私の治療費に対する考え方

 霞を食って生きてはいけませんので、診療に対する対価(報酬)と呼ばれます)を頂かなくてはいけません。

 専門知識や技術を習得するのに要した人間の努力に敬意を払って、その人に世話になったお礼をお金という形で支払うもんだと思ってます。料理屋さんに行ってご飯を食べたら、材料費、調理の技術料、その店の運営経費、儲けなどを払うわけです。家で食べる家庭料理(日本料理ですね)と料亭で食べる日本料理で値段は全然違いますが、料亭での支払いの時に文句を言いますか?

 歯医者になるためには、大学までいって、分厚い本を何冊も読んで、ます歯科医師免許を取得しなければなりません。つぎに、専門医になろうと思えば、大学の医局に残り安い月給で先輩たちの技術を盗んだり教えてもらったりしながら研鑚を続けるわけです。医者や歯医者は儲かるという間違った思い込みがあるようですが、1年目のペーペーの給料は、月8万円もありませんでした。今の大学の医局だと無給医局員も多くおりますから、昔はまだ恵まれていたと思います。

 私は、自分と家族と従業員が食っていければよいと考えておりますので、儲けのことはあまり考えておりません。現在の所赤字になっていませんので、料金の値上げなどは考えておりません。この5年間値上げしていません。

 ウチの治療費としは、テナント料(部屋代)、光熱費、人件費など何もしなくても消えてゆく基礎経費、患者さんの数に応じて増える材料費など変動経費、あとは税金と儲けの合計となります。つぶれないように経営してゆくのは、私のためだけでなく、患者さんのためでもあります。 

 

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