◆カレーとだし汁の出会い(2/20)
みのうらさんから、カレー丼の作り方についてアドバイスをいただいた(風虎日記(2/16))。なるほど、豚コマですか。カレー南蛮のイメージがあったので、鶏肉を使ってました(次回試してみます)。
さて、カレーとだし汁の出会いについて、2月2日の雑記で次のように書きましたが、
そもそも、うどんにカレーを入れるなんて誰が考えたのでしょうか?うどん玉にカレーをかけるだけならわかるけど、うどんつゆに混ぜるってのは、かなり大胆な発想だと思います。
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この素晴らしき発想が生まれた背景を調べたところ、興味深い情報が手に入りました。なんと「普通のうどん」と「カレーうどん」との間には、その中間形態とでも云うべき「うどん」が存在していたのです。それは「京都のたぬきうどん」です。
みなさんは、「京都のたぬきうどん」をご存じでしょうか。東京の「たぬきうどん」とは、かなり様子が異なります。京都では、具にきざんだ油揚げを用い、かつ、葛(または片栗粉)でとろみを付けた汁をかけたうどん、即ち、”刻み揚げを具にした、あんかけうどん”のことを「たぬきうどん」と呼ぶのです(京都のうどんについて、詳しく知りたい方はこちらのサイトを→「京都のはなし」)。この「たぬきうどん」が、カレーうどんの誕生に大きく関係しています。
ピンと来た方もいらっしゃるでしょう。そうです、「あん」を「カレー」に、「刻み揚げ」を「肉」に置き換えたものが、「カレーうどん」らしいのです。「普通のうどん」から、「京都のたぬきうどん」が生まれ、そこから更に「カレーうどん」が生まれた。「カレーうどん」は、一個人のひらめきだけを頼りに突然生まれたものではなかったのですね。土壌あって生まれたものだったのです。
【参考資料:「うどん好き百科」著者:本多由希子 今井美薫 金子玲子(小学館)】
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