Mythos

女だけの国「アマゾネス」。戦士サラは国境の部落で密かに実った恋の証である男の子を産んだ。アルデと名付けられたその子は男であることを隠しつづけ戦士として育てられ早14年の歳月が流れていた。
少しづつ大人の身体に成長しはじめたアルデの変化に気付き始める者が現れ、ある朝彼は生き延びるために愛する母と親友達に別れを告げ旅立つ。

母から教えられた父の居所を訪ねアルデはラドスの街へ辿りつく。母と知り合った当時ラドス軍の隊長であった父は今やテッサリアの将軍となっていた。
何もかもが初めてでとまどうアルデに手を差し伸べてくれたのは父の元で軍人としての修行を積み、彼を恩師と慕う若き参謀ヴィラスだった。アルデはヴィラスの常に堂々とした温かな笑顔に故郷アマゾネスで自分をいつもかばってくれていた親友シュツルを想う。

更に時は流れ、アルデはラドスの軍人になっていた。ここラドスにもアマゾネスによる近隣の被害が報告される。ついに首都アテネからアマゾネス討伐の命令が下った。
アマゾネスの女すべてが悪ではない、中には自分達の国のあり方に疑問を持ち苦しんでいる人々もいることをアルデは父に話す。討伐軍は無抵抗な者には決して危害を加えないことを約束する。
母以外の人間はそれとなく感付きつつもアルデが実は男であることを確証してはいなかった。
拒否されるかも知れないという不安を抱きながらもアルデは家族と親友を救出に向かう。
王宮の護衛士になっていたシュツルの手引きでアルデは長い間想いつづけていた大切な人々を助け出すが、当のシュツルは共に逃げることを拒むのだった。「アマゾネスに生れ、戦士として育った自分には最後まで戦士としての生き方しかできない」と。
戦いは終わりアマゾネスは壊滅する。アルデは失ったものの重みを噛み締めながらも新たな人生の1歩を踏み出すのだった。

お気に入りシーン(^^)

本編のクライマックス!

アルデが戦いをいち早く終わらせようと、思いの丈を込めてアマゾネスの女王に切りかかるシーン。
根がおとなしい彼にこんな思いきった行動をとらせたものは、やはり愛する人達を救いたいという一途な願いのためだったのでしょう。

お気に入りキャラ「ヴィラス様」と「シュツル」が剣を交えるシーンも好きです。
二人をくっつけて!との熱いご要望もありましたが、私は実は異母兄弟だった。という設定も捨てがたい・・・。だってシュツルにおとなしく主婦が勤まるとは考えられませ〜ん☆

追記:後日物語で、軍を退き父がしていた百姓になろうと故郷の農村に帰るヴィラスですが、思惑はずれてお医者様になってしまった事をファンの皆さんにご報告しておきます。

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