ご質問 外科手術を併用した矯正治療(治療手順についてはこちら)
お答え かみ合わせと言いますと、どうしても歯のほうに目がゆきますが、歯の植わっている骨(土台)自体に問題があれば、そこから修正を加えないと治すことができません。骨に修正を加えることは、すなわち外科的な手術、となります。
とは言っても、手術という言葉を聞くだけで、後ずさりしてしまう患者さんも多いですね。でも、よろしいですか? 主訴(患者さんが一番気にしていること)によって、治療法というものは変わるのですよ。
1)ご本人が全く気にされていないのなら、治療しない。
2)「咬みにくい」という主訴があれば、補綴治療(歯をかぶせ直す)や矯正治療だけでも可能となる場合があります。「やっぱり手術でなくては、無理!」という場合もあります。
3)「顎が曲がっているのが気になる」のでしたら、手術で顎の骨の長さを調節しなくてはならなくなります。
4)「でも、手術はいやだ!」と患者さんがおっしゃれば、矯正治療で咬み合わせのつじつまを合わせる、という可能性もあります。矯正治療だけで治す場合のメリットは手術をしない、ということでしょう。デメリットは「つじつまを合わせる」という代償的(消極的?)な意味合いが示すとおり土台(顎の骨)がおかしい場合でもそこは治せないということです。
実際に診てみないと細かい事(顎の変形度、主訴の強さなど)がわかりません。専門医を受診してください。
なお、治療手順について説明のページを作りました。(→こちらです。)