山フェリー |
大島から伯方島、伯方島から大三島、大三島から生口島へのフェリー航路はなく、ここは西瀬戸自動車道を走ります。一度走った高速道路は、移動というどうしようもない場合を除いてあまり走ることがない私ですが、ここの多々羅大橋だけは走ります(フェリーがないということもありますが・・・) 壮大な斜張橋、大きくカーブを描きながらアプローチしていく期待感、生口島側にある瀬戸田PAからの景色・・・ 結構お気に入りです。 さて、生口島から向かいの因島へは低料金のフェリーがあります。フェリーというよりも渡船に近いものがあります。料金も乗船後、革の鞄を首からぶらさげたおじさんが集めにくるのも、後で乗ることになる向島〜尾道間の福本渡船にそっくりです。 前に見えている因島側の桟橋まで10分弱、先頭に乗っているので凄い絵柄の写真が撮れています。画面の下に写っているのはダッシュボードです。つまり車内運転席からの撮影です。ちなみに、この日は暑くて昼間の気温は、広島でも35度を越していたそうです。 | |||||||||||||||||||||
対岸に見える千光寺公園、自転車に乗る女学生(?)、尾道の風景です・・・ この福本渡船、バイクでも車でも私がなぜ決まって利用するのか・・・ 向島から尾道への渡船は航路がたくさんあります。福本渡船の向島側の桟橋は住宅街のどん詰まりにあり看板も出ていません。神戸ナンバーの家族連れが乗るような渡船ではなく、向島と尾道を結ぶ生活そのものなのです。なのに、なぜ・・・ 決まっているじゃないですか! 『さびしんぼう』ですよ。尾美としのり演ずる主人公の恋する女の子(富田靖子)が、通学に使っていたのが、この福本渡船だったのです。尾道側の桟橋付近の風景は大きく変わってしまったけれど、この渡船が持っている生活感はあの頃と変わらないように思えます。住んでいるわけじゃないので、無責任な言い方にはなりますが、尾道は、この街の雰囲気は、いつまでも大林監督の描く心象風景のままで止まっていてほしいと思います。訪れるたびにいい街だと思います。ただ、尾道ラーメンについてはどこが美味しいのだろうと疑問に思うけれど・・・(特に有名な朱○苑の味はわからない) |
向島〜本州(尾道)間:福本渡船 | |||||||||||||||||||||
“負”の世界遺産、広島原爆ドーム |
尾道からは、山陽道などは使わずに、三原そしてR185を使い瀬戸内の海の風景を楽しみます。このR185、今から15年ほど前、初めてのバイクツーリングで中国地方を走ったときに通った道です。あの頃は、オフ車(XLR250R)に乗っていたのにもかかわらず、中国地方をとにかく時計回りで(左側通行だと海が近いので)海岸沿いに走りました。もちろんダートなし、キャンプもなしでした。その時の記憶はもうほとんど残っていませんが、とにかく海沿いで綺麗だったという印象は今回も変わりませんでした。そして、広島へと入りました。 『広島原爆ドーム』 この“負”の世界遺産のことを軽々しく語るわけにはいきません。特に、今回はTBS世界遺産チームの放映後でしたからなおさらでした。ちょうど、投下の日と終戦記念日とあいまの日でしたが、多くの人々が平和記念館を、そして原爆ドームを訪れていました。外国人が多いのも広島の重大さを物語っていると思います。 原爆ドームを保存したことを英断だと思うと同時に、この凄惨な姿が語りかけてくる「戦争の悲惨さ、人間の怖さ」を、感じずにはいられません。このあと、広島県のもう一つの世界遺産、厳島神社にも行ってきました。 | |||||||||||||||||||||
広島県山県郡大朝町、中国地方の山間に広がるこの街に、古くからの友人が暮らしています。その友人が、山間のなにもないところに喫茶店を出すと聞いたのが去年の夏だったように思います。そして、この7月に、『cafe`berg』がオープンしたとの連絡がありました。今回の小旅行の目的は、嫁の実家への墓参りもあるけれど、cafe`bergを見に行ってコーヒーと山の雰囲気を味わおうというのが大きな目的でした。 浜田道大朝インターを降りて江津方面へ少し走り、そこから山へ入った所にcafe`bergはありました。ログハウス(本当はつみ木ハウスというらしい)の本格的な造りです。オーナーの満足そうな笑顔に、このカフェの充実感が伝わってくるようじゃないですか? 夢を追う人間、それも自分でリスクも喜びも全部しょいこんで実行する人間、羨ましくもあり、ちょっぴり嫉妬の対象でもあります。果たして、自分はここまでリスクを背負えるのか? オーナーの言葉です。「自分でやるからたとえ睡眠時間4時間でもがんばれる」 まさにオーナー起業家の醍醐味が凝縮された言葉だと思います。 |
cafe`bergとオーナー氏 | |||||||||||||||||||||
cafe`bergと青い夏の空 |
cafe`bergには、冷房がありません しかし、野を渡るさわやかな風がそよぎます cafe`bergには、ほどよい数の机と椅子があります そして、子供も遊べる板の間と積み木があります cafe`bergには、分厚いメニューブックはありません しかし、マスターが厳選した飲み物とケーキが迎えてくれます cafe`bergは、なにもない山の中にあります しかし、私たちが追い求めるなにかがあるような気がします 私たちが忘れかけているなにかに出逢えるような気がします | |||||||||||||||||||||
cafe`bergについての詳しいことは、オフィシャルホームページまで http://mt-cafe.hoops.ne.jp/ | ||||||||||||||||||||||
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